宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2015年12月11日

バリ島でのWCPFC

バリ島でのWCPFC
インド洋で操業する遠洋まぐろ延縄漁船の補給基地・インドネシアのバリ島で、中西部太平洋水域のかつお・まぐろの資源管理などを協議する国際会議・WCPFCの年次会合がおこなわれました タイ

日本をはじめ米国・中国・韓国・豪州、南太平洋の島嶼国やEU・台湾など20を超える国と地域が参加。 日本からは政府代表のほか水産庁、外務省、経産省、国際水研や業界団体など。 気仙沼からも2名の漁業者が業界代表団としての参加です。 会議に出席の皆さんご苦労様でした icon26

今回のWCPFCでの主要な議題は、太平洋クロマグロの資源問題にどう対処するか。。。 一方の大西洋クロマグロは、関係国による徹底した資源管理の効果もあって急激にその資源量を回復させ漁獲枠増加にかじを切りましたが、日本近海や台湾水域などで漁獲される太平洋のクロマグロは、資源的にかなりやばい状態で、日本が率先して国内での漁獲規制を始めたばかり 汗

バリ島でのWCPFC
この太平洋クロマグロの資源問題がWCPFCでも話し合われ、資源枯渇を防ぐための「緊急ルール」を2016年までに策定することで正式に合意に至った模様。 具体的にはクロマグロの小型魚の漁獲量が急減した場合には、WCPFC加盟国・地域が一斉に禁漁などの措置に踏み切るといった内容だとか pc1

発動条件などの詳細については来年までの1年かけて検討する事になっているそうです。 これまでは獲れるだけ獲っていた感がある太平洋クロマグロ。 巻き網船や延縄などでの漁獲に加え、養殖マグロに使用する稚魚・小型魚の大量漁獲が資源に与えるダメージも相当なものなのでしょう。 日本沿岸でのクロマグロ養殖事業がいき過ぎてしまった結果ということも言えるのかもしれません icon08

日本沿岸の漁業者にこのしわ寄せが来るのは確実。 だけど漁獲量を削減させなければならないのも事実。 すごく難しい問題だけど、水産庁のリーダーシップに期待ですね。 それと海外勢にどう守らせるのかっていう事も重要。 日本は世界最大のマグロ消費国で、WCPFC水域のクロマグロも多くは日本で消費されていますから、消費国としての日本の責任も相当重大なものがあるんだと思います icon09

WCPFCでの決議内容や会議の議論などはもっと詳しく聞いてみなければわかりませんが、この太平洋クロマグロ問題だけではなくて、島嶼国での入漁料の問題なども含めて、より慎重に対応しなければならない海域になってきたように思います。 バリ島でのWCPFCに出席した皆さん、本当にお疲れさまでした face01

水産庁のプレスリリースはこちら → http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/151208.html

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 13:46

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