宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2011年11月30日

震災乗越え日本一だが・・・



気仙沼港でのかつおの水揚げがほぼ終了した。

東日本大震災で壊滅的な被害を受けた気仙沼だが、復興への第一歩は鰹からを合言葉に、総力を挙げて鰹の取扱いに取組んできた。

昨年に比べて数量で37%の14,500トン、金額では55%の49億円にとどまったが、15年連続かつおの水揚日本一を維持したようだ。


先日、気仙沼漁業協同組合の総会が開催され、来年3月までの今年度の水揚げ目標を70億円とすることが確認された。例年の3分の1の金額だ。これからの復旧・復興にかかる経費も膨大で、収支計画が出せない状況のようである。

今年の鰹の水揚げは、生鮮出荷中心になんとか乗り切った格好だが、後背地の冷蔵庫や水産加工場、関連施設・企業の再建なしには、急激な取扱いの増加は望めない。

土地の嵩上げや再開発計画を早急に決定し、一日でも早く前に進める体制をとらないといけないと思う。  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 10:34