宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2015年10月27日

遠洋まぐろ漁船の大規模リニューアル勉強会

遠洋まぐろ漁船の大規模リニューアル勉強会
かつては15年くらいをめどに新造船に切り替えていた遠洋まぐろ船が、だんだんその寿命が延びて現在では船齢20年を超す船も多くなってきたマグロ漁業界。 このほど、鹿児島県串木野のプロジェクトで、船齢25年ほどの船を大規模リニューアルする事によってさらに10~15年、35年から40年の期間、安全に快適に操業できるようにしようという事業がおこなわれ、先日出港の運びとなった模様 クラッカー

1隻当たり約2億円を投じておこなわれたこの大規模リニューアルの詳細について、工事を担当した三保造船所と日新興業の担当責任者を気仙沼に招いての勉強会が行われました camera

対象となった漁船は、平成元年と平成3年に竣工した船。 ともに船齢25年を超える船での大規模リニューアルとあって、勉強会の会場となった気仙沼遠洋組合の大会議室には、気仙沼の漁業会社から20名以上の出席と、この勉強会への皆さんの興味の高さがうかがえます 花丸

遠洋まぐろ漁船の大規模リニューアル勉強会
漁船が古くなるとどうしても電気系統のトラブルが多くなることが多い対策として搭載発電機の新替えをおこなったり、腐食配管や傷んだ鋼材の補修、船内に巡らされている空調システムの換装など 音符

そして操舵室の航海計器や無線機器の新替えや内装のリニューアル。 居住区まわりとしては、各船員の寝台や食堂などの大規模改修、そして食料庫設備などの新替えなどをおこなったとの報告 icon14

2010年の新造船から導入されている新冷媒R404Aへの切り替えでは、従来の冷媒R22との性能の違いによって生じる課題を克服。 さらには船体のサンドブラスト施工や省エネ機器の導入によって、従来船と比べて大幅な省エネを達成する事を目指しているとの事 船

各工事内容の詳細やその費用などについても丁寧にご説明頂きました。 これまでの日々のメンテナンスによって一般工事の大小は違えど、相当な金額の投資をともなった大きなチャレンジであることは間違いありません。 この勉強会で学んだことを参考にしながら、これからの遠洋マグロ漁船の経営に取り組んでいきたいと思います。 業界全体としても真剣に検討すべきものだと思いますね タイ

大変お忙しいなか気仙沼までお越し頂きました両社の方々には、本当にありがとうございました。 大規模リニューアルをおこなう場合には「三保造船所」と「日新興業」が必ず力になってくれると思いました face02

関連記事:遠洋まぐろ船「40年現役」時代へ → http://shoeimaru.da-te.jp/e946964.html

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 10:05

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