宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2015年11月07日

サンマの群れが南下して


11月になって気仙沼へのサンマ水揚げも本格化してきました。 今年は出だしの8月から漁模様が不安定で、大型のサンマが少なくて中型サイズが主体。 各船ともに漁獲では苦戦している模様 船

ですが、価格が比較的しっかりと推移しているので、水揚げ高としては例年並みに行っているのじゃないかなあと推察しています。 あと1ヶ月ほどの漁期で、目標額に達するように期待したいですね 金貨

サンマの漁場的には、北海道沖から常磐沖まで広範囲になってきた模様。 徐々に南下するサンマの群れを追って、サンマ漁船も広い範囲での操業となっているとの事。 宮城県内では気仙沼や女川、岩手県では大船渡や宮古そして釜石、依然として北海道の花咲港や釧路・厚岸への入港も多いものの、最南端では千葉県の銚子港まで入港船が見られるようになってきました 花丸


気仙沼港では大型のサンマ漁船と共に、最近では小型のサンマ漁船も数多く入港するようになってきました。 小型船一隻当たりの漁獲量は大型船の数分の一ですが、隻数が多いのでまとまると結構な数量になるんです。 気仙沼港の岸壁を埋め尽くすサンマ船が港全体を活気づかせています icon14

震災前はサンマ漁船の魚艙から直接トラックに積み込んでおこなわれた水揚げが、震災後は1トンほどの数量が入るブルータンクにかわりました。 それを入れ替えするフォークリフトが慌ただしく走り回り、タンク一本ごとのチェックをおこなう魚市場職員が張り付いての水揚げ作業です camera

1時間に約20~30トンほどの水揚げペース。 早い時には朝5時から水揚げが行われるので、港内での滞在時間を少しでも短くし、早く漁場に向けて出港したいサンマ漁船にとっては、いまの気仙沼の水揚げシステムは結構満足いくものなのかもしれません。 あとはまだ復旧されていない岸壁の工事は一日も早く終わること、そして港全体の係船場所や建屋の復旧が待たれますね タイ

小型サンマ船の入港も多くなって益々活気づいてきた気仙沼港でのサンマ水揚げ。 これから天候が悪く時化が続くこの海域なので、操業各船にはくれぐれも安全第一に、大漁での入港をお待ちしています face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 11:32