宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2017年06月17日

大西洋出漁者会議で東京へ


8月から始まる大西洋海域の新漁業年度を前にして、東京の日かつ漁協の会議室で関係者が集まっての会合が行われました。 午後の開始時間に合わせて、一ノ関駅から新幹線での移動 train_a03

一ノ関駅の駐車場に到着すると、気仙沼の昭福丸の社長さんとばったり。 東京にはちょうどお昼頃に到着する同じ新幹線だったので、会議の前に一緒にお昼ごはんでもという事になって 音符

日かつ漁協のある門前仲町は下町の風情が残る街。 きょうは久しぶりに洋食がいいねって、門前仲町駅前の老舗洋食店「ベニヤ」さんに。 実はここのポークジンジャーが私は大好物なんですよね 食事

ランチの「ポークジンジャーとエビフライ」にライスとスープがついて1290円。 ランチにしてはちょっとお高めかなって思うけど、ベニヤさんのポークジンジャーを食べたら、皆さんも納得すると思いますね 親指


会議の前にお気に入りのランチを頂いて会場に向かいます。 10分前くらいに到着したけれど、会場にはすでにほとんどの方が揃っていて、私たちの為に前のほうの席を空けておいてくださいました タイ

次年度の大西洋操業の注意事項や諸手続き、事業遂行のための分担金の説明や国際会議の動向など。 日かつ漁協国際部の各担当者による説明。 メモを取りながら、説明内容を頭に叩き込んで ブック

意見交換の時間には、いま問題となっている北太平洋クロマグロの資源管理についてのお話しに。 一時は大きく資源量を減らした大西洋クロマグロですが、ICCATでのわが国をはじめとする関係国の厳格な管理が功を奏し、その資源はV字回復し、漁獲量を増やすところまできましたね 船

一方の日本近海などで漁獲される太平洋クロマグロの資源量は危機的な状況にあるにもかかわらず、未成熟の幼魚を大量に漁獲したり、産卵場や産卵期間の保全はなされず、私達から見てもずさんな管理と感じてしまいます。 マグロ資源は地域漁業管理機関でしっかりと管理し増やしながら有効利用していくんだという事を、国内の関係者にもう一度考えてもらいたいと思います 汗

大西洋会議の中でのこういう議論は、関係ないと思われた方も中にはいたかもしれませんが、日本の国際的な発言力を維持し、国益を最大化するためにも、片手落ちの管理は見過ごすことはできませんね。 ダブルスタンダードといわれないように、これからもしっかりとこの問題に取り組んでいこうと思います face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:11