宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2012年07月01日

魚町復興会議



気仙沼の内湾地区、魚町二区の復興委員会がおこなわれました。

今回で22回目の開催となるこの会議。壊滅的な被害を受けたこの地区を、復興に向けてどのような街にしていくのか、住民の合意形成を図る目的で開催されています。

震災後、多くの住民がこの地区から居を別にしましたが、それでも魚町二区では10世帯、1~3区全体では39軒の方々が生活しておられるそうです。

来年の3月10日、建築制限解除のタイムリミットに向けて会議のスピードを加速させることが確認され、コーディネーターとして3名の方を選出し市に推薦することが決まりました。

TP+6.2mに設定される防潮堤の形状・位置が大きな問題です。
気仙沼市の内湾デザインコンペで1位となった直立浮上式防潮堤ですが、先日の県議会の答弁で村井県知事は、浮上式の防潮堤に否定的な発言を繰り返したことから、まず行政として浮上式の採用が可能なのか確認しなければなりません。

市担当者の説明では、当面、浮上式・陸上固定式、両がまえで検討していきたいとの考えが示されましたが、ちょっと動きが遅いのではないでしょうかねえ・・・

防潮堤、道路、嵩上げ、街のデザイン、避難路の確保などなど、何も決まっていません。一から十まで住民で考えて決めるというのは、時間的にも技術的にも難しいのではと感じました。

津波防御の形によって、道路や嵩上げそして街の形が変わってくるという市側の説明。魚町そして内湾地区全体の住民合意をしていくうえで、まず市としてどのように考えているのか、たたき台となるプランの提示が必要だと思います。  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 11:23