宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2017年10月14日

第24回CCSBTで増枠決定!


インドネシアの古都・ジョグジャカルタで開催された今回のミナミマグロ保存員会(CCSBT)の会議も順調に議事進行が進んで、予定通りの日程で閉幕となりました。 4日間にわたる国際会議でした。

日本をはじめ、豪州・NZ・台湾・韓国・南アフリカ・EU、そしてホスト国のインドネシアに加えて、オブザーバーとして米国やNGO団体などが参加。 ミナミマグロの資源管理を話し合う会合です camera

いったんはその資源量が減少し、ミナミマグロ漁業に関係する加盟国の中で、資源回復に向けた様々な取組みが行われた結果、いまでは順調な資源回復を見せて、漁獲枠の増加を話し合うことができるところまできたのは素晴らしい事。 2018年~2020年の3年間の増枠案が無事可決されました クラッカー

来年からの3年間の各国の漁獲割当量は、日本と豪州は6,165トン、NZ1088t、韓国と台湾1240.5t、インドネシア1002t、EU11t、そして南アフリカが423t。 全体では17335トンの水準に! 船

豪州で行われている蓄養漁業のための巻き網船によるミナミマグロの漁獲量が依然として不透明のまま。 ステレオビデオカメラの導入による解析が行われる気配すらありません。 いったんは国際約束した豪州なので。どんな理由があろうとも約束を果たすのが当たり前。 2流・3流国なんでしょうかね icon08

CCSBTに加盟していない、特に中国によるミナミマグロの漁獲も大問題です。 その漁獲数量がどれくらいの水準に達しているのか、これから徐々に明らかになってくるんでしょうけど、いまの段階ではまったく把握できていない状況。 IUU漁船としての扱いとなるので、もちろん日本への輸入は禁止です マイク

地域漁業管理機関のなかで唯一、単一魚種ミナミマグロの資源管理だけを主な目的とするCCSBT。 来年はニューカレドニアで開催になったとの事。 とりあえず、増枠が決定されてホッとしています タイ

政府代表をはじめ水産庁や外務省・経産省の皆さま、CCSBTに出席された日本代表団の全ての方々に、心から御礼申し上げます。 ほんとうにお疲れさまでした。 次の機会もどうぞよろしくです face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 00:13