宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2017年09月24日

ベノア港内錨地への初シフト


123勝栄丸が漁業基地のバリ島に到着して早々、燃料油の補給や食料品の積込みなどが順調に進み、普段のベノア港かと思いきや今回は全く状況が違っていました。 岸壁事情がすごくタイトなんです 船

以前日本漁船が専用に使っていたベノア港先端の岸壁には、このところずーっと天然ガスLNGの巨大なタンカーが常駐していて、火力発電に供給されるもので、あと二年くらい動きそうにない 汗

いま日本漁船が入港時に使わせてもらっているところは、港湾局が岸壁調整を行っていて、コンテナ船や大型客船なども出入りするうえに、そちらの方が優先となっているから、それらの船の予定によっては漁船の移動を命じられます。 きゅうな要請にも入港各船ともに対応しなければなりません タイ


船の移動には港湾パイロットやタグボートの費用がかかり、今回のように数度のシフトともなるとその費用も大きなものに。 狭い岸壁を調整しながら使っているとはいえ、なんとかならないものでしょうか いかり

岸壁での作業を終えた船員の休暇日。 そんな日に急に船移動の要請があって、港内の錨地に初めてシフトすることになりました。 移動する本船に私も乗船。 港内は意外と潮流が速くて接舷が難しい camera

タグボートのサポートを受けてなんとか無事に錨地到着でした。 岸壁から数百メートル離れた錨地なので、陸への船員移動はボートを使ってとなりますが、これはこれで楽しいかもしれませんね 若葉

日本漁船の入出港の多い時期はこうした岸壁事情を考慮しての予定を立てなければならないと思います。 あと2年後にはもう一カ所の岸壁も使えるようになるとの情報もあるから、もうしばらくは今の状況が続きそうですが、沖合各船も含め会社間でも調整しながらベノア港を利用していきたいですね face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 11:13