宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2020年04月23日

WTI原油先物が史上初のマイナスに

WTI原油先物が史上初のマイナスに
新型コロナウィルスの感染拡大によって世界中の国々で都市閉鎖や渡航制限が課される事態となって、遠洋マグロ漁船の活動にも大きな支障が出てきています。 ほんとうに困った事態になりました 汗

陸上とはちがって、海の上で活動する遠洋まぐろ延縄漁船はいわば無菌状態であり、世界中で最も安全な場所・仕事環境って言えるのかなって思います。 こうした混乱の中にあっても、日々操業を続けているまぐろ船の乗組員の皆さんには本当に感謝ですね。 勝栄丸各船もみな順調に運航中です 船

世界中の人や物の動きが止まってくると当然ながら使用される燃料油の需要も激減する。 そうした状況を反映してなのでしょう、なんと史上初のWTI原油先物がマイナスになったとの衝撃的なニュース pc1

報道によりますと、
週明け20日の米ニューヨーク商業取引所で、原油価格の指標となる米国産WTI原油の先物価格(5月物)が1バレル=マイナス37・63ドルと、史上初めてマイナス価格で取引を終えた。 新型コロナウイルスを抑え込む対策で世界経済が停滞。エネルギー需要の急減で原油供給が過剰になっており、原油を貯蔵するスペースが限界に達しつつある。

前週末の終値(1バレル=18・27ドル)からは55・90ドル幅もの急落となる。 取引時間中に一時、1バレル=マイナス40ドル超まで低下した。 マイナス価格は、原油の売り手が、通常とは逆に買い手にお金を払って引き取ってもらうことを意味する。 WTIの先物取引は、米オクラホマ州で現物の受け渡しが生じうる。 近辺の貯蔵タンクやパイプラインが満杯に近づき、海上のタンカーを含めて原油を保管する料金が跳ね上がっていた。

期近の5月物は取引期限が翌21日に迫っており、保管料がかさむ現物を抱え込みたくない投機筋や生産者らが損失覚悟で投げ売りに走ったとみられる。 取引の中心が6月物へと移る中、5月物は市場参加者が少なく、値動きが極端になりやすかった面もありそうだ。 より実需を反映しているとみられる6月物は20日、前週末比4・60ドル安の1バレル=20・43ドルで引けた。

ウイルス感染を防ぐための移動・外出規制で、航空機や自動車による人の移動が止まり、エネルギー需要が世界で吹き飛んだ。 国際エネルギー機関(IEA)は、今年の世界の石油需要が前年比で日量930万バレル減ると予想。 とくに4月は前年同月比2900万バレル減と、世界の原油生産量の3割にあたる史上最大級の落ち込みになるとみられる 新聞

このWTI原油相場の下落状況が、実際の燃料油の調達にどう反映されるのか、注意深く見守っていきたいと思います。 それにしてもWTI原油先物のマイナスの価格って。。。 なんか恐ろしいですね face06

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 11:19

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