宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2020年08月19日

今季のサンマ漁へと気仙沼を出港!


お盆休みが終わったら曇りの日が多くなって、なんとなく秋の気配が感じられるようになってきたのは私だけでしょうか。 西日本では猛暑が続いているとの報道なので、熱中症にも気を付けてください icon02

例年であればお盆をはさんだこの時期は、かつお船の入港が重なって、気仙沼魚市場での仕事も多忙を極めるのですが、今年は何かちょっと違う。 沖合の漁模様も低調なままで推移しています face06

聞くところによると、三陸沖での近海まぐろ船のヨシキリザメやメカジキの漁獲もぱっとしない漁模様だとかで、世界三大漁場のひとつと言われるこの三陸沖の海に魚がいなくなっているような感じがします 船

そんな中、8月20日からの漁の解禁に向けて出漁準備をおこなってきた大型さんま棒受け網漁船が、気仙沼港から一斉に出港するということで、出船送りにいってきましたが、メイン会場のコの字岸壁は出港の1時間も前の時間帯ですでに満車の表示をもって特設駐車場に案内していたから断念 !

それじゃどうしようかと商港岸壁へと移動。 12時ちょうどにコの字岸壁などからいっせいに出港体制となったサンマ漁船は、出船送りの皆さんにご挨拶とお互いの健闘を誓う意味での汽笛を鳴らして大音量の演歌を響かせて、集魚灯のLEDライトを点灯させながら、次々に北海道の基地へと出航しました クラッカー

商港岸壁でも大勢の出船送りの人々が手に持った大漁旗を振りながら、もうすぐ完成する気仙沼湾横断橋の下を次々と通り過ぎていくサンマ漁船を皆さんとともに見送りました。 気仙沼港からは10隻が北海道の花咲港などに向かいます。 今年もいよいよ秋の味覚のサンマ漁が始まるんですね 花丸

研究機関によるサンマの資源調査によると、今年のサンマの来遊量は非常に厳しい状況と予想され、サンマのサイズも昨年に比べても小さいものとなりそうとのことですが、この予想を覆すような漁模様であってほしい。 気仙沼港にもたくさんの新鮮なサンマが水揚げされることを期待したいと思います タイ

サンマ漁船の乗組員の皆さんには、例年にも増してたいへんなシーズンが待ち受けているかもしれませんが、安全航海でそして好漁に恵まれ、水揚げ高も順調に推移しますように心よりお祈りいたします face02
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 10:54