宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2015年10月31日

気仙沼のサンマ水揚げ本格化


秋を通り過ぎてまるで冬のような寒さになってきた気仙沼です。 戻りガツオを狙っての三陸沖でのカツオ一本釣り漁船団はすでに漁場をきりあげて、南方の漁場に移動したり母港に帰ったりと、今年のかつおシーズンは終漁となりました。 かつお船の皆さんには今年もお世話になりました いかり

それにかわって気仙沼港を賑わせているのが、サンマ棒受け網漁船団です。 8月の操業開始にあわせて一斉に気仙沼港を出港した各船。 その時は盛大な出船送りのセレモニーもありましたよね クラッカー

そしてその船団が、ロシア海域での操業から徐々に南下し、いまは三陸沖から北海道にかけてが主要漁場になっている模様。 毎日風も強く、時化が続く時期となってきたので、操業各船におかれましては安全操業に心がけて、大漁目指して頑張ってほしいと思います 花丸

水揚げされているサンマを見ると、大型サイズはほとんどなくて、中型のサンマが主体。 新聞報道によれば、数量は昨年の半分だとか。 それでも高い単価によって各船の水揚高がのびている事を願います 音符

台湾や中国そして韓国と、国際的な漁業種となったサンマ資源。 北太平洋での資源管理の条約も発足し、これから各国の漁獲枠や管理方針などについて話し合われていくんだと思います タイ

でも、マグロで経験したように、国際的な漁業種の管理はすごく難しいのが現実。 それぞれの国の主張が対立するのは目に見えていますからね。 手を付けるのがちょっと遅かったのかなとも思いますが、それでも今より早くはできないので、これからの水産庁を中心とした日本の交渉力に期待したいと思います マイク

気が付けばまだ今年はサンマを2~3回しか食べていませんでした。 出張出張が続いて気仙沼にいなかったっていうのが理由ですが、気仙沼に連日水揚げされるようになってきた旬のサンマを、塩焼きでお刺身でそしてつみれ汁でと、これから存分に味わいたいですね 食事

毎日おこなわれる気仙沼港でのサンマ水揚げを、折にふれ勝栄丸ブログでもお伝えしていきます face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 11:31

2015年10月30日

震災後10名が海技士に


いま気仙沼を中心に遠洋マグロ漁船幹部船員の育成プロジェクトが急ピッチでおこなわれている事は、勝栄丸ブログでも何度もお伝えしてきました。 特に震災後、全国から若者が気仙沼の船に次々と乗船し始めて4年間で70名に達し、その中で乗船履歴を満たした10名が見事海技資格に合格したとの吉報 花丸

震災前は年に1名あるかないかの乗船だったものが、このプロジェクトが開始されてからのこの快挙は、気仙沼全体でお祝いしたいくらいの出来事です。 宮城県北部船主協会のブログ「漁船員(漁師)になろう!」の効果や担当者の日々の努力があってこそ、さらには前向きに若者の乗船を受け入れてきた所属各船の乗組員と各社の努力の成果だと思いますね 親指

勝倉漁業でもここ近年、海技資格を取得する船員が毎年続き、いま現在も海技資格取得のための講習に参加している船員がいて、来年もこれに続く船員も予定。 今後の彼らの更なる成長が楽しみです 音符

宮城県北部船主協会のブログ「漁船員(漁師)になろう!」はこちら → http://gyosenin-boshu.net/
勝倉漁業株式会社の乗組員募集のページはこちら → http://www.katsukura.co.jp/recruit.html


それでも既存幹部船員に引退間近の船員が多くなっているのも事実。 一人二人と引退していくスピードに幹部船員の養成が追い付いていない現状にあります。 いま気仙沼で行っている幹部船員養成を、問題意識を共有しながら全国に波及させていかなければなりませんね タイ

遠洋まぐろ漁業を営む全国の若手経営者の集団「全国鰹鮪近代化促進協議会(促進会)」でも何度となくこの問題について議論を重ねてきました。 幹部船員の後継者問題は当業界の最大の課題だからです 船

12月におこなわれる促進会の総会では、後継者問題に新たな角度から検討すべく職業あっせんの専門家を招いての意見交換会をおこなう事になった模様。 この議論でこの問題が前進する事を期待します マイク

遠洋かつお・まぐろ漁船にさらにたくさんの若者を集めるにはどうすればいいのか。。。 とてもとても難しい問題ですが、必ずや打開策は見つかるはず。 そう信じます。 業界全体で遠洋マグロ漁業の魅力をもっともっと発信しながら、次世代の遠洋マグロ漁業をつくっていきたいと思います クラッカー

震災後の海技資格者10名突破の吉報を通過点に、さらに幹部船員の育成を加速させていきたいです face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 12:15

2015年10月29日

三陸沖の戻りガツオ終漁


このところ急激に気温が下がってきた気仙沼。 きょうは比較的風も穏やかで、肌寒いながらもまずまずの天気です。 それでも三陸沖の漁場は連日時化続きで水温も下がってしまったみたいで、戻ガツオを狙って最後まで残っていた船団もどうやらあきらめて漁の切り上げ体制となった模様 船

昨晩気仙沼港に入港した123佐賀明神丸さんも、月曜日に出港してカツオの群れを探索していましたが、全く見つからなかったことで、今シーズンの操業を終える決断をしたとの事 マイク

朝には僚船に挨拶を終えると、母港の静岡県焼津港に向け出港となりました。 魚市場の岸壁には勝倉漁業のスタッフそして取引先の皆さんが勢ぞろいしてのお見送り。 今年も本当にお世話になりました camera

同じく気仙沼に入港していた三重県の23長久丸さんも南の漁場へと明日出港との事。 これで今年の三陸沖でのカツオ漁はすべて終了という事になりました。 例年に比べて最も少ない水揚げ量でしたが、カツオやビンチョウの単価が高かったことで、昨日の勝栄丸ブログでもお伝えしたとおり漁船側にとってはいい結果のシーズンだったのではないかと思います 花丸

来年は早いタイミングでカツオが北上したくさんカツオが釣れますように、そしてここ2年間のような10月に終わってしまうんじゃなくて、11月までは釣らせてほしいなと心底思います。 三陸沖でカツオの群れと連日格闘した全国のかつお漁船の乗組員のみなさん、本当にお疲れさまでした m(__)m

また来年も、気仙沼の関係者一同、みなさんが来るのを楽しみにお待ちしております 音符

今年のかつおシーズンも終わってみるとあっという間だったような気がしますね。 今まで岸壁を埋め尽くしていた船が急にいなくなるととても寂しい感じです。 やっぱり気仙沼は船があってこその港町ですね face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:13

2015年10月28日

カツオ船の水揚げランキング届く


今週に入って連日のように強風が吹き荒れている気仙沼港です。 昨日までは気温も上がらずとても寒い日が続きましたが、今日は少しはましかな。 それでもこの強風の影響か入港船が激減状態 雪

先週まではサンマが連日400トン越えと順調な水揚げを見せていた気仙沼魚市場ですが、今週になって月曜日は300トンほどのサンマが水揚げされたものの、昨日今日はほんのわずかな数量に 汗

三陸沖から北海道沖が漁場のかつお一本釣り漁船も、ここにきて漁獲が急速に低調となって、ここ二日間は「水揚げ無し」の状態が続いています。 この風では沖合も相当時化ていると思われるので、明日以降もあまり期待できないんじゃないかなあって思いますね。 それでもまだ操業を継続しているカツオ船もあるので、漁場はいづれにせよ安全第一に頑張ってほしいと思います 船

毎月のカツオ船の水揚げランキング。 10月27日〆のデータが届きました。 昨年のデータと比較してみると、今年は軒並み水揚げ金額をお幅に伸ばしているのがわかります。 皆さん素晴らしい成績ですね 花丸


中には1億5千万円ほど昨年よりいい成績の船もあって、ほとんどのカツオ船が例年と比べてもすごくいいシーズンだったんだなあって改めて実感しました。 全国の生鮮カツオ船トップは高知県の第83佐賀明神丸。 6億越えの成績でダントツの一位。 3年連続日本一の成績、本当におめでとうございました クラッカー

そして2番手を争うのが、三重県の甚一丸と高知県の第183佐賀明神丸。 甚一丸さんは先日の水揚げで一足先に漁をきりあげて母港に帰ったとの情報なので、最終的には佐賀明神丸さんのワンツーフィニッシュになるかも。 それを目指して183佐賀明神丸さんは現在も漁場で奮闘中との情報です icon14

そして三重県の安市丸さん。 毎年安定た上位の成績を続けている優秀な船。 今年は昨年に比べても大きく水揚げ金額をのばし、4億越えの結果となって、船頭さんはじめ乗組員の皆さんには本当にご苦労様でした。 そして11月まで頑張るぞって今週初めに出港した123佐賀明神丸さんも大幅な場水揚げ金額の伸びを見せていて、これから更なる上積みが期待されます 音符

今年のかつお漁は、前半戦のかつお漁とビンチョウが順調に推移し、価格も高値安定で、みなさん夏場までに相当な水揚げをあげました。 ここにきて急速に漁場がしぼんだのはすごく残念ではありますが、船側にとって最終的には大満足の一年間だったのではないかと思います。 これから年明けまでのオフシーズン、船体の整備や乗組員の休暇など、来年に向けて鋭気を養っていただきたいですね いかり

気仙沼港はカツオ船中心の水揚げからサンマ漁船と近海マグロ船中心の水揚げに移っていきます。 カツオの水揚げが終わってしまうととても寂しい感じがします。 でもまた来年に期待し、来春以降のカツオとビンチョウの来遊を待ちたいと思います。 きょうはとても静かな気仙沼港です face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 11:02

2015年10月27日

遠洋まぐろ漁船の大規模リニューアル勉強会


かつては15年くらいをめどに新造船に切り替えていた遠洋まぐろ船が、だんだんその寿命が延びて現在では船齢20年を超す船も多くなってきたマグロ漁業界。 このほど、鹿児島県串木野のプロジェクトで、船齢25年ほどの船を大規模リニューアルする事によってさらに10~15年、35年から40年の期間、安全に快適に操業できるようにしようという事業がおこなわれ、先日出港の運びとなった模様 クラッカー

1隻当たり約2億円を投じておこなわれたこの大規模リニューアルの詳細について、工事を担当した三保造船所と日新興業の担当責任者を気仙沼に招いての勉強会が行われました camera

対象となった漁船は、平成元年と平成3年に竣工した船。 ともに船齢25年を超える船での大規模リニューアルとあって、勉強会の会場となった気仙沼遠洋組合の大会議室には、気仙沼の漁業会社から20名以上の出席と、この勉強会への皆さんの興味の高さがうかがえます 花丸


漁船が古くなるとどうしても電気系統のトラブルが多くなることが多い対策として搭載発電機の新替えをおこなったり、腐食配管や傷んだ鋼材の補修、船内に巡らされている空調システムの換装など 音符

そして操舵室の航海計器や無線機器の新替えや内装のリニューアル。 居住区まわりとしては、各船員の寝台や食堂などの大規模改修、そして食料庫設備などの新替えなどをおこなったとの報告 icon14

2010年の新造船から導入されている新冷媒R404Aへの切り替えでは、従来の冷媒R22との性能の違いによって生じる課題を克服。 さらには船体のサンドブラスト施工や省エネ機器の導入によって、従来船と比べて大幅な省エネを達成する事を目指しているとの事 船

各工事内容の詳細やその費用などについても丁寧にご説明頂きました。 これまでの日々のメンテナンスによって一般工事の大小は違えど、相当な金額の投資をともなった大きなチャレンジであることは間違いありません。 この勉強会で学んだことを参考にしながら、これからの遠洋マグロ漁船の経営に取り組んでいきたいと思います。 業界全体としても真剣に検討すべきものだと思いますね タイ

大変お忙しいなか気仙沼までお越し頂きました両社の方々には、本当にありがとうございました。 大規模リニューアルをおこなう場合には「三保造船所」と「日新興業」が必ず力になってくれると思いました face02

関連記事:遠洋まぐろ船「40年現役」時代へ → http://shoeimaru.da-te.jp/e946964.html
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 10:05

2015年10月26日

カツオ船が続々終漁に


海外出張や水揚げなどのため約1か月ほど気仙沼をあけていたあいだに、三陸沖での近海かつお漁が早くも終盤戦となっていて、かつお漁をきりあげて高知や三重、宮崎などの母港へと帰っていく船がたくさん見られるようになってきました 船

盛漁期には50隻ほどが気仙沼港を基地に操業していましたが、もうすでに8割以上の船が今シーズンのかつお漁を終え、今残って操業している船は10隻を切るほどになったとの事 汗

昨年は歴史的な不漁だった三陸沖でのカツオ漁。 10月には漁が終わってしまった年でした。 今年はどうか11月まで水揚げが続きますようにとの願いもむなしく、この分だと昨年同様になってしまいそう いかり

それでも夏前の「びんちょう」の漁模様がよかったことと、高値安定だった魚価のため、そして盛漁期のかつお漁の水揚げ金額が伸びたことなどで、各漁船の水揚げ金額としては各船ともに素晴らしい成績を残した年でもありましたね。 もう少しこのカツオの水揚げが続くといいなぁって、旅先で会社からの報告などを見るにつけ思っていました pc1

でも今年もやっぱり早かった。 三陸のかつお漁の終漁が。 これって資源が少なくなっているっていう事なんでしょうかね。 2年連続での早い時期での終漁は、過去に例がないと思います タイ

先日、高知県の第83佐賀明神丸さんが、母港の黒潮町に帰港したとの連絡がありました。 今年も水揚げ金額第1位となって、それも3年連続日本一。 素晴らしい成績です。 船頭さんをはじめ乗組員の皆さんには今年も本当にお世話になりました。 このオフの間にゆっくりと体と頭を休めていただいて、また来年もさらに活躍されますことをお祈りいたします。 ほんとうにお疲れさまでした m(__)m

まだ三陸沖に残って操業を続ける各船におかれましては、これから時化も多くなる時期でもありますから、安全第一にそして目標金額を達成できますように、頑張っていただきたいと思います face01
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 08:02

2015年10月25日

CSB-6002


一昨年、勝倉漁業としては10年ぶりの新造船建造となった123勝栄丸。 そのプロジェクトへの移行のために長期係船となっていた第28勝栄丸が、このほどベトナムに向けて出港の運びとなりました タイ

平成2年1月の竣工以来、太平洋・南米沖・インド洋そして南アフリカとのプロジェクトに参加するなど、まさに世界を股にかけてマグロ漁をおこなってきた遠洋マグロ漁船。 もう建造から25年が経つんですね。

昨年半ばにベトナム向けのお話があって、外務省のODAへの協力、そしてベトナム沿岸の安全への貢献という意味合いもお聞きし、このプロジェクトにご協力しようということですすめてきた事業です camera

中古船の海外輸出に絡む諸課題そして手続きの遅れなどがあって、当初は昨年末に出港の予定がこのタイミングまで延び延びになってしまいましたが、ようやく気仙沼からの出港にこぎつけることができました。

第28勝栄丸からCSB-6002へ。 船名も新たにベトナム国旗を船尾に掲揚しての静かな船出です。 ベトナム政府の関係者、航海士や機関士など、たくさんのベトナム人がこの船の回航にかかわります icon12

出港前の岸壁では、航海機器や機関そして海図などの最終チェック。 そして燃料油や食料などの積み込みが終わって、関係者に見送られて気仙沼港をあとにする本船です。 最近は台風が立て続けに発生している海域を通過する本船なので、くれぐれも安全な航行での目的地到着を祈ります。

ようやくここまでこぎつけてホッとしたのと、一抹の寂しさが去来する胸中。 第28勝栄丸には歴代船頭さんのもと本当に活躍し貢献していただきました。 感謝の気持ちをもってスタッフと共に見送りました 船
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 12:46

2015年10月24日

第3回気仙沼内湾景観まちづくり検討会


ようやくこれから震災復旧工事や土地区画整理事業が始まる気仙沼の内湾地区。 気仙沼の顔ともいえるこの地区の景観やまちづくりについての検討会の第3回会合が市役所を会場におこなわれました 花丸

18時からの開始時間に合わせ、地区の代表の方々や市や県の担当課のみなさん、そしてこの検討会のお世話をしていただいているコーディネーターなどが集まって、班ごとに分かれての議論開始です camera

過去2回の会合では、みなさんそれぞれが考えるこの街の理想の将来像について、いろんな角度からの意見が出され、それをもとに今回のたたき台となる資料に事務局がまとめてくださいました ブック

前回までは総論、そして今回からは各論に入っていきます。 理想の街並みを実現させるにはどうすればいいのか。 絞り込んだ主なポイントとしては、建物の壁面の位置、建物の高さ、屋根の形態と色彩、外壁の形態と色彩、軒・庇の高さなど。 どれもまとめていくのがたいへんなテーマ キラキラ

それぞれにどんな制限をかけていくのがベストなのか。 お願いベースのルールから、法的な縛りのある景観条例まで、この5項目をはじめとして様々な項目について議論して結論を出していかねばなりません icon14

内湾地区の景観・街づくりのキーワード。 「落ち着きのあるまち」「気仙沼の宝・魚町」「魅力的な商業のにぎわい」「うまいもん・おもてなしの見えるまち」そして「懐かしいけど新しいまち」・・・ 震災で壊滅的な被害を受けてこれから再生していくこの街を、30年後50年後も人々が集い、活気あふれる街にしていくために、この検討会が重要な役割を担っていくんだと思います タイ

これから年内にはあと数回。 そして年明けには結論を出していくまとめに入っていきます。 検討会の会長を中心として、委員の皆さんからのいろんな角度からの意見を取りまとめながら、この検討会の運営に協力していければと思います。 関係者の皆さん宜しくこれからもお願いします face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 08:52

2015年10月23日

かつお・まぐろ促進会の総会日程決まる


全国の遠洋かつお・まぐろ漁業をおこなっている若手経営者で組織する団体「全国鰹鮪近代化促進協議会(促進会)」の現執行部が東京に集まっての正副会長会議が行われました 花丸

一年が経つのは早いものでもうすでに10月下旬。 例年11月末から12月上旬にかけておこなわれている促進会の総会と大懇親会の日程を決めるタイミングになってきました。 11月は大西洋のICCAT、そして12月は中西部太平洋のWCPFCなどの国際会議が目白押しの業界日程のなか、今年の総会は12月10日(木)におこなう事に決定されましたので、関係者の皆さん宜しくお願いします クラッカー

会場となるのは東京・門前仲町の日かつ漁協の大会議室。 いつもと同じ会場です。 日本各地の特産品や名産品そして地酒を持ち寄っての懇親会。 昨年もたくさんの関係者の方々に来ていただきました。 年に一度のかつお・まぐろ業界の大懇親会、忘年会といったほうがいいのかもしれませんね。 今年も大勢の方々のご来場をお待ちしております スーツ

そして総会の前には私たちの業界の最大のテーマ「幹部船員の後継者確保・育成問題」についての意見交換を行う予定。 その道のプロをお招きしてのパネルディスカッションになるかもしれません マイク

気仙沼を中心に新人船員の乗船が少しづつ進んできている状況ではありますが、この取り組みをさらに飛躍させていかなければなりませんし、全国的にも同じ意識をもって取り組んでいかなければならない課題だけに、総会前におこなわれる意見交換はすごく重要な位置づけになってくると思います 船

促進会メンバーの方々、そして関係者の皆さんには、12月10日は日かつ漁協の会議室に集合して、有意義な話し合いが行われることを期待しています。 そして総会と懇親会では来賓の方々をはじめ全国の皆さんとの情報交換を楽しみにしたいと思います 親指

促進会の正副会長会議に出席された執行部の皆さん、長時間にわたる議論ほんとうにお疲れさまでした。 これからもかつお・まぐろ漁業界を盛り上げていくために、さらに協力してがんばっていきましょう face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 13:07

2015年10月22日

「気仙沼漁師カレンダー2016」が発売開始に


8月に気仙沼港で撮影がおこなわれた「気仙沼漁師カレンダー2016」がこのほど完成し、10月20日から発売開始されたとの案内がありました。 2014年に第1弾が発表になって、5000部が完売。 全国カレンダー展で経済産業大臣賞を受賞するなど、気仙沼の基幹産業である漁業や水産業のPRにも大いに貢献した作品となりましたね クラッカー

全国的にも珍しい、漁師に脚光をあてた写真集のようなカレンダー。 今回の第2弾では、気仙沼港を基地に操業する漁船の乗組員の素顔、仕事中そして普段の生活の様子なども垣間見られる作品に仕上がっているそうです。 まだ完成版は入手していませんが、売り切れる前に手に入れておきたいと思います 花丸

カツオ船の盛漁期の8月。 第83佐賀明神丸さんが気仙沼に入港しお盆休みのため港町の出港岸壁に係船しているタイミングをとらえて、船頭さんや乗組員のみなさんに写真撮影に協力していただきました camera


今回完成した「気仙沼漁師カレンダー2016」に、83佐賀明神丸の乗組員の皆さんがどんな写真となって収められているのか、プロの目線・技術での写真完成度を拝見するのが、いまからすごく楽しみです 音符

お世話になっている方々に、気仙沼からの日頃のお礼としてこのカレンダーを送りたいと思います。 三陸沖でのカツオ漁は昨年同様に早い終漁を迎えようとしている一方で、三陸沖でのサンマ漁そして気仙沼港への水揚げがここにきて本格化してきました。 操業各船の皆様には、くれぐれも安全な操業に心がけ、大漁でありますことをお祈りいたします 船

今回発表された「気仙沼漁師カレンダー2016」は、A3サイズで価格は1500円(税別)。 代官山の蔦屋書店、ローソンのマルチメディア端末「ロッピー」、気仙沼市内の販売協力店、そしてつばき会さんのHPなどで販売している模様です。 以下のリンクからアクセスしてみてください pc1

みなさんもぜひ、漁師の魅力満載の「気仙沼漁師カレンダー2016」をお手に取ってみてはいかがでしょうか。 私もさっそくこのカレンダーを購入して、会社そして自宅に飾りたいと思います face02

漁師カレンダーのホームページ → http://ryoushi-calendar.com/
気仙沼つばき会のホームページ → http://www.k-tsubakikai.com/
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:31

2015年10月21日

88勝栄丸のビンチョウ水揚げ


秋晴れの気持ちよく晴れ渡った静岡県清水港興津ふ頭。 先日までと比べてもだいぶ涼しくさわやかな天候になってきましたね。 まさに水揚げ日和っていうのがピッタリな天気 晴れ

インド洋で操業している勝倉漁業の第88勝栄丸が豪州のフリーマントル沖で漁獲したビンチョウを洋上で冷凍運搬船に転載。 清水港まで運んできての水揚げとなりました 親指

運搬船が清水港に到着して約1か月くらいたったでしょうか。 本船の積み荷が運搬船の魚艙の最下部に積み付けられていたから、水揚げまでにだいぶ時間がかかってしまいましたね icon14


型の揃った小ぶりのビンチョウマグロ。 マグロは赤身でも、このビンチョウはピンク色から白身っぽい色目が特徴。 脂ののりもよくて、いわゆる「トロビンチョウ」として流通しているマグロです 食事

脂がほどほどに乗っているけれど、本鮪や南鮪などに比べるととてもあっさりしているので、たくさん食べられるから私は大好きなマグロですね。 カチンカチンに超低温で凍った状態のビンチョウを見ながらも、これ食べたいなあってつい思ってしまいます。 マグロ屋の性ですかね 花丸

今回のビンチョウ水揚げは第1弾。 来月にもまた同じ海域のマグロの水揚げを予定しています。 インド洋が大時化のため運搬船の到着がだいぶ遅れているとの情報ですが、まぐろの赤身が上げ相場の雰囲気になってきたので、これから年末にかけて徐々に盛り上がっていくまぐろ相場を期待しています 船

晴天の水揚げ日和に恵まれての88勝栄丸のマグロの水揚げも予定通り終わりました。 取引先関係者の皆様には、今回も大変お世話になりありがとうございました。 今後ともよろしくお願いいたします face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 15:15

2015年10月20日

河岸の市「おがわ」のまぐろ丼ランチ


韓国でのCCSBT年次会合から気仙沼に帰って一息ついて、こんどは勝栄丸のマグロの水揚げのため静岡県清水港に出張です。 会議モードから水揚げモードに書類と荷物を入れ替えて出発です train_a03

一ノ関駅から新幹線で移動すること約4時間。 いつも通いなれた行程なので、移動中にパソコンで仕事をしてたりしている間にあっという間に到着。 寝る間もありませんでした タイ

東京築地の第一水産の値決め担当者と清水駅で合流し、いつものルーティーンっていうんですか、マグロを食べてからの仕事開始とばかりに、清水河岸の市へ直行。 今回は「おがわ」さんのマグロ丼です 食事


一昨年でしょうか、河岸の市「おがわ」さんの親父さんがお亡くなりになったのは。 そしてそれからは別な方がお店を引き継いで切り盛りしているみたいですね camera

以前はこれでもかっていうくらいマグロの盛りもよくて、鉄火丼なのに中トロも入っていたりと、なんか得した気分になったものでした。 お店の経営が変わった為か、盛り付けは上品になったけど、ボリュームっていう点では前のほうがよかったかな。 食べきれない程のお刺身が人気だったんですよねえ 音符

今回のマグロはすごく味のいい赤身だったけど、色が薄めで、ちょっと物足りない感じ。 やっぱりマグロは「鮮やかな赤」が大事。 美味しいことは美味しかったけど、以前の「おがわ」さんのマグロ丼になじんでいる私たち常連組としては、ついつい以前のようなマグロ丼を期待してしまいます チョキ

清水・河岸の市「おがわ」さんのまぐろ丼ランチで気合を入れて、まぐろの値決めに臨みたいと思います。 いい値段で決まりますように。 関係者の皆さん、よろしくお願いいたします face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 07:04

2015年10月19日

「市場で朝めし。」に感動!


秋晴れのさわやかな天候に恵まれた気仙沼港。 毎年恒例の秋の行事気仙沼産業まつりに合わせ、第3回「市場で朝めし。」が気仙沼魚市場を会場におこなわれました。 秋の味覚さんま。 本州一の水揚げ量をほこる旬のサンマを炭火で焼いてみんなで朝ごはんを食べようっていうこの企画ももう3回目。 1500食を準備したんだそうです。 実行委員会そして関係者の皆さん、ほんとうにご苦労様です クラッカー

事前に前売り券を購入してこの日が来るのを楽しみに待ってました。 8時開始まえに到着するとそこにはすでに長蛇の列。 券と引き換えにお盆とお箸を受け取って列の最後尾に並びます。 開始時間となり次々と焼きたてのサンマが配られていきます。 地元産のごはんとサンマのつみれ汁の朝ごはんです 音符

炭火で焼きたてのサンマは外がパリッとしてて中はふんわり。 やっぱ炭火焼が一番ですよね。 そして大勢で食べるからなおさら美味しく感じるのかもしれませんね。 食べながら感動してしまいました 親指


今年のサンマ漁は、出だしの漁が薄くて大型のサンマが少なくて、操業各船の船頭さんや乗組員の皆さんはとても苦労されているシーズンだと思います。 今回の「市場で朝めし。」のサンマも例年と比べるとちょっと小ぶりかな。 でもそれも自然の恵み。 その年その年で、大きかったり小さかったり、漁があったりなかったり。 その自然の恵みに感謝して、漁師さんの沖での苦労を理解しながら、美味しいサンマを頂ける幸せ。 こういうイベントを通じて、魚や漁業のことについて少しでも理解を深めていただけたらと思いますね。 今年も最高の「市場で朝めし」でした face02

朝めしのトレーに添えられた実行委員会からのメッセージ。 すごく共感する内容だったので、今日のブログの最後にご紹介したいと思います。 実行委員会の皆さん、本当にお疲れさまでした。 また来年も楽しみにしてますから、必ず開催してくださいね。 宜しくお願いします icon14


「市場で朝めし。」実行委員会からのメッセージ
おはようございます。 「市場で朝めし。」にようこそおいで下さいました。 今年はさんまの漁獲量が少なく、型が小さいことはご承知の通りですが、出来る精一杯のさんまをご用意いたしました。 海からの恩恵を受け生をなす我々は、末代までこの海の豊かさに感謝する事が肝心であります。 資源というものは大きな自然の循環の中で、育つものを分けていただく様な気持ちで向かい、獲れた魚は余さず丁寧に食べつくす工夫こそ、これからますます大切かと思います。 世界的な取り決めももちろん大事ですし、獲れない年ほど漁師さんの苦労が増えることも想いたいです。 地元だからこそ小さめでもありがたくごちそうになりたいと思います。 大きいものは一尾食べたら腹いっぱい。 小さいのはさんまの他に別のものも食べられて楽しいっていう利点もありますよ(笑) どうぞごゆっくり「市場で朝めし」をお楽しみください。 花丸
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 10:33

2015年10月18日

第22回CCSBTを終えて


みなみまぐろ保存委員会(CCSBT)の年次会合を終えて、9日間滞在した韓国・麗水の街をあとにします。 朝ホテルをチェックアウトしてタクシーで空港まで移動。 約20分くらいの距離ですかね 音符

地方の空港なのでそれほど混んでなくて、チェックインもスムーズ出来ました。 ソウル金浦空港経由にて羽田空港までのフライト。 ここまでくるとようやく終わったんだなあっていう実感がわいてきます 親指

今回のCCSBTでは、2016~17年のミナミマグロ漁獲量の確定が最大の議題。 順調に資源回復を見せているミナミマグロの漁獲量をこの会議で決めるんです。 資源解析には日本の延縄漁業での釣獲データや豪州でおこなわれている航空機による目視調査、そして引き縄での小型魚のサンプル調査、そして新しい技術の遺伝子タグなど icon12

科学者がそれらの指標を解析して、資源量にみあった漁獲量を算定し、なおかつ継続的に資源回復させていく枠組みを求めていかなければなりません。 幸いにも漁獲枠を増やしても順調に資源量が回復するとの結果を受けて、今回の決定に至りました。

次回議論となる2018年以降の漁獲枠の決定に向けて不安要素があるのも事実。 まずは未考慮漁獲の問題。 資源解析データに含まれていない漁獲の事で、CCSBT非加盟国の漁獲やスポーツフィッシングでの漁獲、そして最大の焦点が豪州蓄養漁業での過剰漁獲の問題ですね。 関係国は2018年までにこの未考慮漁獲を各国の漁獲枠内で処理する方向で決まっているけれど、豪州の問題はまだまだ尾を引きそう。 豪州でのスポーツフィッシングでの漁獲も相当な数量・何百トン単位であるとの情報ですからね icon08

これで今年のCCSBT年次会合がおわったわけですが、今年の反省を踏まえて来年に向けて戦略を練り直す必要がありそうです。 前にも言ったけど、豪州に自浄作用を期待してもがっかりさせられるだけだって事は、日本代表団のみんなが思ったはずです。 悔しい思いをしたのは私だけではないと思います 汗

戦略的な提案、圧力、各国への根回し、防御、そしてなにより世界最大の消費国としての責任をもっともっと前面に出して、CCSBTをリードしてけるような日本にならねばならないと感じました。 それには日本としての交渉力も大事ですね。 水産庁をはじめ関係省庁や業界団体の皆さんには、今回の反省をもとに真剣に議論をしてほしいと思います タイ

今回のCCSBTでは、日本代表団の皆さんそして通訳さんほかたくさんの皆さんにお世話になりました。 ほんとうにありがとうございました。 出席された各国の代表団の方々を含め、本当にお疲れさまでした face01

水産庁のプレスリリースはこちら → http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/151015.html
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 10:45

2015年10月17日

CCSBTでのロビー活動


みなみまぐろ保存委員会の会合の少ない楽しみの一つがコーヒーブレイクです。 一週間以上の日程て行われる国際会議で、それも朝から晩までの議論。 こういう息抜きの時間はとても重要なんです camera

今回も事務局がフリードリンクのブースを準備してくれました。 ケーキやクッキーそして韓国のお菓子など、朝にはクロワッサンが用意してあったりと、すごく充実したおやつタイム 音符

普段は甘いものをあまり食べない私ですが、議論が白熱し難しい話になってくると、どうしても酸素不足になった感じになって、こういう甘いもので栄養を補給したくなってしまいますね cake


聞けば、EXPO会場内のCafeから取り寄せているそうで、どうりでコーヒーも本格的なうまさだなあって思いました。 オレンジジュースやお茶、紅茶なども揃っていて、午前と午後の休憩時間に各国からの出席者はそれぞれの好みで楽しんでいたみたい cup

そうこのコーヒーブレイクのあいだが情報交換などでの重要な時間。 日本代表団でのミーティングだけじゃなくて、他のメンバーとの意見交換や情報収集なども密かに行われているんです。 いわゆる「ロビー活動」っていうやつ。 議題に関しての話だけじゃなく、各国の漁業の状況などについて情報交換です タイ

今回のCCSBTでもつくづく感じましたが、メンバー国との意見交換や根回しはすごく大切だなあって。 日本だけの主張ではなかなか提案が前に進まないのも事実。 CCSBTはコンセンサス方式だからなおさらそう。 この会議に臨むまえに日本提案のサポートしてくれる国をどれだけつくっておけるのかっていうのが大事なんでしょうね。 これからの課題だと思います 船

韓国・麗水でおこなわれたロビー活動でも、いろんな情報にふれることができました。 実際にこういう場に参加しなければ知ることのできなかった情報もたくさん。 すごく勉強になったCCSBTでした face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:45

2015年10月16日

第3回「市場で朝めし」間近に


食欲の秋到来です。 今年も「市場で朝めし」が10月18日(日)に開催されるそうです。 気仙沼港に水揚げされた新鮮なサンマを、魚市場で炭火で焼いてみんなで食べようっていうこの企画ももう3回目 クラッカー

あたり一面にサンマを炭火で焼く煙がもくもくとたちこめ、そのおいしそうな匂いに食欲も全開。 並んで待つ時間もこれまた楽しいひと時ですよね。 今年も必ず行ってみようと思います 音符

この「市場で朝めし」を企画運営していただいている実行委員会の皆さんには、当日に向けての準備や会場づくりまで本当にご苦労様です。 年に一度といわず季節季節の気仙沼の旬の味覚をこうした場所でみんなワイワイと味わいたいものですよね。 カツオや牡蠣、ホタテやホヤ、そしてメカジキやマグロなど、気仙沼には美味しい海の幸がたくさんありますから 花丸


今年のサンマ漁といえば、例年に比べて漁獲量が少ない状況が続いているようです。 8月から解禁の日本漁船によるサンマ漁に先駆けて、5月頃から公海上で台湾や中国などの大型漁船が大量にサンマを漁獲している事もサンマの資源状況にもちろん影響しているんでしょうね face06

ようやく北太平洋のサンマ資源を管理する条約が発足し、これから国際的な交渉を経て管理が進んでいくんでしょうけど、各国の主張がまったく違うので、それも簡単じゃないですね。 聞けば今年の公海上での外国船の漁模様は極端な不漁だとか。 これからの日本近海の漁模様に期待です 新聞

いま獲れているサンマの組成は大型サイズが少なくて中型から小型中心。 気仙沼のサンマのゆうパックが中止されたほど。 自然を相手に漁をする旬のサンマ漁なので、その年その年で大きく事情は変わるけど、沖獲りの外国勢を含めしっかりと管理していかなければならないっていう事なんでしょうね 船

そういう中での今回のイベントです。 サンマ漁船の乗組員のみなさんがたいへんな思いをして私たちに届けていただいたことへの感謝、そしてサンマをめぐる国際的な状況への理解、そういったことも含めて、この「市場で朝めし」を味わっていただけたらと思いますね 食事

前売り券を家族分購入して、当日を楽しみに待ちたいと思います。 あ~、早く食べたいな face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 08:24

2015年10月15日

麗水の韓国料理食堂にて


みなみまぐろ保存委員会の年次会合に出席するため、韓国・麗水にきて1週間が過ぎました。 肝心の会議のほうは朝から晩までいろいろな議題について議論が続いているけれど、最後の最後まで油断できない状況が続いていますね。 少しでも目的を達成できるよう閉会まで頑張りたいと思います 親指

日本代表団の一行は、2カ所のホテルに分かれての宿泊。 そのどちらも近くにあるのですが、付近はあまり食べるとこがなくて、夜ご飯を食べる場所を毎日悩みながら探している状態。 初めて国際会議に出席したっていう日かつの若手職員もいい経験になっている事でしょうね 若葉

水産庁の皆さん方が泊まっているホテルの近くにそこそこ美味しい食堂を発見したとの情報で、昨日の夕ご飯はそこのお店に行って食べることになりました。 ほんと街の食堂って感じのお店でした 食事


お店に入るとそこには通訳さん方と、韓国の漁業者のご一行が別々に食事中。 っていうことは、お店のお客全員がCCSBT関係者っていうこと・・・(笑) 聞けば、他に食べるとこがないから毎日ここなんだって 音符

とりあえず、定番の焼肉とチジミ、そしてご一緒した方のリクエストでウナギを注文。 豚肉と一緒にキムチも焼くんですね。 日本でいう豚キムチ。 なんか居酒屋さんにきたみたいでした。 5人で行って、だれもお酒を飲まないなんて、なんて健康的な食事でしょう。 韓国料理は野菜が多いので、辛さが苦手じゃなければそこそこ美味しく食べられますね。 ウナギはちょっと日本とは違うみたいです camera

それにしてもほとんどのお料理が辛くてニンニクが効いているから、自分では気が付かないけれど相当臭うんでしょね。 ここにいればぜんぜん気になりません。 みんなニンニク食べてるからね icon14

それでもだんだん日本の食事が恋しくなってきたのも事実。 あとちょっとで会期も終わるので、韓国料理もそろそろ食べ納めかな。 そう思うとなんかもう少しいろんなものにチャレンジしたいなあって考えてしまします。 美味しい韓国料理でスタミナを補給して、最終日に向けて集中して会議に臨みたいと思います face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:10

2015年10月14日

麗水EXPOの跡地にて


今回のCCSBT(みなみまぐろ保存委員会)の舞台となっている韓国・麗水の会場周辺を少しご案内。 今週の勝栄丸ブログでもちょっとふれたけど、2012麗水万博がおこなわれた跡地で開催されています ブック

市街地からはだいぶ離れているんでしょうね。 韓国がこの場所を選んだのは、安全面に配慮してのことっていうよりは、やはりこのエキスポ跡地を持て余してるっていうことなのかな。 週末には多少観光客もきているけど平日はやはり閑散としてて、どこの国でもこういう施設を維持するのは大変だなあって感じます。 まあ、こちらは会議をおこなう為なので、どこでもいいんですけどね 汗

CCSBTの会議場は、ガラス張りのコンベンションホール内。 周囲には水族館や様々なアトラクションに展望台、そして「Big-O」とかいう海洋ショーが行われる施設。 その観覧には2000円ほどかかるっていうし時間もないので、各国の代表団のみなさんも会場とホテルを往復の毎日です。。。 音符

お昼ご飯はほとんど会場周辺の観光客向けのレストランを利用。 だいたい500円~800円ほどでしょうか。 食事内容からすると決して安いとは言えないまでも、食べるものがあるだけましかな 食事

毎日お店を転々として、各国の代表団のみなさんも同じような食行動。 エキスポ会場が広すぎて、外のレストランに行きたくても時間が限られてるからそれもできず、この会場内で我慢することにします 親指

CCSBTの会期もあとわずか。 ここ韓国・麗水の環境にもなんとか慣れてきて、会議の議論も大詰めの段階に来ていますね。 でもだんだんとストレスが増してきたような気がしますが、最後まで息を抜かずに知恵を絞って戦っていきたいです。 みなさんも何かいいアイデアがあったら教えてくださ~い face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:06

2015年10月13日

CCSBTでのエクスカーション


遵守委員会の3日間の日程が終わっての日曜日。 翌日からの年次会合を控えた束の間の休日に、韓国政府主催のCCSBT恒例エクスカーションがおこなわれました。 前日までの緊張感からしばし解放された各国の代表団の皆さんが思い思いのラフな服装で集まってきます 音符

集合場所となったホテル前には大型観光バス2台が待っていて、みなさん足取りも軽く乗り込んでいきます。 今回のエクスカーションは麗水湾のクルーズツアー。 フェリー乗り場にはほかの観光客もたくさんいて、地元韓国では結構人気の有名なツアーなのかもしれませんね クラッカー

市域に300ほどの島を有する麗水市は観光開発が盛んなところ。 沖合の島に橋が架けられ、ゴルフ場開発やカジノが建設される計画もあるそうで、第2のチェジュ(済州島)になる予定だとガイドさんが話していました。 そうなるにはまだまだ相当時間がかかるんでしょうけどね 花丸



ゆっくりな速度で湾内を航行するフェリー。 周囲の島々や山の稜線そして海のきれいさが会議で疲れた気分を癒してくれます。 すごく天気が良くてクルーズ日和にもかかわらず海上はだいぶ寒くて風も強かったから、だんだん体が冷えてきたけど、参加した各国の皆さんはそれぞれにツアーを楽しんだことでしょう camera

約1時間半の麗水湾クルーズ。 期待以上に楽しいツアーでした。 韓国政府のご配慮に感謝しなくちゃいけませんね。 船上でのカクテルパーティーがあったならなお良かったのかな 食事

フェリーふ頭に戻ると観光バスで次は由緒あるお寺にご参拝。 今回のCCSBTの成功に加えて、勝栄丸各船の大漁と安航をお祈りしてきました。 とても有意義なミニツアー、みなさんお疲れさまでした 親指

約10日間の日程での韓国・麗水。 最初きた時の印象とはだんだん違ってきて、ここはここでいい所なんだなあって今は思えるようになってきました。 毎日あさから晩まで会議会議で忙しい日程の中で、こういうエクスカーションでホッとする時間はすごく大切、すごく気分転換になったひと時だったと思います face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:14

2015年10月12日

CCSBT遵守委員会


ミナミマグロの資源管理などを話し合うCCSBT(みなみまぐろ保存員会)の第10回遵守会合が10月8日から韓国の麗水の会場で行われています。 今回の会合に漁業者代表としての参加となりました 花丸

韓国・麗水市は韓国「全羅南道」東南部の海側に位置する都市で、人口が約30万人。 市域には300あまりの島々が点在する風光明媚な場所なんだそうです。 2012年におこなわれた麗水エキスポ、その会場のコンベンションホールが今回のCCSBTの舞台となっています キラキラ

朝9時から始まった順守委員会には、遅れて到着したインドネシアと南アフリカも合流。 前日からの各国の遵守状況報告に続き、その両国からのレポートについてのプレゼンテーションが行われました。 日本や他の加盟国からは疑問点や改善点に関する質問や提案など。 聞き逃すと議論についていけなくなるので、真剣にイヤホンに耳をかたむけます マイク


CCSBTの会場では、通訳ブースでを介しての同時通訳で会議が進められていきます。 英語・日本語・韓国語など、イヤホンのチャンネルを切り替えると、それぞれの通訳を聞くことができるんです 親指

毎回こういう国際会議で思うんですけど、通訳の方々って本当に大変だなあって思いますね。 まぐろ業界って意外と専門用語が多いので、業界人でも難しい専門的な難解な用語がわかっていないと通訳業務が出来ませんものね。 10年以上前から顔なじみの通訳さんに、休憩時間にしっかりとご挨拶。 こういう国際会議の場でしかお会いすることはないけれど、みなさん本当にご苦労様です タイ

今回もっとも重要なテーマ。 それは豪州の蓄養マグロ事業の不透明性を少しでも正常な形に前進させること。 日本からのいろいろな指摘や提案に対しわけのわからない答弁ではぐらかす豪州のやり方には今回も日本代表団の皆さん苦労してるのがわかります 汗

でも先延ばしばかりさせておくわけにはいきません。 少しでもそのお力になって、ミナミマグロ漁業全体がいい方向に向かうように、知恵を出し合いながら頑張っていこうと思います。 遵守委員会に続いては拡大年次会合と続きます。 一週間以上の長丁場だから、しっかりと体調管理しながら臨んでいきたいです face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:10

2015年10月11日

韓国・麗水での国際会議へ


静岡県清水港での勝栄丸のマグロの水揚げを終えたその足で、こんどは羽田空港に移動。 10月8日から始まっているミナミマグロの国際会議CCSBTに合流すべく韓国・麗水に向かいます camera

ソウルでの乗り継ぎでは偶然にも取引先・東洋冷蔵の社長さんご一行とばったり遭遇し、お互いの韓国での仕事の成功にエールを交換しました。 外国でお会いするなんて、こんなことあるんですね 音符

金浦空港から麗水までは約1時間のフライト。 一人旅は慣れているというものの、初めての地へ向かう時はなんかドキドキしますね。 翌日からの会議の事を考えながらの搭乗待ちです 飛行機


みなみまぐろ保存国際委員会の年次会合は、一年に一度、加盟国の地で順繰りに開催されていて、現在の条約締約国は5か国。 日本・豪州・ニュージーランド・韓国・そしてインドネシア。 台湾は漁業主体としての参加。 南アフリカが正式加盟するという情報も・・・ 本当かなあ pc1

10月8日から10日までが順守委員会、そして12日から15日までが年次会合の予定。 日本出発から一週間以上、会議場に詰めて議論の行方を見守る毎日が続きますね。 懸案事項となっている豪州問題などが少しでも一歩でも前進するように、日本の遠洋マグロ漁業者の一人としてできる限りのことをしてきたいですね。 そして、お伝えできる範囲で勝栄丸ブログにも書いていこうと思います 船

連日の会議・会議の中でも、一日くらいはゆっくりとした時間がとれるはず。 初めて訪れる韓国・麗水での出来事などもこの勝栄丸ブログを通じて記事にしていければと思います。 楽しみにしててください 新聞

さあ、麗水行きのフライトの時間がきました。 それでは皆さんいってきます face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 08:51

2015年10月10日

10月10日は「まぐろの日」


みなさん、きょう10月10日は何の日か知ってますか? 世間にはあまり知れ渡っていないかもしれませんが、実は10月10日は「まぐろの日」なんです。 なんで10月10日はマグロの日かっていうと。。。 クラッカー

日本かつお・まぐろ漁業協同組合のホームページ(http://www.japantuna.net/)によると、

10月10日は「まぐろの日」です。まぐろをもっと食べていただきたい、 まぐろへの理解を深めていただきたいという願いをこめて制定いたしました。 この日は、遠くいにしえの万葉集にちなんでいるのです。 神亀3年(西暦 726)10月10日 山部赤人はこの日、聖武天皇のお供をして明石地方を旅し、鮪(まぐろ)を獲って栄えているこの地を讃えて次のように詠いました。日本人とまぐろの深い関わりをしのばせる名歌として昔から有名な歌です。 icon12



口語文は、「八方をお治めになる吾が大君(おおきみ)が、神様として高く御殿をお構えになっている、印南野(いなみの)の大海(おおみ)の原の藤井の浦に、鮪(しび)を釣るとて漁船が騒ぎ、塩を焼くとて人がたくさん居ることよ。浦がよいので釣りをするのも尤もであり、濱がよいので塩を焼くのも尤もである。こうして度々お通いになり、ご覧になるのもよくわかることよ。この清い白濱は。」 と読みます pc1

なんかこじつけみたいな感じもしますが、マグロ業界では10月10日は「まぐろの日」っていう事で、日本各地でいろいろなイベントが企画されているみたいですね。 気仙沼の地元紙でも、10月10日マグロの日を記念した特集が組まれていました 新聞

日本人に最も人気のあるお魚「マグロ」。 これからも皆さんに美味しいマグロをお届けするために、勝栄丸は世界の海でマグロを獲り続けていきますし、勝栄丸ブログなどを通じてもっともっとマグロの事を知ってもらって、マグロのお刺身やお寿司、いろんなシーンでマグロを楽しんでいただきたいですね 食事

みなさん、10月10日は「まぐろの日」ですよ。 今日みなさんの街でまぐろを見かけたら、少しでもいいから手に取って食べてみてください。 そのマグロは勝栄丸が獲ったマグロかもしれませんよ face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 07:01

2015年10月09日

寿司安で乾杯!


世界中から日本に集まってくる冷凍マグロ類の水揚げ基地・静岡県清水港。 今回も勝栄丸が大西洋漁場で漁獲したメバチマグロなどを冷凍運搬船に転載しここ清水港まで運んできました 船

清水での仕事もひと段落し、いつもお世話になっている清水区万世町の「寿司安」さんに集合。 カウンターを囲み打ち上げの宴となりました。 町のお寿司屋さんっていうこの雰囲気がお気に入りです camera

予約してあったから準備万端整えて待っててくれて、まずはお通しから順番にお料理が並びます。 緊張した仕事から解放されて、食欲も全開。 美味しいお料理を次々と平らげていきます 食事

選び抜かれたミナミマグロやメバチマグロ、地物の白身魚や焼き物など。 いつきても安定した美味しさで食べ過ぎてしましますね。 寿司安の親父さんも冗談交じりのユーモアなお話し。 時間を忘れてついつい長居してしまう。 親父さんそして女将さんの人柄が人を惹きつけるんでしょうね 花丸

そうここ寿司安さんは、まぐろ業界の人たちが足繁く通うお店としても有名。 まぐろを知り尽くした業界人が食べて旨いまぐろ、いつどこでどの船が獲ったマグロかっていう情報も教えてくれたりして。 食べながら勉強っていうんですかねえ、同じように見えるマグロでも海域や時期によって全く違うから、やっぱ食べないとわかりませんものね。 みなさんにも自信をもってお勧めしたいお店です 親指

10月11日(日)には清水港マグロまつりが開催されます。 勝栄丸の大漁旗もマグロまつり会場の一角を飾る予定です。 寿司安の親方も毎年お手伝いしているそうですよ http://www.maguro-m.com/

寿司安さんでの美味しいお料理そしてお酒で盛り上がって、きょうもご馳走さまでした face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:09

2015年10月08日

清水港でのまぐろ水揚げ


雲一つない秋晴れの天候に恵まれた静岡県清水港興津ふ頭。 朝方の気持ちのいい気温が徐々に上昇して、水揚げが開始される頃には汗ばむほどの陽気に。 勝栄丸のマグロ水揚げの開始です クラッカー

勝倉漁業の第1勝栄丸と第7勝栄丸がアフリカ西岸沖の中部大西洋で漁獲したメバチマグロや黄肌マグロなど、超低温冷凍運搬船に転載してここ清水港まで運んできました。 遠洋マグロ漁船が世界中の海域で操業しているので、その漁獲物を運ぶ冷凍運搬船も地球を一周するのは普通の事。 海域ごとにたくさんの漁船から集荷しながらのものすごく長い距離の航海なんです 親指

この勝栄丸2隻はほぼ同じ海域での操業なので、転載や補給のタイミングもいつも一緒。 まさに兄弟船っていう感じで、常に連絡を取りながら大西洋でのマグロ漁をおこなっているんです 船


勝栄丸が水揚げをおこなっている別のハッチからは、台湾オーナーの日本船が水揚げ中でした。 かつては外資系の日本船がたくさんあったけれど、日本の漁獲枠などを利用できる一方で、船舶の運航にかかわる日本の法律の厳しさなどを敬遠してか、いまではめっきり少なくなりました。 ロンダリング行為も一部おこなわれていたとの情報もありましたが、いまはそういう事もないのでしょうね 新聞

今回水揚げしたマグロは赤身のまぐろが主体。 一般的に多く流通している品物です。 マグロといえばトロのイメージもあるかと思いますけど、まぐろのプロから言わせてもらえば本当は赤身が美味しい天然マグロなので、皆さんにはもっともっとこの赤身のマグロを食べてもらいたいですね 食事

取引先の皆さんのおかげで、今回の清水港でも水揚げも順調に終わりました。 ほんとうにありがとうございました。 また近日中に次の水揚げも控えていますので、どうぞ宜しくお願い致します タイ

気が付けばもう10月、まぐろが一番消費される季節の到来ですね。 これからマグロに関する国際会議も続いていきますので、体調を整えつつ集中して仕事に臨んでいきたいと思います face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 10:10

2015年10月07日

岸家さんのまぐろ丼


今週末にもまた台風がやってきそうな天気予報。 三陸沖で操業するカツオ船団の漁模様を気にしつつも、こんどは勝栄丸の冷凍まぐろの水揚げのために静岡県清水港に移動。 だいぶ涼しくなってきた気仙沼とは違って、ここ清水はまだまだ汗ばむ陽気です 晴れ

まぐろの値決めの前のジンクスっていうか恒例の儀式。 そう、マグロを食べることですよね。 っていうことで、清水港にある河岸の市に行ってみると、なんとこの日は臨時休業日。 隣接のまぐろ館が一部営業してるっていう情報を聞いて、そっちに行ってみました 音符

半分くらいのお店が休みを取っている中で、一店舗だけ行列ができているお店があったから、私たちも並ぶこと約20分。 ようやく店内に案内してもらいました。 初めて入った「岸家」さんです camera


海鮮天丼やお刺身定食、そして清水っていえば「マグロ」っていうことで、まぐろ丼のレパートリーも豊富なお店。 まぐろは業界大手の「八洲水産」から納めもらっているみたいですね 親指

ランチのまぐろ丼(並)を注文。 酢飯の上に、メバチマグロ、トロビンチョウ、そして本鮪のあぶりでしょうか。 お値段の割にはすごく豪華で、赤身も中トロも、ビンチョウもすごく美味しいまぐろ丼でした 食事

いつも行く、まぐろ安兵衛さんやおがわさんは、マグロの質も切り付けや盛り付けそして見せ方も、トータルとして合格点。 ここもその次くらいにお勧めできるんじゃないかと思いますね キラキラ

並んでまで食べたかいがあったってもんです。 まぐろの値決め前の恒例行事、マグロをおなか一杯食べた後は、気合を入れて値決め交渉に向かおうと思います。 よし、がんばりましょう。 交渉がうまく運んで、いい値段で決まりますように、関係者のみなさんよろしくお願いします face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 06:22

2015年10月06日

遠洋まぐろ船「40年現役」時代へ


船齢が20年以上の船が多くなった遠洋マグロ漁業界で、老朽漁船の代船として新船が続々建造されている一方で、大規模改修をおこなう事で40年現役で使える船にしようというプロジェクトが進行中 クラッカー

静岡県の三保造船所で工事が進められていた鹿児島のマグロ船2隻の改修工事が終わり、このほど一般へのお披露目をおこなったので勝倉漁業のスタッフも興味津々見学に行ってきました camera

串木野まぐろ株式会社所有の第88大洋丸(462トン)そして第28松福丸(453トン)は、いずれも船齢が25年ほど経過した船。 大規模改修工事によってあと15年間使用できるようにするという計画です icon14


大規模改修にかかる工事費用は、2隻で約4億円だとか。 それでもあと15年間も大きなトラブルなく現役で活躍できるのだとしたら、十分に考えられる投資なのかもしれませんね 金貨

発電機の更新や冷凍装置に使用する冷媒の変更、さびや腐食が進んだ甲板や船底、機関部の配管の新替え、もちろん最新の航海計器の搭載や居住区などのリニューアル、そして省エネ機器の搭載など。 勝倉漁業のスタッフたちも、これほどの大規模改修は初めて見るので、すごく勉強になったみたいです 船

遠洋まぐろ船の新船建造には7億円もの多額の投資が必要。 一方で2億円の投資で40年間使用できる船に改修する今回の鹿児島プロジェクトは業界全体としてとても意味のある取り組みだと思いますね 花丸

お忙しいなか見学をアテンドしていただいた三保造船所と串木野まぐろ(株)の皆さま。 ほんとうにありがとうございました。 こういう新しいチャレンジを勝栄丸のこれからの運航の参考にさせて頂きます タイ

もうこれからは、遠洋まぐろ船は40年現役時代となっていくのかもしれませんね face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 15:43

2015年10月05日

第8大功丸さんが気仙沼出港!


爆弾低気圧が過ぎ去って、気仙沼港は雲一つないような秋晴れの天気となりました。 すごくさわやかな空気に包まれた気仙沼から南太平洋漁場に向けて遠洋まぐろ延縄漁船・第8大功丸さんの出港です クラッカー

昨年3月に静岡県の三保造船所で完成した本船は総トン数479トンの遠洋マグロ漁船。 昨年の竣工披露時には色とりどりの大漁旗を船体いっぱいに着飾って、鮪立大漁唄い込みの祝い唄で出港しましたね。 その模様は勝栄丸ブログでもお伝えしてきました camera

「祝・第8大功丸竣工」の記事はこちら → http://shoeimaru.da-te.jp/e713788.html
「鮪立の大漁唄い込み」の記事はこちら → http://shoeimaru.da-te.jp/e731019.html

その第8大功丸さんは大幅な省エネにチャレンジすべく、最新鋭の軸発電システムを搭載した漁船として業界注目の船。 その1年目の航海ではなんと従来船と比較して3割近い省エネを達成したというのだから驚きですよね 音符 http://shoeimaru.da-te.jp/e905608.html

年に2航海のパターンで、南太平洋での遠洋マグロ漁をこなす第8大功丸さん。 新船スタート時から乗船となった新人君も順調に成長しているようなので、これから益々楽しみな本船です icon14

これまでのような補機関での発電をおこなわず、主機関だけで推進と発電の両方を賄うシステムがこれからスタンダードになっていくのかどうかは、第8大功丸さんのこれからの運航の成果にかかっているといってもいいでしょう。 くれぐれも安全な航海でそして大漁でありますように 船

第8大功丸さんの出港、本当におめでとうございました。 気をつけていってらっしゃ~い face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 13:34

2015年10月04日

CCSBTを前にして


インドネシアから帰国して息つく間もなくこんどは東京への出張です。 暴風警報が出ていたから早め早めの対応で、ちょっと心配し過ぎかなと思ったけれど、会議間に合わないとシャレになりませんからね train_a03

今週から韓国の麗水でミナミマグロの国際会議CCSBT(みなみまぐろ保全委員会)が開催されるにあたり、対処方針などを確認する事前の打ち合わせがおこなわれました。 霞が関にある農林水産省の8階会議室。 1階の入り口で入館手続きを済ませ入館証をもらって会場に向かいます タイ

CCSBTには日本から水産庁や経産省・外務省、そして国際水研や業界団体、漁業者などが出席することになっていて、私も日本の漁業者として参加することに。 現地では宜しくお願い致します マイク

ミナミマグロの資源量が順調に回復基調で推移し、日本の漁獲割り当ても徐々に増えてきました。 私たちが行っている資源管理が功を奏したと言えるけれど、まだまだ関係国の中では問題が山積しています ブック

なかでも豪州蓄養漁業における漁獲量の不透明さはいまだに解決されず、蓄養場という名のブラックボックスが存在しています。 国別漁獲割当量をしっかりと管理するのはその当事国と漁業者の責任であるにもかかわらず、豪州の対応・態度はCCSBTを小ばかにしたような、日本を含めてなめられっぱなしの状態で、今回の会合では何らかの成果をあげなければならないと強く感じています icon08

国際的な資源管理のもとすすめられているミナミマグロ漁業。 その漁獲量の正確な把握への取り組みができないもしくはやろうとしない豪州は、漁業活動そのものをおこなう資格がないんじゃないかと思いますね。 最大の漁獲割り当てをうけている豪州なので、しっかりと自国の置かれている立場を把握して、真摯に対応してほしいものです 汗

それにしても、豪州に自浄作用を期待してばかりではまた肩透かしを食らうだけなので、日本としても相手の喉元に突きつける武器・カードをもって臨まなければ。 国際会議だから簡単じゃありませんけどね ちからこぶ

そんなこんなの話し合いで、結論が出たような出なかったような。 あとは現地で日本の漁業者としての意見をしっかりと伝え、水産庁の方々と一緒になって戦って来ようと思っています 船

書ける事、書けない事、あるかと思いますが、CCSBTという国際会議の雰囲気だけでも、勝栄丸ブログを通じてお伝えしていければなあと思いますので、みなさんも楽しみにしていてください face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:54

2015年10月03日

爆弾低気圧が通り過ぎて


インドネシアから帰国して気仙沼に帰ってみると、三陸沖そして港内は爆弾低気圧の警戒を強めている状況になっていました。 急速に発達する爆弾低気圧が、カツオやサンマの漁場を通過するため、多くの漁船が気仙沼をはじめとする各地の港に避難 汗

気仙沼港もたくさんの漁船で埋め尽くされてまるで台風時のよう。 気仙沼港はリアス式海岸で奥行きが深く、外洋が大荒れの時でも湾内はものすごく静かな海。だからたくさんの漁船が避難してくるんです いかり

このところ三陸沖から北海道沖で行われている近海かつお漁が低調になってきたのがすごく心配。 水温の低下もあるんでしょう。 それと低気圧の影響などで海が荒れ、カツオの食付きが悪くなっているとも face06

昨年は例年よりも早く10月に漁を切り上げたカツオ漁船団ですが、今年は昨年の再来とならないように祈るばかり。 ここのところの水揚げ量が極端に少なくなっている関係で、価格も1㎏あたり2,000円を超える高値相場になっているけれど、数量が少ないので水揚げ金額的にはのび悩んでいる各船です 船

ようやく脂ののった戻りガツオが揚がり始めたというのに、もう一度盛り上がりを見せてくれることを心底期待しています。 爆弾低気圧明け早々出漁体制を整える各船には、安航で大漁でありますように 親指

気が付けば近海かつお漁もすでに終盤戦の様相。 こうなってくると夏場の盛漁期の活況が懐かしく感じますが、いやまだまだこれからこれから。。。と自分に言い聞かせて、沖に向かう各船を見守る私 camera

天候が回復する週明けの漁模様が気になります。 吉報を待って週末を過ごそうと思います face01
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 08:47

2015年10月02日

ベノア港をあとに


インド洋東側の水域を操業する遠洋まぐろ船にとって、ここインドネシア・バリ島のベノア港はとても重要な補給港です。 豪州西岸沖で行われているミナミマグロ漁、そしてインドネシアのジャワ島西側に広がるメバチマグロ漁場。 その中心に位置するバリ島・ベノア港 船

なおかつ、南アフリカ・ケープタウンを基地にし、アンゴラ~ナミビア、インド洋側のモザンビークやセーシェル付近を操業する船にとっても、日本への寄港や沖出しの際の経由地で、船員も多く集まることからインドネシア船員の上下船もスムーズに行える港です いかり

今回も88勝栄丸と123勝栄丸がベノア港に寄港して、不具合カ所の修理や燃料や食料などの補給をおこなって、現在ジャワ沖漁場に向けて航行中。 88勝栄丸はそろそろ操業開始と思われます 親指


両船ともに短期間の入港でしたが、現地代理店のスタッフの皆さんや関係者の皆さんには、今回のアテンドでもたいへん世話になりました。 ほんとうにありがとうございました。 また次回は重要なミッションが待ち受けていますので、引き続きサポートのほう宜しくお願いしたいと思います 親指

そして大御所の「MR.BinTang」。 ジャイアンツのオレンジ色のタオルに半ズボンそしてサンダルがトレードマークのMr.Bintangさんです。 しっかり食べて、お酒を控えめにして、くれぐれもお体に気をつけてもらって、もう少しだけ私たちのサポートをお願いしたいですね。 仙人のようなこの風貌を見るとなんかホッとしてしまいます camera

全ての仕事を終えてすぐにシンガポール経由で成田空港に向かう私。 せっかくのリゾート地だからもう少しゆっくりする時間があればなおいいのでしょうけど、今回もほぼホテルと岸壁の往復の毎日でした タイ

日本での仕事も待っているので、現地でお世話になった皆さんにお礼を告げてベノア港をあとにしたいと思います。 関係者のみなさん本当にありがとうございました。 テレマカシ バニャ face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:40