宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2017年01月26日

カツオ資源の現状はどうか


東京・茅場町で開催された国立研究開発法人「水産研究・開発機構」の第14回成果発表会で、太平洋クロマグロについてのお話しに続き、気仙沼の最大関心事であるカツオについての報告がありました タイ

世界中で漁獲されている魚のなかで、イワシに続いて漁獲量が多いのがカツオでその数量はなんと305万トンにもなります。 そのうちの78%が太平洋の西側(中西部太平洋)WCPFC海域での漁獲 マイク

気仙沼は昨年、生鮮かつおの水揚量20年連続日本一を達成したものの、その取扱数量は年々減少し、水揚げされる期間もだんだん短くなってきているのも事実。 かつおの資源状況が悪化しているのではないかっていうのが漁船や現場の関係者の見方。 実際にはどうなのか興味深く拝聴しました 音符

統計データ上でも日本近海のカツオの漁獲量は減少傾向だけれども、熱帯域の漁獲量は増加傾向にあって操業する隻数も増えているとの事。 科学的な資源解析の結果は、「資源状態は良好で過剰漁獲でも乱獲状態でもない」っていうのがWCPFCの認識なんだとか 新聞

日本近海などでの漁獲量が年々減少する中で、日本の竿釣り船の数は1976年の540隻から徐々に減少し2015年には79隻の規模になっています。 現在中西部太平洋での主役は大型巻き網漁船に 船

その大型巻き網漁船での漁獲が年々のびているからといって、カツオの資源量が健全であるというのはちょっと首をかしげてしまうのは私だけではないはず。 南方海域で生まれたカツオ資源が黒潮にのって一部が北上する。 北上する群れがだんだんと少なくなってきているっていうのは、中西部太平洋全体のカツオ資源の悪化が主要因であると思いますね。 要は「とり過ぎ」だっていう事なんです icon08

日本は国際会議の場でカツオの資源管理をもっと厳しいものにと、大型巻き網船の隻数抑制・削減などと合わせ提案しているけれど、多くの国から賛同を得ることが出来ていません。 太平洋クロマグロはかなり深刻な資源状況にもかかわらず、日本の抵抗で漁獲量の削減が一向に進まず、一方では潤沢な資源状況と言われているカツオの漁獲削減を叫んでも聞き入れられないのは当然の事 !

日本として深刻な問題であるカツオの資源管理を強化したいならば、太平洋クロマグロにおいても大ナタを振るう提案をする必要があるんじゃないかと思いますね。 ダブルスタンダードと見られないように face01
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 10:05