2014年11月30日
海外出張から帰路に
今週もほぼ1週間続いた出張も、ようやく帰路につきました。 今年何度目の海外出張だったのかわからないくらい。 夜の成田空港では、深い霧のため大幅に到着便が遅れて、国際便へ乗り継ぐ乗客たちはほんとうに焦っていたようですが、こちらはあと気仙沼に帰るだけなので余裕余裕
いま、勝栄丸で進めている海外でのプロジェクトもようやく大詰めとなりました。 初めての試みなのでひとつひとつ確認しながら進めなければならないのが大変ですけど、一番大切なのはお互いの信頼関係と将来ビジョンだと思います
我々の新しい提案に真摯に耳を傾けて、誠意ある対応をしていただきました。 本当にありがとうございます。 これからお互いの目指す方向性を同じくして、Win-Winの関係を築いていけますよう、宜しくお願いしたいと思います m(__)m
日本が誇る遠洋マグロはえ縄漁業、そして超低温冷凍の素晴らしい品質のマグロ類を、もっともっと日本以外の国や地域、新しいマーケットにアピールしていきたいですね。 今はまだまだそのスタートラインに立ったばかり。 勝栄丸ブログを通じて皆さんにもお伝えできるように頑張ります
気が付けば明日から12月。 早いですねえ、1年は。 紅白歌合戦の出場歌手が発表されたりすると、ああもう年末なんだなあって思います。 さあ、今年もあと一か月、頑張っていきましょう
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10:05
2014年11月29日
朗報!OPEC減産見送り
原油価格の高騰に悩まされ続けてきた遠洋マグロ漁業界ですが、その燃料高にも一服感が出てくるか!という嬉しいニュースが、世界中を駆け巡りました。 今月27日にオーストリアのウィーンでおこなわれたOPEC(世界輸出国機構)の総会で、原油生産量の現状維持を決めたことにより、世界の原油相場が大幅に下落。 今後も安値基調が続くのではないかとの流れになってきました
今年6月頃までは1バレルあたり100ドル台の相場を続けていたWTI(ウェスト・テキサス・インターミディエ イト)相場。 世界の原油価格の指標となるこのWTI相場などが高値を続けていた影響もあって、ガソリン価格やA重油価格が高止まりしていた状況にありました
このOPEC減産回避の決定を受けて、世界の原油価格は下げ基調に拍車がかかり、昨日はWTIが一時67ドル台になるなど、4年半ぶりの安値を付けた相場展開になっています。 これまで、円安と原油高というダブルパンチに悩まされ続けてきたマグロ業界。 その要因の一方が軟化したことで、少しだけコスト的に楽な展開になってきたんじゃないかと思います。 でも一方で、為替が118円台になるなど、まだまだ予断は許せませんが
シェールガス潰しともいえる今回のOPEC総会の決定。 勝栄丸ブログはこの決定を支持します。 日本経済にとっても、いいこと9割でしょかね。 それにしても、こういう世界の動き一つで、日本経済や遠洋マグロ漁業の運航にまでものすごい影響が出てくる。 今年もあと僅か・・気を抜くことなく気合を入れて、走り続けていきたいと思います
今日は・・・ちょっと遠出した出張先で嬉しいニュースにふれて、思いのたけをレポートしています
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07:21
2014年11月28日
今週2度目の東京で
今週2回目の東京出張です。 気仙沼や東北地方は、もうすぐ冬かと思うような気候になってすっかり冬支度の雰囲気ですが、東京はまだまだ紅葉真っ盛り。 ビルの谷間の木々が黄色や赤に色づいていてとても綺麗だったので、思わずカメラを取り出してしまいました
毎日見ている清水の師匠の写真のように、印象的で絵になる一枚はなかなか撮れるもんじゃなく、私の写真はつくづく下手だなあって気づかされます。 それでもいいんですよね、少しづつでも上達すれば。 自己満足の世界ですからね
いま進めているマグロ販売のプロジェクトが大詰め。 関係者一同に会した打ち合わせもついつい熱が入ってしましますね。 出席されたみなさん、本当にお疲れさまでした
みんなで確認した内容をこれから、確実なものに仕上げていきたいと思います
自分が撮影した写真を見て、すこしだけ自己嫌悪。 センスの問題ですねえ。 どうすれば撮り手の気持ちが伝わるような印象深い一枚が切り取れるのか。。。 これも、来年に向けての課題かな。 だれか教えてくれませんかねえ。 素人の私に ・・・
フルサイズの機材を持ちたいけれど、腕が伴わなくてまだまだ自信がない私。 なので・・・今日もいつもの OM-D EM-1 を相棒に、少し遠出してこようと思います。 きょうはなんとなく写真談義になってしまいましたね。 たまにはいいか、こんなブログも
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09:56
2014年11月27日
促進会の総会と懇親会
全国の遠洋かつお・まぐろ漁業者の若手経営者で組織する団体「全国鰹鮪近代化促進協議会(促進会)」が、毎年この時期に開催している通常総会と懇親会を今年は12月11日(木)に行うことになりました
新執行体制になって早2年。 乗組員幹部船員の後継者育成を第一の課題として積極的に取り組む会長の方針に、全国の漁業者が賛同し、歩調を合わせるかのように動き始めてきたと感じる2年間でした
この課題は一朝一夕に解決するようなものではないので、全国の仲間が同じ意識で地道にとりんでいかなければならないんだろうと思いますね。 まだまだスタートラインに立ったばかり。 いま進めている事業の方向性が定まって軌道に乗ってきたなあと感じられるまで、いまの執行部体制を継続してほしいですね
通常総会のあとには、お楽しみの大懇親会。 全国各浜の名産品や地元グルメ、そして地酒を持ち寄っての試食会。 この1年間かつお・まぐろ漁業界がお世話になった方々、云わばサポーター企業の皆さんなどをご招待して行われる年末懇親会です。 会場となる日かつ漁協の大会議室があふれかえるほど毎年たくさんのお客さんに来てもらって、ほんとうに嬉しいかぎり
今年も一年間の出来事を振り返りながら、各地の美味しい料理をおつまみに地酒で一杯といきましょう! お気軽にご参加ください。 全国のかつお・まぐろ漁業者が皆さんのお越しをお待ちしております
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10:22
2014年11月26日
年末マグロ販売会の日程決まる
毎年年末におこなわれている気仙沼の北かつ組合主催のマグロ販売キャンペーンの日程が決まりました。 今年は12月28日(日)に昨年とおなじJA南三陸・菜果好さんの特設会場でおこなうことになったそうなので、みなさん楽しみにしててください
かつて震災前は、港町の見送り休憩所でおこなわれていたマグロ販売会。 まだ暗いうちから寒い中たくさんの市民の皆さんに並んでいただいたのを今も覚えています。 岸壁での販売会が懐かしいですねえ
昨年は準備したマグロがすべて売り切れとなるほど大盛況だったので、昨年の売れ行きなどを考慮して販売数を検討中。 定番のメバチマグロやメカジキのブロック、トロビンチョウ、これに加えてミナミマグロやクロマグロのサクも準備する予定です
早くから並んでいただいているお客さんのために、今年も熱々の「ねぎま汁」を無料で振る舞うそうです。 寒い中で食べるねぎま汁って、すごく美味しいんですよねえ。 私もちょっとだけ味見程度に試食させてもらおうかな
年末マグロ販売会が近づいてきましたら、詳しい内容について勝栄丸ブログや地元紙などでお知らせいたします。 日頃お世話になっている市民の皆さんに感謝をお伝えするこのマグロ販売会。 たくさんの皆さんにたくさんマグロを買っていただいて、年末年始を美味しいマグロと共に、ご家族での楽しい時間を過ごしてほしいと思います 今年も・・・ こういう話題の時期になったんですね!
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09:18
2014年11月25日
雨模様の連休明け
きのうまでの天気から一変、全国的にどんよりとした雨模様の休日明けです。 この連休、皆さんはどのようにお過ごしになられましたでしょうか
天候に恵まれた連休だったので、行楽地はどこも大勢の人でにぎわったみたいですね。 気仙沼の海の市でも楽天イーグルスの選手たちが来場してのイベントが行われ、テレビニュースにもなっていました
さて、11月も最後の週の始まり。 今週は気仙沼を出たり入ったりの毎日。 朝一番の移動では複数台が絡む事故渋滞であやうく新幹線に乗り遅れそうになったけど、なんとかギリギリセーフでした。 これからの季節は特に運転に気を付けなければいけませんね
写真は事務所内での一コマ。 常日頃、勝倉漁業の社員には事務所内の整理整頓を言っている私ですが、いちばん散らかっているのは私のデスクまわりなのは間違いないと思います
来年春に竣工予定の新しい事務所に移ったら、その時こそは机まわりをきれいに保つように努力したいですね。 社員の皆さんも、年末が近づいてきましたから、整理整頓をお願いしますよ
勝栄丸ブログを書いていたら、目的地に近づいてきました。 さあ、今週も頑張りましょう
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10:53
2014年11月24日
スタッフと遅めの昼食
気が付けば11月も下旬となり、師走がもうすぐそこまできています。 この連休を皆さんどのようにお過ごしでしょうか。 このところ気仙沼はひと頃の寒さが和らいで、陽射しも小春日和ような感じですね
いろいろな予定がぎっしり詰まっていて、なかなかスタッフともゆっくり打ち合わせをする時間もなかったので、少し遅めのお昼ご飯を食べながらの休日前のミーティングです
私はいつもの煮干しラーメン。 そして勝倉漁業のスタッフにはおススメのさんま節醤油そば。 さんま節ラーメンを初めて食べるっていうんで、勝手に注文してしまいましたが、すごく気に入ったみたい。 よかったです
今週もなにかと忙しくなりそうなので、事務所スタッフのみなさんには、勝栄丸の運航への迅速でスムーズな対応と、いま出てきているいろいろなメニューへのサポートのほど宜しくお願いしたいと思います
考えることや、やり残している仕事など、この連休中も気分的にただ休んでいるわけにはいかない年末の慌ただしさ。 それでも少しはリフレッシュして、週明けの仕事に備えようと思います
それにしても、いつものラーメンは最高の一杯でした
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10:24
2014年11月23日
北かつ経営研究委員会
気仙沼の漁業者団体、宮城北部鰹鮪漁業組合の若手経営者で組織する北かつ経営研究委員会の会合が開催されました。 8月から新年度になって初めての会合にはメンバー全員が参加。 わたくしも会長として会合の進行役を務めます
いま気仙沼で進めている乗組員の幹部船員の育成PJ。 その中心的な役割をになっている船主協会の担当部長にアドバイザーとして出席をお願いしました。 過去におこなった乗組員の養成講習・フィッシャーマンズ・トレーニング・センターの反省点を検証するとともに、いま進めている育成PJをさらに発展させ確実なものにしていくためには、どのようなバックアップ・やフォローが必要なのか、どんな課題や問題点があるのか、今後の方向性をどうしていけばいいのかという難しい問題について、会員同士が率直な熱い議論を交わしあう会合となりました
乗組員の育成PJにかけるみなさんの熱意が感じられる、すごくいい話し合いだったと思います
この問題一つとっても、なかなか正解や結論というものは簡単には導き出せないまでも、このような会合を通じて、会員同士の認識や意識、そして目指す方向性について確認しながら、それぞれの地道で着実な成果に繋がっていけばと思いますね
その話し合いの後は、10月に委員会メンバーと促進会東日本ブロックの有志でおこなった、台湾視察の報告会。 プロジェクターを使用して参加した事務局員のプレゼンテーションです
台湾の漁業実態、大型FRPマグロ船の建造状況や性能、港湾や関連施設などの紹介、そして現地漁業者との懇親の様子など。 すごくすっかりとしたレポートにまとめ上げていただきました。 忙しい中対応していただきまして本当にありがとうございます。 視察時の思い出がよみがえってくるようでした
こういう一つ一つの活動を通じて、宮城北かつ経営研究委員会をさらに活発なものにし、全国の漁業者とも連携や協力を行いながら、今後の漁業生産活動を行っていきたいと感じています。 委員会に出席されたみなさん、長時間の議論お疲れ様でした
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11:09
2014年11月22日
CCSBT結果報告会
今年10月にニュージーランドのオークランドで行われたミナミマグロ保存委員会(CCSBT)の年次会合の結果についての報告会が開催されました。 報告会の会場となった気仙沼魚市場研修室には、CCSBTに出席した漁業者と日かつ漁協国際部の職員のみなさん、そして気仙沼の北かつ組合の関係漁業者が一堂に会しました
最大の焦点だったミナミマグロ漁獲枠の確定については、予定通り3年間のTACが決まったことが報告され、日本の漁獲枠についても1300トンほど増枠になった事は皆さんにもすでにお知らせしましたね
ミナミマグロ増枠決定の記事 http://shoeimaru.da-te.jp/e838301.html
CCSBTでの計画通りに増枠が決定されたことは評価できますが、豪州の資源管理や調査にかかる問題が一切解決されず、前進するどころか明らかに後退していると受け止められる報告がなされ、心配していた事態が現実のものとなり本当に残念でなりません
予算がないからやらないだとか、システム開発に時間がかかるだとか、州の管轄だから国が手出しできないだとか、挙句の果てには日本のせいにしたり、こんな理屈にならない屁理屈でCCSBTという国際機関と加盟国をけむに巻く豪州の姿勢にはあきれてものも言えない感じがします。 過剰漁獲が明らかになるのを恐れての悪あがきとしか思えませんね。 こんなことが許されるのでしょうか。。。
豪州が自国のミナミマグロ漁獲量の正確な把握ができないのであれば、もう日本の水際で歯止めをかけるしか道はないんじゃないかと思いますね。 紳士的な議論ができない豪州とはこれ以上時間をかけても無駄なような気がします。 同じような話し合いでは間違いなく1年また1年と時間を延ばされるだけですから。 今後の交渉には、こちらも強烈な切り札となるカードを何枚ももって臨まなければならない時に来ていると心底思います。 みなさんはどう思いますか・・・
今年のCCSBTでの大反省をもとに、いまこの時から来年に向けての戦略を練りに練り、準備に準備を重ねながら、来年こそは豪州の過剰漁獲問題に終止符を打つぞという覚悟をもって、国を挙げて取り組まなければならないのではないでしょうか。 CCSBT結果報告会を聞いての感想でした
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09:13
2014年11月21日
新たな機関員誕生
いま気仙沼の船主協会が中心となって、遠洋マグロ漁船や近海マグロ船などに若手船員を雇用して、幹部船員に育てていこうというプロジェクトが急ピッチでおこなわれていることは、勝栄丸ブログでも折にふれてお伝えしてきました
数年前に勝栄丸に乗船した若者が順調に育ち、中には海技資格を取得して勝栄丸各船の中心選手として活躍しだしている様子を見ると、すごく楽しみな感じがしますね。 これからも彼らの活躍には本当に期待したいです
師走も間近になった今週、来年帰港する勝栄丸への乗船を志す新規船員の面接会をおこなって、また複数名の機関員が誕生することになりました。 機関長・一等機関士など、機関場職員の育成は急務なので、今回採用した若者たちには高い志をもって気合を入れて頑張ってほしいと思います
面接会のあとは、採用を決めた若者たちをまじえての食事会。 こういう食事会はほんとうにうれしいこと。 思わず箸とお酒がすすんでしまいますね。 みなさんお疲れさまでした
来年春には初めての遠洋航海に向けて、そして新たな人生に向けて船出する若手船員たち。 一日も早く一人前の船乗りになれますように。。。 勝栄丸ブログの紙面を通じて、彼らに期待のエールを送りたいと思います
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17:52
2014年11月20日
気仙沼の名店・福吉さん
気仙沼の魚町、内湾奥の海沿いに建つ有名なお店「福よし」さんに行ってきました。 入り口にかけてある「吉次」のほほ骨がデザインされた暖簾をくぐって中に入ると、古民家風の店内にあるホヤのオブジェがお出迎え。 すごく雰囲気のあるお店です
震災前は現在の場所の道路向かいにあって、福よしさんの囲炉裏端は超人気スポットでした。 新しいお店に生まれ変わってもその囲炉裏端の人気は健在でなかなか予約が取れません。 福吉さんは地元の人たちも通い続けるお店だけに、たくさんのお客さんで店内がいっぱいでした。 遠くからのお客さんが来たときなどにも、最高のおもてなしができる名店だと思います
ここ「福よし」さんの名物は、なんといっても囲炉裏でじっくりと焼き上げた焼き魚。 特に吉次の焼き物は最高ですね。 そしてサンマの塩焼きやカレイ、これからの時期は牡蠣の串焼きが超おすすめです。 美味しい地酒と共にどうぞ召し上がれ
気仙沼港の新鮮なお刺身の盛り合わせ、真イカのふみそ陶板焼き、そして〆はもちろん吉次のアラのお茶漬けですかねえ。 記事を書いてるだけで食べたくなってきます
おなか一杯になってお店の外に出ると、真っ暗な内湾をサンマ船の漁火が煌々と照らしていました。 すごく幻想的な風景。 気仙沼の内湾地区・魚町で心のこもったおもてなしを受けて、やっぱり地元はいいなあって思います。 これから復旧に向けて動き出す内湾地区が、一日でも早く整備されて、また人が集う街になってほしいですね
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17:47
2014年11月19日
クロマグロ、増えるの減るの?
昨日の勝栄丸ブログでお知らせした東大西洋クロマグロの段階的な増枠、そして先日発表になった、太平洋東西海域でのクロマグロの大幅な削減。 いったい、全体としてははたしてどうなっちゃうんだろうっていうことで、資料を見直しながら検証してみました
【大西洋海域 : ICCAT】
北東大西洋は、現行13,400トンのTACを3年かけて20%づつ2,742トン、3,154トン、3,859トンと段階的に増やしていき、最終的には23,155トンのTACになることが決定。 西大西洋は現行1,750トンのTACを250トン増やし2,000トン(2015-2016)になります。
よって、現状からの増加分は来年が2,992トン、2016年が6,146トン、2017年が9,755トン+αの計算になるのでしょうか
【太平洋海域 : 西側WCPFC 東側IATTC】
西側WCPFCのクロマグロ資源は日本近海を中心とする海域で、主に日本や韓国、台湾などの漁船が漁獲。 30㎏未満の未成魚の漁獲を9450トンから半減の4,725トンにする決定を行ったのはみなさんもご承知の通り。 加えて30㎏以上の大型魚は6,591トン(日本4,882トン)に抑えるというもの。 漁獲の大きなウェートを占める小型魚の5,000トン近い削減は衝撃的。 日本近海の蓄養マグロに直接的な影響がありますね、これは
太平洋東側IATTC水域でのほとんどの漁獲は、メキシコのクロマグロ蓄養漁業によるもの。 その漁獲量を40%(2,200トン)削減する決定が行われました。 もちろんターゲットはメキシコ蓄養マグロの規制ですね。 30㎏未満の漁獲比率を50%まで削減するというのも効果的だと思います
大西洋で増える分が、太平洋で減ってくる。 全体で差引きすると、2015年は現状よりも4,000トンも減少。 2016年は800トンほどショート。 そして2017年にようやく若干プラスになるという結果かな。。。
いずれにせよ、大西洋の増加分が太平洋の削減によって帳消しになって、逆に大幅な供給タイトになる状況が見え隠れするクロマグロのマーケット。 太平洋クロマグロのレッドリスト掲載(絶滅危惧2類指定)の影響も危惧するところ。 今後の動向に注意していきたいと思います
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18:00
2014年11月18日
大西洋クロマグロ増枠決定
今月10日からイタリアのジェノヴァでおこなわれていた大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)第19回年次会合が閉幕。 最大の焦点だった大西洋クロマグロの保存管理措置が決定されました
大西洋・地中海海域のまぐろ漁業に関係する42の国と地域が参加して行われた今回の会合には、我が国からは政府代表として水産庁漁場資源課長、農水省顧問のほか、水産庁、外務省、経済産業省、国際水研、および日かつ漁協や漁業者代表も参加。 みなさま、ほんとうにご苦労様でした m(__)m
注目の東大西洋クロマグロについては、2015から2017にかけて段階的な増枠が決定された模様。 ただし、科学委員会からの勧告を踏まえて、毎年のTACは再検討の可能性があるとの事です。 すんなりと増えていけばいいのですが。。。
【漁獲可能量:TAC】
2014年 : 13,400トン(現行)
2015年 : 16,142トン(対前年2,742トン増)
2016年 : 19,296トン(対前年3,154トン増)
2017年 : 23,155トン(対前年3,859トン増)
また、過去の実績をもとに増枠を強く求めていたアルジェリア、トルコ等に対し少量の追加枠を設け、これを除いた総枠を各国・地域が現在持つ割当比率で配分した結果、日本の割当量はこれまでの8.5%から8.33%になったとの事なので、後日詳細について確認したいと思います
【日本の割当量】
2014年 : 1139.55トン(現行)
2015年 : 1345.44トン(対前年205.89トン増)
2016年 : 1608.21トン(対前年262.77トン増)
2017年 : 1930.88トン(対前年322.67トン増)
西大西洋のクロマグロについては、現行1,750トン(うち日本の割当は301.64トン)であるTACを、2015年及び2016年の2年間、2000トン(うち日本の割当は345.74トン)に増加することも決定されました。 来年の年次会合は、2015年11月にマルタ共和国で開催される予定
いずれにせよ、歴史的に初めてクロマグロの増枠が決定された今回のICCAT。 政府代表及び出席されたみなさま、ほんとうにお疲れさまでした。 帰国されましたら交渉の経緯などについての報告会等あると思いますので、その際は宜しくお願いします
ICCAT第19回年次会合の結果詳細は、水産庁HPのプレスリリースをご参照ください
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/141118.html
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09:35
2014年11月17日
悲願の大島架橋着手
復興のシンボルとして平成30年度完成を目指して整備を進めている気仙沼市の大島架橋が本体工事に着手。 市民から公募した架橋の名称も発表され、「気仙沼大島大橋」愛称は鶴亀大橋に決まったとの報道です
気仙沼大島といえば、気仙沼湾の入り口に浮かぶ離島。 風光明媚な観光地としても有名で、島のシンボルの亀山、そして小田の浜海水浴場など、たくさんの観光客が訪れていました
東日本大震災では、長期間にわたって孤立状態にあった大島。 本土と大島が橋で結ばれることによって、島民の安全・安心が確保されるだけではなく、今後いろいろな新たなニーズが生まれてくるかもしれませんね。 あとはアイデア次第だと思います。 車での通勤圏にもなりますしね
ちょっとランチに大島に行ってきます! なんて、いままでなかなか難しかったことが可能になる。 気仙沼にとってすごく夢のある計画への着手。 一日も早く供用開始されることを期待しています
気仙沼と大島を結ぶ大島架橋、そして湾内にはもう一つ三陸道の橋が架けられる予定。 これらの橋の完成によって、気仙沼湾の風景も大きく変わることでしょう。 もっともっと魅力的な気仙沼になっていけばいいなあと思います
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17:14
2014年11月16日
吉報なるか!ICCAT
イタリア・ジェノヴァでおこなわれている今年の大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)の年次会合。 科学委員会からクロマグロの大幅な漁獲枠拡大容認を提案されての今回の会合は、これまで削減一色だった過去の会議とは一転、将来への希望の持てる年次会合となっています
ICCATでの資源管理が功を奏して、クロマグロ資源が劇的に回復してきたことは事実。 操業実績のある漁船が全船出漁できるような体制を確実なものにしてほしいと思いますね。 結果が楽しみです
北大西洋のアイルランド・アイスランド沖でクロマグロを漁獲する日本の遠洋マグロ漁船団。 今年も自国の操業船監視などのため、日本の水産庁が監視船「うめさと」を10月の漁期に大西洋を北上させました。 うめさとの船型が船型なので、日本船が操業する大しけのN59付近までは行けなかったものの、北緯52度付近の北大西洋海域にとどまっては、無線などを通じて各船の操業を見守った模様。 残る日本漁船の操業を見守った後は、カリブ海そしてパナマ運河を経由して日本向けの航海となるとの事。 はるばる日本から地球の裏側の海域まで、ほんとうにご苦労様です
先日、クロマグロ漁獲の大幅削減がきまった太平洋の東西海域。 一方、漁獲枠増加の方向で議論が進む大西洋ICCAT。 あと数日で結果が出る模様なので、現地からの明るいニュースを静かに待ちたいと思います。 吉報でありますように。。。
日本代表団の皆さん、なかなかたいへんな国際交渉だと思いますが、なんとかいい結果が導き出せるよう存分に日本の主張をして、国益確保のために最終日まで頑張ってほしいと思います。 業界代表で参加されている皆さんも、宜しくお願い致します
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15:45
2014年11月15日
巻き網船が大量係船
11月も半ばになって、気仙沼はものすごく寒くなってきました。 日中の気温が10度以下の日が続き、風も冷たくて真冬のような感じです。 出張が続くので早めのタイヤ交換を済ませ、すでにスタッドレスタイヤ装着で、初雪への備えも万全です
最近湾内を見渡すと港町の出港岸壁にものすごい隻数の巻き網船団が係船しているので、なんでかなあと思ってました。 その理由が今日なんとなくわかったような気がします
本船・探索船・運搬船・レッコボートなど4~5隻で1ヶ統を形成し三陸沖で操業。 普段は沖合の漁場で集団操業をして、運搬船だけが港を行き来することが多い巻き網船団
このところの時化続きのため、沖合の全船が港に避難する日が多くなったことと、そして、主な水揚げ港である石巻港には係船する岸壁がないことから、気仙沼港への大量係船となっているそうです
それにしてもすごい数の船。 気仙沼港全体が巻き網船で埋め尽くされているかのよう。 聞けば、湾内の岸壁復旧工事が順次行われ、接岸場所が手狭になっているため、県外船籍の漁船には母港への移動などをお願いすると県では言っているようですが、これまでの状況を見てもあまり強制力はないのでは。。。 あくまでもお願いベースですからねえ
これから冬にかけて、サンマ船が切り上げて、遠洋マグロ船が帰港し、沿岸操業の漁船なども重なって利用する気仙沼港だけに、ルールを守って譲り合いながら利用していかなければならないと思いますね
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14:07
2014年11月14日
第1勝栄丸がLasPalmas出港
大西洋での漁業基地・スペインLasPalmas港に補給入港していた勝倉漁業の遠洋マグロ漁船・第1勝栄丸が、機器類の整備が予定通りにすすみ燃料や食料などの補給も終わって、大西洋漁場に向け再び出港のはこびとなりました
気仙沼からの出港の時は、五色のテープをひきながら盛大な出船送りがみられますが、外地からの出港はすごく静かな光景。 それでも、気分はもう操業モードに入っている船頭さんや乗組員の引き締まった笑顔から気迫が感じられるのもこの時ですね
ライスパルマス入港中は作業もおおくて、なかなか自由な時間がとれなかった本船ですが、それでも乗組員のみなさんそれぞれが久しぶりのラスパルマス港の滞在を楽しんだようで、少しはリフレッシュできたんじゃないかと思います
これから再び大西洋漁場で操業が待ち構えていますが、安全な航海でそして大漁でありますよう心からお祈りいたします。 第1勝栄丸の乗組員のみなさんへ、遠い日本の地からエールを送ります
今回の第1勝栄丸の補給入港に際しお世話になった関係者の皆様、いろいろと有難うございました。 これからも勝栄丸の運航サポートのほど宜しくお願いいたします
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
18:19
2014年11月13日
待望の Arroz Negro
遠洋マグロ延縄漁船の北大西洋での漁業基地・スペインLasPalmas港。 今シーズンのクロマグロ操業を終えて補給入港した勝倉漁業の第1勝栄丸は、入港早々にいろいろな作業が予定されています
補給作業が終わるまで、日中は忙しくてなかなか自由な時間が取れない乗組員ですが、その日予定されている仕事が終われば、それぞれの自由時間。 若い乗組員たちのたっての希望で、スペイン料理を食べに行くことになりました
日本とは違って夜の8時ころから営業開始されるスペインのレストラン。 行きつけのスペイン料理屋さんに集合したら地元のビールTropicalでまずは乾杯です。 お疲れ様でした~
イベリコ豚の生ハムに、ミックスサラダ、ちっちゃいイカのフライや小エビのアヒージョなど。 やっぱスペイン料理は旨いですね。 どんどん赤ワインがすすみます。 みんな楽しそうですね
締めはもちろん「Arroz Negro」。 スペイン料理といえばサフランを使った黄色いパエリアが有名ですが、「アロス・ネグロ」はイカ墨のパエリアなので、色は真っ黒。 でもこれが抜群に美味いんです
第1勝栄丸の若い乗組員たち待望の「アロス・ネグロ」でおなかいっぱいになって、LasPalmasの夜はゆっくりと更けていきます。 こういうのも遠洋マグロ漁船の乗組員ならではの楽しみの一つだと思います
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
12:52
2014年11月12日
第1勝栄丸がLasPalmas入港
今年8月、大漁旗をなびかせて気仙沼港を出港した勝倉漁業の第1勝栄丸。 順調な航行で太平洋を横断しパナマ運河を超えカリブ海を通過。 北大西洋の漁場での操業が一区切りとなり、漁業基地のスペイン・ラスパルマス港に補給入港となりました
赤と黄色のスペイン国旗を船首マストに掲揚して、慎重に静かに入港してきた本船。 ラスパルマスの関係者一同総出で出迎えます。 気仙沼出港の時とは違い、本船の船内各所は沖での操業仕様になってました。 こういう現場を見るのってすごく勉強になります
これまでの2年間、太平洋漁場での操業だった本船なので、第1勝栄丸としてはラスパルマスに寄港するのは久しぶり。 中にはスペインの漁業基地初体験の船員もいて、みなさん沖の疲れも感じさせずすごく元気そうな印象。 無事入港でホッと一息。 ほんとお疲れ様でした m(__)m
数日間かけて、燃料や食料の補給、機器の修理や調整、乗組員の休養などをしたのちは、また大西洋の漁場へと出漁することになりますが、乗組員の皆さんには、時間を見つけては少しでもリフレッシュしてほしいです。 おいしいスペイン料理などに舌鼓などもいいですね
さすがは日本の遠洋マグロ漁船の重要な基地港のラスパルマスですね。 他社の日本漁船もたくさん接岸していて、ここは日本かと錯覚するほど。 こちらは入港アテンドに忙しくなってきました
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02:39
2014年11月11日
イスタンブール空港にて
九州への出張から戻った翌日、勝栄丸の補給基地に向けて休む間もなく出発となりました
成田空港から13時間ほど、途中経由地のトルコ・イスタンブールに到着です。 ここはアジアと欧州の中間地点。 以前にICCATの年次会合で訪れた場所。 すごく懐かしい気がします
早朝の到着にもかかわらず、イスタンブール空港内のお店はすべて営業していて、さすがは国際的なハブ空港だなあって感じます。 まるで昼間のようなにぎやかさです
ここからまた7時間ほどのフライトで次の経由地。 まだまだ長旅が続きます
地球の裏側の海域でも行われている日本の遠洋マグロはえ縄漁業なので、こういうロングフライトにも慣れないとね。。。 移動中でも少しの時間を見つけてはメールチェックや会社への連絡は欠かせません
予定では、帰りのイスタンブールでの乗り継ぎ時間がかなりあるので、こういうチャンスに市内の観光名所をちょっとでも見れたらいいなあ。。 そんなことを考えてたら搭乗時間がきてしましました
リラックスモードから仕事モードに機内で切り替えながら、補給基地に向かおうと思います
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00:12
2014年11月10日
唐戸市場を視察して
いま気仙沼では、新たに整備する魚市場を観光の拠点として活用しようという検討がなされています。 そこで、全国屈指の人気を誇る山口県唐戸市場を視察に行ってきました。 門司港から連絡船で5分、あっという間の関門海峡横断です
13年前に総工費80億円をかけて整備された唐戸市場。 ここはフグの町としても有名です。 市場の入り口には巨大なフグのオブジェがお出迎え。 市場内は卸売業者の店舗がぎっしりです
週末になると、市場内の通路を埋め尽くすほど観光客が訪れるそうで、新鮮なお寿司などが飛ぶように売れるんですと話していました。 先日気仙沼でおこなわれた「市場で朝めし」が毎週末おこなわれるようなイメージなんだとか。 すごいですね
唐戸市場・おかみさん会の会長さん、そして隣に併設されている商業・観光施設のカモンワーフの社長さんに、唐戸市場の現状と課題などについて、お話しをしていただきました
新設以来、順調に運営がおこなわれている唐戸市場とカモンワーフですが、聞けばいろんな問題や課題があるもんですね。 会長さんのリーダーシップで一つ一つ問題を解決し、将来を見据えて頑張っている姿勢は、すごく勉強させていただきました
目指す方向性がしっかりしてて、それに向かって進んでいく熱意があれば、たいていのことはできるんだなあと思います。 すごくパワーをもらった初めての唐戸市場の視察。 ほんとうにお世話さまでした
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00:45
2014年11月09日
いいね!武雄市図書館
長崎からの帰り道。 いま全国から注目されている有名な図書館に立ち寄ってきました
聞いたことある方もいると思います。 武雄市図書館です。 佐賀県武雄市と蔦谷書店そしてスタバがコラボした全国初の公共図書館。 興味津々での視察です
木をふんだんに使ったつくりの館内。 本の展示の仕方もすごく素敵です。 天井の大きなオブジェからの採光で、自然な明るさが目に優しい感じです。 図書館としての貸し出し図書、販売用のセンスのいい本の数々、そしてレンタルDVD・CDもあって、平日ながらもたくさんの人でにぎわっていました
聞けば、蔦谷書店がすべての運営を請け負っているのだとか。 図書館内で本を読みながら、調べ物をしながら、おいしいコーヒーでくつろげる。 すごく素敵な施設ですね
これから公共施設も復旧していく気仙沼に武雄市図書館みたいな施設があってもいいと思います。 毎日たくさんの市民や子供たちが集える楽しい場所。 そんな夢のある魅力のある施設・・ いいですね
何時間でも過ごせそうな武雄市図書館を、わずか30分できりあげて帰途につきます。 博多駅に戻ると駅ナカに武雄市図書館の壁一面の大広告がありました。 こういうところまで考えているんだなあって、ほんと感心します
ぜひ気仙沼にも作りましょう! 武雄市図書館の気仙沼版を 市長さん宜しくお願いします m(__)m
注) 図書館内は撮影禁止ですが、特別に許可をもらって撮影しました。
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08:10
2014年11月08日
長崎をあとにして
花の写真は下手なのでめったに撮らないんだけど、長崎・グラバー園の花々がものすごく建物にマッチしてて素敵だったので、思わずカメラを向けてしまいました。 でもやっぱり下手ですね
今回訪れた長崎は、外国と日本の文化が融合したすごく素敵な街。 坂に囲まれた街や港がすごく絵になるところです。 古い石畳や街並みがそのまま整備・保存されていて、街全体の景観が統一されているなあっていう印象ですねえ
グラバー園にオランダ坂、出島に中華街、大浦天主堂に軍艦島。。。 まだまだたくさんありすぎて、短時間の滞在時間では到底回りきれるものじゃありません。 もっとゆっくり滞在したかったですね。 カステラも食べてないし、もっとゆっくり写真も撮りたかったです。。。
でもやっぱりこうしてみると、歴史ってほんと大切なんですよねえ。 東日本大震災で甚大な被害を受けた気仙沼は、これからまた新しい歴史を作っていかなければなりませんが、海があって、港があって、船があって、乗組員がいて、新鮮なおいしいお魚がたくさん水揚げされて、海を中心とする仕事に携わるたくさんの人たちがいて、これまでの気仙沼の歴史がつくられてきたんだなあって、外から見て感じます
今回の視察メンバーひとりひとりが、それぞれの仕事の分野で活躍していくことで、新しい気仙沼の未来をそして歴史をつくりあげていきたいですねと語り合いながら長崎の街をあとにしました
またもう一度、こんどはプライベートで行ってみたい街・長崎。 もちろん、カメラを片手に
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07:12
2014年11月07日
新世界三大夜景と
気仙沼の若手経営者の会のメンバーと共に訪れた初めての長崎。 卓袱料理を堪能したあとは、新世界三大夜景に登録された長崎の夜景を見に稲佐山にのぼりってきました
香港・モナコ・そして長崎が新世界三大夜景だってこと、今回初めて知ったんですが、天気もよくって、素晴らしい夜景を見ることができたのですごくラッキーです。 夜景スポットの展望台ははたくさんの観光客でにぎわっていました。 でもさすがにちょっと寒かった
新世界三大夜景の一つ長崎の夜景を堪能し、風邪をひきそうなくらいに冷え切った体を温めようっていうことで、これも長崎名物のちゃんぽんを食べに市内を散策です
これまで美味しいちゃんぽんを食べたことがなかったのであまり期待してなかったけれど、本場のちゃんぽんは別物ですね。 衝撃的なおいしさ。 濃厚なスープによく絡むちゃんぽん麺。 具だくさんの絶品ちゃんぽんを一気に平らげてしまいました。 ごちそうさまでした
新世界三大夜景。。。 気仙沼の安波山も、これからの復興と整備次第では、東北三大夜景くらいにはなるんじゃないかと思いますねえ。 それにしてもやっぱり夜景の手持ち撮影は難しいなあ
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11:31
2014年11月06日
長崎そして卓袱料理
若手経営者の会が発足10周年となった今年。 毎年いろいろ場所を訪れてはその地域の良さを勉強する活動などをしている会の今年は10周年とあって、九州長崎へ行こうということになりました
長崎につく早々、原爆資料館に直行。 上空500mで爆発した原爆の威力、15万人もの死傷者を出した惨劇。 こういう心がつらくなるような資料の数々を見ていると、どうしても東日本大震災の記憶と重なってきます。 でもこれは明らかに人が起こしたことなんです。 こういう悲惨な戦争は二度と起こしてはいけないと、強く心に刻みました
胸にぐっとくるものをかみ締めて胸いっぱいになりながら懇親会会場へ。 長崎といえば「卓袱料理」が有名だっていうことで、初めての卓袱料理に挑戦することに
乾杯の前に、お吸い物が出てくるのが面白い。 刺し身は白身魚とこれはマグロか! どう見ても黄肌マグロだと思うけど、お店の人はカジキだっていうんだから、どちらが正解なんでしょうかね。 九州でも赤身を食べるんですね
卓袱料理で出される品々は、どれもこれも初めて食べる味ばかり。 すごく上品で、なんか「福」がきそうな縁起のいいお料理だと思います。 日本の中でも国際的な歴史を持つここ長崎を、いろいろと見て食べて、勉強して帰りたいです 胸いっぱいになりながらも美味しくいただいた卓袱料理でした。。。
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00:20
2014年11月05日
気仙沼シャークミュージアム
出張からの帰り道、東北新幹線の車内でなにげなく社内誌をパラパラめくっていたら、気仙沼の記事がまたまた載っているじゃありませんか。 思わず記事に見入ってしまいました
JR東日本の社内誌「トランヴェール10月号」。 みなさんも新幹線の車内でよく見かける雑誌かと思います。 東北元気めぐり・笑顔をもらって、笑顔で帰る。っていう特集記事で、気仙沼「海の市」のシャークミュージアムが紹介されていました
震災前は年間100万人の来場者を数えた観光スポットだった「海の市」。 東日本大震災での地盤沈下の影響や2階までの冠水で長期間営業を断念していたものの、今年7月にグランドオープンにこぎつけ再スタートを切ったのは、勝栄丸ブログでもお知らせしましたね
宮城県気仙沼市は、サメの水揚げ量日本一を誇るサメの町。 サメは、高級食材のフカヒレだけではなくって、身は練り製品の原料に、サメの皮は財布やベルトなどの皮製品に、骨は健康食品に利用されるなど、すべての部位が余すところなく利用されている魚種なんです
サメ本物の大きさや、その生態、種類などを、リアルな感覚として知ることができるシャークミュージアムは、ほんとうに一見の価値ありの施設だと思います。 ぜひ皆さんもお立ち寄りください。 そしてその後は、一階の「北かつ・まぐろ屋」での美味しいマグロ丼ランチもいいと思いますよ
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00:05
2014年11月04日
マントル沖のトンボ
南インド洋のオーストラリア西岸沖。
ちょうどフリーマントルの西側の海域での操業なので「マントル沖」って呼ばれている漁場があります。 例年、南半球の冬場の時期の4月から7月頃にかけて、良質なメバチとビンチョウが獲れるんです
このマントル沖での漁獲を狙って、勝倉漁業の勝栄丸もことし出漁。 その漁獲物がインドネシア・バリ島ベノア港でコンテナに転載され、先週清水港に到着となりました
マグナム・コンテナに満載されたビンチョウ。 ビンチョウは業界用語でトンボとも呼ばれているマグロの一種で、もっとも小さいサイズのマグロです。 身の色は、メバチや黄肌ほど赤くはなくて、どちらかといえば白身に近い色目。 シーチキンなどのツナ缶の原料ともなっているので、刺身だけじゃなくて、缶詰としても食べたことがあると思います
マントル沖で漁獲されるビンチョウはものすごく脂ののりがいいので、「トロビン」として流通しています。 脂がのっていてもくどくなく、本当に美味しいですから、みなさんもぜひ食べてみてください
清水港の飛島にある東洋冷蔵の第6冷蔵庫でおこなわれた今回のコンテナ水揚げ。 冷蔵庫内の冷気で足元がだんだん冷たくなってきたなあって頃に、ちょうどすべてのマグロが入庫完了となりました。 関係者のみなさん、お疲れ様でした。 次回もまた宜しくお願いします
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09:22
2014年11月03日
早すぎるカツオ終漁
文化の日のきょう。 本当なら、まだまだたくさんのカツオ船でにぎわっているはずの気仙沼魚市場は、例年より1か月ほども早い今シーズン最後の生鮮かつおの水揚げとなってしまいました
ほとんどの船が漁場を南に下げたり、航海を切り上げたりしている中で、最後まで三陸沖の漁場で粘った123佐賀明神丸と183佐賀明神丸の2隻が入港し、合わせて1.5トンのカツオの水揚げです
今シーズン最後のカツオの水揚げとあって、テレビ局の取材クルーや新聞社の記者さんたちが入港を待ち受け、接岸と同時に船頭さんや乗組員にインタビューを開始
過去にないほど早く終了してしまった三陸沖の様子について、船頭さんが複雑な表情で語っている姿が印象的でした。 こんなに早い時期にカツオ漁が終了するなんて、だれも予想できなかったですから・・・
気仙沼魚市場の職員の皆さん、そして、勝倉漁業のスタッフたちも今シーズン最後のカツオを手に選別作業にあたります。 買受人の皆さんたちも名残惜しそうに水揚げを見守っていました
気仙沼を基地に操業するカツオ船のみなさん、気仙沼魚市場の職員や買受人のみなさん、そしてたくさんの取引先の皆さん。 今年のカツオシーズンもほんとうにお世話様でした。 また来年、よろしくお願いします m(__)m それにしても・・・ ほんと、早すぎる終漁となって残念です
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09:35
2014年11月02日
NHK・プロフェッショナルに
三陸沖のカツオ漁が例年より早く終了した今週。 高知県の佐賀明神丸船団も漁場を南に移しての操業になりつつあります。 一年のうち約半年をここ気仙沼を基地に三陸沖の操業を行っている佐賀明神丸さん。 勝倉漁業の問屋部門でお世話になっているカツオ船です
毎年水揚げ金額トップ争いをしている佐賀明神丸。 今年も第八十三佐賀明神丸さんが水揚げトップをひた走り、船頭になって4度目の日本一がほぼ確定した明神学武船頭さんが、NHKのプロフェッショナル・仕事の流儀で放映されることになりました
三陸沖を操業中の本船には、長期間にわたりNHKの撮影クルーが乗船していたのは、入港時によく目にしていた光景。 沖でのカツオ一本釣りの現場、船頭さんの苦労や苦悩、そして何度も日本一を達成するための戦略や考え方など
普段はクールな明神学武船頭の沖での素顔、そしてカツオ一本釣り漁業のすべてが凝縮されている番組に仕上がっているとの事なので、放送がすごく楽しみです
11月10日(月) 22:00~22:48 NHK総合 みなさんも、ぜひご覧ください
【プロフェッショナル・仕事の流儀】のHPはこちら http://www.nhk.or.jp/professional/
ちなみに、今日時点ではNHKのHPの放送予定にまだこの情報はアップされていませんでした
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14:58
2014年11月01日
メキシコ産クロマグロ4割減に!
東北地方だけじゃなくて、東京もすっかり秋めいてきましたね。 木々の葉も黄色や赤に色づいてきて、見ているだけですごく穏やかな気持ちになります。 でも気仙沼と比べると気温が全然違って、上着一枚いらない感じ。 やっぱ東京ですね
秋といえば、マグロの国際会議のシーズン。 10月のミナミマグロ保存委員会(CCSBT)、11月の大西洋まぐろ類保存国際委員会、12月の中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)と、重要な会議が続いていきます。 CCSBTの結果概要については勝栄丸ブログでもお知らせしましたね
これ以外に注目する国際会議が、全米熱帯マグロ類委員会(IATTC)です。 太平洋の東側を管轄するこの委員会は、太平洋のクロマグロ資源についても議論される重要な会議
クロマグロっていうのは、太平洋と大西洋の北半球だけにしか生息しない魚種なので、ICCATとWCPFC、そしてIATTCで管理が決まると、その漁獲量(供給量)の上限が設定されてしまうのです
太平洋の西側を管轄するWCPFC海域では、先日クロマグロの大幅な削減が決定したばかり。 そして今回、唯一残る太平洋の東側・IATTC水域のクロマグロが40%削減が決定されたというニュースが業界を揺るがしました
メキシコの蓄養漁業でほとんどが使われてきた太平洋東側のクロマグロ資源の大幅な漁獲削減の合意。 日本近海のクロマグロに加えて、今回のメキシコ産蓄養クロマグロの大幅な削減は、今後の価格動向にどんな影響があるのか。。。 すごく興味深いニュースです
秋が深まって、マグロのシーズン到来。 国際会議も熱いマグロ業界です
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07:06