宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2020年08月31日

「かなえ丸」で試作機のデモンストレーション

「かなえ丸」で試作機のデモンストレーション
大型船によるサンマ漁が8月20日に解禁となり、道東の花咲港から1400kmも沖合に船が集まっての操業になっている模様で、先週あたりから生鮮さんまの水揚げが北海道を中心に開始されました 音符

50隻を超す大型さんま漁船の操業になっているだけに、少し漁が出ればすぐにまとまった数量となるはずですが、今年の出だしの漁獲を見てみるとまだ各船ともに少ない漁にとどまっていて、今後の漁模様に期待するところ。 水揚げ量が少なく例年を超える高値となっていることが報道されています 船

気仙沼港にサンマが水揚げされるのはいつになるのか。 このぶんだとちょっと先になる感じもしますが、秋の味覚サンマを心待ちしている気仙沼の水産関係者の期待に応えて、入港する船がでてくることを願うばかり。 大型船から小型船まで、各さんま漁船の乗組員の皆さん、今季も頑張ってください icon12

気仙沼港では今、遠洋・近海まぐろ船の働き方改革っていうか、洋上での作業改善に取り組んでいて、トヨタ自動車東日本の協力を頂いての「カイゼン検討会」がおこなわれており、今まで開発してきた新たな漁労機器のデモンストレーションを行うという事で、休暇・係船中の近海まぐろ船に集合しました camera

今回の試作機のテスト会場となったのは気仙沼かなえ漁業が所有する新船の「かなえ丸」。 船の中はまだ新船そのもののすごく立派なマグロ船で、いつも見ている遠洋まぐろ漁船との構造などの違いに、こういう設計もあるのねと一人で感心しながら、テストをおこなっている作業甲板へと足を運びました 花丸

洋上で日々操業をおこなう乗組員の作業負担を軽減したいとの思いから、投縄から揚縄の作業改善そして超低温区画内での作業改善と、どれをとっても簡単ではないテーマに知恵を出し合いながら取り組んできたここ数年間の成果が目に見える形になってきて、メンバーも興味津々でテストを見守ります 若葉

実際の沖の操業現場に投入するのにはもう少し改良を重ねる必要があるのかもしれませんが、これからも諦めることなくメンバー間で知恵を出しあってより良い製品に作り上げていきたいものですね、今後とも宜しくお願いします。 暑い中での試作機のデモンストレーション、関係者の皆さんお疲れさまでした face02

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 13:55

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