宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2015年12月18日

今年の刺身マグロ供給量


11月末に開かれた平成27年度第3回まぐろ需給協議会によるマグロ需給見通しを水産庁が発表。 それによると10~12月の刺身マグロ供給量は前年より「やや減少」、価格は「横ばい」で、今年年間の供給量は30万3000トンとなる見通しで、平成24年から4年連続で30万トンを維持したとの報道 新聞

平成27年の刺身マグロ供給量は、国産の冷凍が11万2000トン、生鮮が4万3000トン、合わせて15万5000トン。 一方の輸入の冷凍が12万8000トン、生鮮が2万トン、合わせて14万8000トンの見込み マイク

総供給量の30万3000トンに占める冷凍マグロの割合は79.2%という結果に。 国内外の遠洋まぐろ延縄漁船が漁獲する超低温冷凍マグロが、流通する刺身マグロの約8割を占めるということになりますね 船

一方で生鮮まぐろの輸入量が年々減少していることがわかりました。 これは円安の影響なんでしょうか。 東南アジアを中心に沿岸を操業するたくさんの小さな漁船。 その漁獲物が空輸にて成田空港などに運ばれて、日本全国の市場に供給されてく。 そのほとんどが円貨での取引なので、いまの為替水準は彼らにとっては不利になってしまうんでしょう。 それと日本以外の消費国、欧米などの生鮮まぐろの消費の伸びっていうのも一つの要因かもしれませんね。 それにしても3~4年前に比べると1万トンも減少していますので、今後に注目です icon12

卸売価格は、赤身についてはメバチマグロや黄肌マグロの入荷減少に加えて年末年始需要もあることから「やや強含み」(3~10%)で推移し、脂物は天然冷凍クロマグロの搬入がまだ先なので「高値横ばい」となる見通し 金貨

これから始まる年末年始。 家族そろって食事をする機会も多くなるかと思います。 年に一度のこういう機会くらいは、ちょっと贅沢をしたいものですよね。 数ある鮪の種類の中で、今年はミナミマグロが比較的お求めやすい価格で販売されいるかと思いますので、マグロを購入の際には今年はミナミマグロっていう選択肢はどうでしょうか。 マグロのプロとしては絶対にねらい目だと思います face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 08:41