宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2012年03月28日

かつお研修会



気仙沼漁協の会議室で「平成24年度カツオの来遊動向等について」の研修会が開催されました。講師は茨城大学地域総合研究所の二平先生。

まず、中西部太平洋全体でのカツオの漁獲状況やかつお資源の回遊状況などを説明。その中で、0歳魚(500g)の小さなカツオがフィリピン付近の海域で25万トンも漁獲されている状況に懸念を示していました。

10cmに満たないカツオ節の写真には衝撃です。ひと節がボールペンより小さいサイズ。

これから大きくなり、成魚・産卵魚となるこんな小さなカツオを大量に漁獲して鰹節を生産。日本にもたくさん輸入されているそうです。安いからでしょうね。ちょっと何らかの規制すべきだと思いますね。鰹節を扱う業者の方もなにか考えないいけないのではないでしょうか。



今年の三陸沖の水温偏差は例年に比べて近海域が高く、かつおの好漁場が比較的近いところに形成される可能性があるとの考えが示されました。

また、びんちょうの3歳魚(7~10㎏もの)の資源量水準が高いので、5~6月の漁期には期待できるのではないかとの説明がありました。かつお一本釣り漁船には朗報です。

震災被害の復旧がまだまだ進んでいない気仙沼ですが、たくさんカツオやびんちょうが水揚げされる事によって、復旧・復興に向けてもう一歩前進できればと思います。

1日も早く、カツオ船が気仙沼にきますように! 今年の漁が楽しみですね。  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 16:54