宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2019年01月30日

改良型グレーズタンクの試作品披露

改良型グレーズタンクの試作品披露
いま気仙沼のマグロ漁業界で取り組んでいるのは、まぐろ延縄漁業現場でのお仕事を改善していこうという取り組みです。 トヨタ自動車東日本の協力を頂いての事業は、今年で二年目に入りました 音符

カイゼン検討会の一年目では、沖の操業現場でのさまざまな困りごとアンケートを調査して、このプロジェクトで取り組んでいくテーマを絞り込んで改善方法などを協議。 二年目の活動では、実際の漁業現場に新たに開発した考え方を導入していく段階となってきました。 すでに実証試験に入っています 船

私たちのグループで取り組んでいるのは、超低温区画内での作業改善。 延縄漁によって漁獲されるマグロ類を、作業甲板でエラや内臓などを処理したあとで、急速凍結室に運び入れ-60℃で二昼夜凍結をおこなう。 その作業過程の中で、これまでに比べて楽な作業にしていくことが私たちの目標です タイ

生のマグロを準備室から凍結室に運び入れる作業動線に関しても、メンバーが出し合ったアイデアが採用されつつあって、勝栄丸の既存船や新造船にも導入していく計画で、船頭さんや幹部船員の皆さんにも試作品を実際に見てもらいながら説明したうえで、現場からのご意見を伺いました camera

そして冷凍マグロの棚卸しの際に必ずおこなう工程の魚体へのグレーズ処理。 これまではグレーズタンクの仕様等について検討したことがなく、造船所から支給されるタンクをそのまま使って頂いておりましたが、今回は検討会でのアイデアをもとに開発した「改良型グレーズタンク」を採用する方向 花丸

新造船だけではなく、既存船にも導入できるアイデアです。 日本人船員だけではなくインドネシア船員からも「これは最高だよね」の声が聞けて、うまくいきそうな予感がしてきてます。 まだまだ最終Ver.ではないかもしれませんが、乗組員からの意見を聞いてさらに改善に取り組んでいきたいと思います face02

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 08:34

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改良型グレーズタンクの試作品披露