2020年09月08日
「COVID-19」の抗体検査キット
例年より早く今年は5月からカツオ船によるびんちょうが豊漁となって、好相場での推移ともあいまって、気仙沼を基地に操業するカツオ一本釣り各船はそれぞれに大きく水揚げ高をのばした前半戦でした
びんちょう漁がひと段落して、漁獲対象がかつおに切り替わってのここ数か月。 今年はシーズン当初からかつおの来遊量が少ないのではと心配されましたが、勝栄丸ブログでもなんどもお伝えしてきたように、例年とは全く異なるサイズ組成がいまでも続いていて、今年はこのまま推移しそうな感じです
これから秋に向かって水温も下がって、戻りガツオのシーズンになってくるので、各かつお船の漁模様にも期待したいところ。 公海上での魚群探索に奮闘中の大型さんま漁船にも頑張ってほしいです
気仙沼港にはこのかつお船らのほか北海道から九州までのたくさんの漁船が入港し、その乗組員も日本中から乗船しているので、今のコロナ禍では漁船乗組員の安全対策が重要となっています
そこで各船がおこないつつあるのは、気仙沼港から乗船する船員への抗体検査。 インターネット通販でも購入できる検査キットで、誰でも簡単に検査できる優れものなんです。 インターネットで検索すると、そのお値段は1回数千円程度で購入できるみたいなので、PCR検査に比べて半値以下ですね
指先を消毒して付属の針で刺して血液を採取。 小さなスポイトで血液を検査液に混ぜ合わせて検査キットに一滴たらして。 ものの数分間で結果が出るんだから簡単でいいですね。 はじめて見ました
どれほど信頼できる検査結果なのかはわかりませんが、乗組員ひとりひとりの感染リスクへの備え、危機意識の向上、安全な漁船活動にも大きく寄与するのは確か。 すごくいい対応だと思います
勝栄丸各船では、日本に呼び寄せるインドネシア船員には渡航前にジャカルタでPCR検査、成田空港でもPCRもしくは抗原検査をし陰性をしたあと公共交通機関を使わずに気仙沼入り。 出港直前の日本人船員にも全員PCR検査をおこなって安全確認することにしていて、乗組員にも高評価を受けています
新型コロナの終息の目途がまだまだ先で、世界そして日本全国がコロナとの長い闘いを余儀なくされている今、漁船乗組員への安全対策もこれまで以上にしっかりと対応していかなければと感じています
Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:07