宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2016年06月10日

気仙沼で補給事業懇談会


日本の遠洋かつお・まぐろ漁船の多くが所属する日本かつお・まぐろ漁業協同組合(通称:にっかつ)、そしてその経済事業をおこなっている日かつ協同株式会社による懇談会が開催されました。 会場となった気仙沼魚市場の会議室には、市内の漁業会社の実務担当者が集合です 花丸

今回の懇談会はマグロ船の補給事業関連と国際問題がメインの議題。 現在燃油価格は比較的割安な水準で推移してい入るものの、延縄漁に使用するイカやアジ・イワシなどの餌の生産と供給がタイトになって、単価もすごく使いずらい水準になっているので、世界の産地状況などをしっかりとヒアリング タイ

そして中西部太平洋の島嶼国などで導入されようとしている隻日数制度(VDS)に関する問題点を再確認。 これまでの入漁料と比べて大幅なコストアップにつながる可能性があるだけではなく、島嶼国水域の無害航行への課金や、S30 度からN30度までの間の公海操業の禁止など、到底受け入れられる内容ではないため、業界団体としても対応に苦慮してるのが見えます 汗

インド洋では、ソマリア沖の海賊が現在はほぼ沈静化している状況ではあるけれど、いつなんどきまた活動が再開されるかというリスクもはらみ、国もまだ安全宣言をだすところまで至っていません !

サメや海鳥・ウミガメなど、延縄に偶発的にかかる生物の混獲回避対策や、海外200海里水域への入漁交渉、国際漁業管理機関の科学委員会や年次会合への対応、島嶼国との度重なる折衝など、これまでの国際関連予算とは違った形のコスト負担も増えてきて、全体で負担しなければならないのも理解します 船

それでもその予算の使い道には透明性をもって管理し、コストを抑える努力とともに、しっかりとした説明が必要だと思いますので、日かつ関係者の皆さんには宜しくお願いしたいと思います 金貨

長時間にわたる懇談会を終えて、北かつまぐろ屋田中前店に場所を移して懇親会が行われました。 マグロの希少部位をホルモンみたいに焼きながら食べる新メニューは最高に美味かったです 食事

気仙沼の漁業会社各社の実務担当者の皆さん、そして日かつ漁協・協同のみなさん、懇談会と懇親会ほんとうにお疲れさまでした。 またこういう会を気仙沼で定期的に開催してほしいですね face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 08:40