2019年03月07日
カイゼン検討会が二年目終盤
洋上での乗組員の作業負担軽減と効率的な操業を目指して一昨年から気仙沼で開催している「まぐろ漁業カイゼン検討会」も二年目の終わりが近づいてきて、魚市場会議室にメンバー集合です
3月20日には気仙沼市長さんをはじめ市の担当者、トヨタ自動車東日本の方々などが参集しての実績報告会が行われる予定なので、その会合に向けてさらに突っ込んだ議論が行われました
私たちのグループで取り組んでいるのは超低温区画内での作業負担軽減。 マイナス60℃で急速凍結する冷凍マグロの製品づくりの過程の中で、漁獲したマグロを解剖してエラや内臓を除去し、洗浄して計量し、準備室から凍結庫へ搬入する。 そして凍結棚に陳列しての空冷で二昼夜の急速凍結
超低温状態にまで冷やし込んだ冷凍まぐろ製品を棚卸ししてグレーズタンクに投入。 魚体へのグレーズ処理を施してハッチから階下の漁艙内へと移動。 水揚げまでの超低温下での保冷とする作業
この中で、重筋負担を少しでも軽減すべく、さまざまな企業で考案されたアイテムを試しながらこの部会を進めてきて、今回も八戸から業者に来ていただきました。 部会のメンバーも実際に装着しては過去に試したものとの製品比較。 なかなかみんなが納得するものと出会うことができませんね
凍結室内を1/10スケールに縮尺した模型を使って、冷凍マグロの作業工程をシュミレーションしては理想の形を探る作業。 議論が白熱してあっという間に時間が過ぎて、とても充実した会合でした
二年目の実績報告会を前にしたこれまでのとりまとめもおこないたかったところですが、そこは事務局にお任せする事にして当日に臨もうと思います。 部会メンバーそしてOBの船頭さん、関係団体・業者の皆さま方、これまでのご協力に感謝するとともに、これからもなお一層よしくお願いしたいと思います
Posted by 勝倉漁業株式会社 at 13:29