2015年09月26日
パイプラインでの燃料補給
インド洋での補給基地のインドネシア・バリ島ベノア港に入港し、ジャワ沖での操業に向け準備作業を行っている勝倉漁業の第88勝栄丸。 接岸後に税関やイミグレーションの書類手続き。 外国往来船なので、必ずこうした手続きが必要なんです
ベノア港での燃料補給はこれまで、バージ船による海側からの補給だけでしたが、今回現地AGENTが燃料油の供給施設を買収したおかげで、岸壁のパイプラインからの補給も可能となっていました
岸壁がそれほど広くなく、コンテナ船や旅客船の出入りにも大きく影響されるベノア港の岸壁事情なので、今回のように複数隻が抱き合わせで接岸するような状況の時などは特に便利ですよね
今回の88勝栄丸の燃料補給では、岸壁のパイプランからの燃料積込のあとバージ船からも燃料の供給と、合計で約200,000リットルほど。 ここベノア港の油は比較的安心して使える燃料なんです
タンカーなどから洋上で供給を受ける燃料油には、時に水が大量に混入していたり、積込み数量が書類の数字よりも大きく下回ったりと、トラブルの多いのも現実。 不可抗力でのこういう問題ならいざしらず、裏の話を聞くと、故意に積込み燃料を一部迂回させたり、水を混ぜたりする悪質なケースもあるそうなので、洋上補給には慎重に対応しなくちゃいけません
ベノア港での88勝栄丸の出港準備がスムーズに運び、日本船員そしてインドネシア船員やその家族との恒例の食事会も終わって出港を待つばかり。 くれぐれも気をつけて漁場に向けてほしいと思います
原油価格も下がって、ここベノア港の燃油も使いやすい価格水準まで落ち着いてきたけど、円建ての価格がもう少し安くなるといいですね。 インドネシアは産油国なので日本船への特別価格を期待です
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
10:14