宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2014年11月19日

クロマグロ、増えるの減るの?

クロマグロ、増えるの減るの?
昨日の勝栄丸ブログでお知らせした東大西洋クロマグロの段階的な増枠、そして先日発表になった、太平洋東西海域でのクロマグロの大幅な削減。 いったい、全体としてははたしてどうなっちゃうんだろうっていうことで、資料を見直しながら検証してみました ブック

【大西洋海域 : ICCAT】
北東大西洋は、現行13,400トンのTACを3年かけて20%づつ2,742トン、3,154トン、3,859トンと段階的に増やしていき、最終的には23,155トンのTACになることが決定。 西大西洋は現行1,750トンのTACを250トン増やし2,000トン(2015-2016)になります。

よって、現状からの増加分は来年が2,992トン、2016年が6,146トン、2017年が9,755トン+αの計算になるのでしょうか icon12

【太平洋海域 : 西側WCPFC 東側IATTC】
西側WCPFCのクロマグロ資源は日本近海を中心とする海域で、主に日本や韓国、台湾などの漁船が漁獲。 30㎏未満の未成魚の漁獲を9450トンから半減の4,725トンにする決定を行ったのはみなさんもご承知の通り。 加えて30㎏以上の大型魚は6,591トン(日本4,882トン)に抑えるというもの。 漁獲の大きなウェートを占める小型魚の5,000トン近い削減は衝撃的。 日本近海の蓄養マグロに直接的な影響がありますね、これは !

太平洋東側IATTC水域でのほとんどの漁獲は、メキシコのクロマグロ蓄養漁業によるもの。 その漁獲量を40%(2,200トン)削減する決定が行われました。 もちろんターゲットはメキシコ蓄養マグロの規制ですね。 30㎏未満の漁獲比率を50%まで削減するというのも効果的だと思います 音符

大西洋で増える分が、太平洋で減ってくる。 全体で差引きすると、2015年は現状よりも4,000トンも減少。 2016年は800トンほどショート。 そして2017年にようやく若干プラスになるという結果かな。。。 船

いずれにせよ、大西洋の増加分が太平洋の削減によって帳消しになって、逆に大幅な供給タイトになる状況が見え隠れするクロマグロのマーケット。 太平洋クロマグロのレッドリスト掲載(絶滅危惧2類指定)の影響も危惧するところ。 今後の動向に注意していきたいと思います face01

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 18:00

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