2015年10月06日
遠洋まぐろ船「40年現役」時代へ
船齢が20年以上の船が多くなった遠洋マグロ漁業界で、老朽漁船の代船として新船が続々建造されている一方で、大規模改修をおこなう事で40年現役で使える船にしようというプロジェクトが進行中
静岡県の三保造船所で工事が進められていた鹿児島のマグロ船2隻の改修工事が終わり、このほど一般へのお披露目をおこなったので勝倉漁業のスタッフも興味津々見学に行ってきました
串木野まぐろ株式会社所有の第88大洋丸(462トン)そして第28松福丸(453トン)は、いずれも船齢が25年ほど経過した船。 大規模改修工事によってあと15年間使用できるようにするという計画です
大規模改修にかかる工事費用は、2隻で約4億円だとか。 それでもあと15年間も大きなトラブルなく現役で活躍できるのだとしたら、十分に考えられる投資なのかもしれませんね
発電機の更新や冷凍装置に使用する冷媒の変更、さびや腐食が進んだ甲板や船底、機関部の配管の新替え、もちろん最新の航海計器の搭載や居住区などのリニューアル、そして省エネ機器の搭載など。 勝倉漁業のスタッフたちも、これほどの大規模改修は初めて見るので、すごく勉強になったみたいです
遠洋まぐろ船の新船建造には7億円もの多額の投資が必要。 一方で2億円の投資で40年間使用できる船に改修する今回の鹿児島プロジェクトは業界全体としてとても意味のある取り組みだと思いますね
お忙しいなか見学をアテンドしていただいた三保造船所と串木野まぐろ(株)の皆さま。 ほんとうにありがとうございました。 こういう新しいチャレンジを勝栄丸のこれからの運航の参考にさせて頂きます
もうこれからは、遠洋まぐろ船は40年現役時代となっていくのかもしれませんね
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
15:43