2019年07月23日
NPFCでサンマ漁獲枠が合意に
気仙沼魚市場ではカツオの盛漁期となる7月に限って、週明けの月曜日に新鮮なカツオを消費地にお届けできるようにとの配慮から、土曜日を休みにして日曜日を開市にする設定として営業しています
それも7月21日までで終わりとなり、月末最後の土日は通常通りに戻る。 8月にはお盆休暇にもあるので、どれだけ取扱高をのばせるのか、これからのカツオ船団の好漁に大いに期待しています
例年だと8月下旬から解禁となる大型漁船によるサンマ棒受け網漁は、今年から公海操業も含めた通年での操業が許可され、もうすでに新物の初サンマを食された方もおられるのかと思います。 気仙沼ではまだ解凍サンマしか流通していないので、機会があれば新物のサンマを食べてみたいですね
近年は資源悪化などによってその漁獲量を大きく減らしているサンマ。 日本のEEZ内でおこなわれているサンマ漁に加えて、外国漁船による公海上での操業・大量漁獲が問題視され、その資源管理について北太平洋漁業委員会(NPFC)でも毎年協議されてきました。 その会合も今年で5回目です
これまではサンマ資源量は全く問題のないレベルとしてきた外国勢に対し、このまま制限なく漁獲し続ければサンマ資源は危ういとしてきた日本。 今回東京で第5回NPFCの会合がおこなわれ、日本や中国、韓国、台湾など8カ国・地域が参加して、サンマの資源管理に関する協議が行われました
その会合で今回決定されたのが全体でのサンマの漁獲上限数量。 2020年におけるNPFC条約水域(公海)への漁獲割当量(TAC)を33万トンとし、各国は公海での漁獲量が2018年の実績を超えないように管理するというもの。 サンマの資源管理へようやく一歩踏みだせましたね。 お疲れさまでした
報道によると2020年のサンマ漁は、日本が主な漁場とする排他的経済水域(EEZ)では実績比約2倍の22万トン、そして公海が33万トン、合計の55万トンが漁獲上限となる模様。 来年の会合ではTACの国別配分が検討されるとの事なので、さらにもう一歩、踏み込んだ合意がなされることを期待しましょう
Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:28