2015年10月04日
CCSBTを前にして
インドネシアから帰国して息つく間もなくこんどは東京への出張です。 暴風警報が出ていたから早め早めの対応で、ちょっと心配し過ぎかなと思ったけれど、会議間に合わないとシャレになりませんからね
今週から韓国の麗水でミナミマグロの国際会議CCSBT(みなみまぐろ保全委員会)が開催されるにあたり、対処方針などを確認する事前の打ち合わせがおこなわれました。 霞が関にある農林水産省の8階会議室。 1階の入り口で入館手続きを済ませ入館証をもらって会場に向かいます
CCSBTには日本から水産庁や経産省・外務省、そして国際水研や業界団体、漁業者などが出席することになっていて、私も日本の漁業者として参加することに。 現地では宜しくお願い致します
ミナミマグロの資源量が順調に回復基調で推移し、日本の漁獲割り当ても徐々に増えてきました。 私たちが行っている資源管理が功を奏したと言えるけれど、まだまだ関係国の中では問題が山積しています
なかでも豪州蓄養漁業における漁獲量の不透明さはいまだに解決されず、蓄養場という名のブラックボックスが存在しています。 国別漁獲割当量をしっかりと管理するのはその当事国と漁業者の責任であるにもかかわらず、豪州の対応・態度はCCSBTを小ばかにしたような、日本を含めてなめられっぱなしの状態で、今回の会合では何らかの成果をあげなければならないと強く感じています
国際的な資源管理のもとすすめられているミナミマグロ漁業。 その漁獲量の正確な把握への取り組みができないもしくはやろうとしない豪州は、漁業活動そのものをおこなう資格がないんじゃないかと思いますね。 最大の漁獲割り当てをうけている豪州なので、しっかりと自国の置かれている立場を把握して、真摯に対応してほしいものです
それにしても、豪州に自浄作用を期待してばかりではまた肩透かしを食らうだけなので、日本としても相手の喉元に突きつける武器・カードをもって臨まなければ。 国際会議だから簡単じゃありませんけどね
そんなこんなの話し合いで、結論が出たような出なかったような。 あとは現地で日本の漁業者としての意見をしっかりと伝え、水産庁の方々と一緒になって戦って来ようと思っています
書ける事、書けない事、あるかと思いますが、CCSBTという国際会議の雰囲気だけでも、勝栄丸ブログを通じてお伝えしていければなあと思いますので、みなさんも楽しみにしていてください
Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:54