宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2012年05月28日

災害危険区域指定の説明会

災害危険区域指定の説明会

先日、気仙沼市の災害危険区域の指定についての説明会が行われた。

再度、東日本大震災クラスの津波が発生した場合の、市内沿岸域における想定浸水域が公表された。防潮堤を新たに設置しても、広範囲にわたり浸水する予想である。

浸水が想定されるエリアは、居住用途の建物は建築が制限されるほか、保育所などの児童施設や老人ホームなどの福祉施設の建設が原則禁止されるそうだ。

高台移転をするにしても、土地が無いことに加え、資金・経済的な問題で難しい方もたくさんいて、さらには、今後建設される予定の災害公営住宅の家賃負担。とくに高齢者や低所得者などには先行き厳しい内容である。

内湾への設置が検討されている浮上式の防潮堤。
「現実的でなはい」と私は考えているが、その設備の安全性についてすでに県の水産漁港部で検討が開始された旨の報告があった。ほんとうに設置するのだろうか? また同じような津波がきたときに、動きませんでした・機能しませんでしたということが無いように、また、毎年かかる維持費用などもあわせて慎重に検討してもらいものだ。

仮設住宅の集約化の問題
現在、国の規定では仮設から仮設への引っ越しは認められていない。参加者から、学校の校庭に設置してある仮設住宅はできるだけ早く撤去して、他に集約化する必要があるという意見がでた。ほんとうにその通りだと思う。その為には、校庭の仮設住宅の住人をほかの仮設に移っていただくことも必要になってくると思うので、こういう規定なども地域の事情に合わせて柔軟に対応していただきたいものだ。

毎週のように行われる説明会
聞けば聞くほど気分が重くなってくるのは、私だけだろうか・・・
Posted by 勝倉漁業株式会社 at 10:05

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