宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2015年12月13日

かつお・まぐろ促進会の通常総会


全国の遠洋かつお・まぐろ漁業を営む若手経営者で組織する団体「全国鰹鮪近代化促進協議会(促進会)」の通常総会が、東京の日かつ漁協の会議室を会場におこなわれました クラッカー

遠洋かつお・まぐろ漁業界で、緊急かつ最大の課題が「乗組員の後継者確保育成問題」で、促進会の現体制となってからも引き続きいちばん力を入れてきたこと。 だけど、幹部船員の後継者を育成することは一朝一夕にはできない事なので、各地域で同じような認識を共有しながら進めてきてはいるけれど、なかなか抜本的な対策が見いだせない状況。 ほんとうに難しい問題です 汗

そんななか総会に先立って行われたのが、各地で労務問題に取り組んでる方々に集まってもらってのパネルディスカッション。 今回は特別にリクルート社の方々にも協力してもらっての会合となりました 花丸

各地で行われている幹部船員確保育成事業の実績紹介や、今抱えている課題など。 パネラーひとりひとりから率直なお話を伺う事ができました。 そして外部からの目線でのリクルートさんからのアドバイス。 さすがのリクルートさんでも、この課題を解決する答えを簡単に見出すことはできないまでも、これまでの業界の常識とは全く違ったアプローチの仕方などを示唆していただいたのはすごく参考になったのではないかと思いますね。 お忙しいなかご協力いただいて有難うございました camera

このパネルディスカッションを契機として、全国の遠洋かつお・まぐろ漁業会社が後継者育成への同じ意識をもって取り組んでいく事がまずいちばん大事な事。 そして次へのステップをどうするかですね icon14

各地でおこなわれている事業をさらに拡大・充実させていくとともに、リクルートさんとの協力などこれまでと全く違う形のアプローチもチャレンジしてみる必要があると感じました。 リクリートさんにはこれからも当業界へのご協力の程、宜しくお願い致します。 とてもいいパネルディスカッションでしたね 親指

そして通常総会。 予算や事業計画などの承認のあと、メンバーからの緊急動議の提案が。 日本は世界最大の刺し身マグロ消費国として、輸入管理などの面においてもその責任を果たしていかなければならないというもの。 まったくその通りだと思います。 特にいま問題となっている豪州での蓄養ミナミマグロの過剰漁獲疑惑。 これを早急に正常化しなければなりません。 その為には日本が消費国として果たす責任っていうものがあるはず。 国にはその点を充分に認識し、法的な整備等をお願いしたいともいます スーツ

この緊急動議は全会一致で採択され、農水大臣あてと水産庁長官宛の要望書とともに促進会会長から漁業調整課長に手渡されました。 その後駆けつけた自民党の先生方にも同様の文書にて要望。 かつお・まぐろ類の厳格な輸入管理が今後早急に実施されるよう、水産庁の対応に期待したいと思います face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 17:49