宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2015年12月12日

「サンマ水揚げ本州一」ならず

「サンマ水揚げ本州一」ならず
北海道沖から三陸沖にかけて8月から操業をおこなってきたサンマ棒受け網漁船もほとんどが漁をきりあげて、今年のサンマシーズンはほぼ終わりとなりましたが、気仙沼が掲げてきた「サンマ水揚げ量本州一」の看板をどうやら今年はおろさなければならない事態になってしまったようです 汗

全国さんま棒受網漁業協同組合が発表した11月末現在のサンマの水揚げ状況によると、全国の水揚げ量は11万2237トンで、前年同期(21万7345トン)比48%減とほぼ半減した結果となったとか。 漁期は終盤を迎え、統計が残る1981年以降過去最低となる可能性が高いそう マイク

「サンマ水揚げ日本一」の北海道根室市の花咲港は、前年同期比26%減の4万4753トンにとどまるが6年連続1位となるのは確実な見込み。 品薄のため浜値(港での取引価格)は高値で推移しており、同港の水揚げ金額は112億7143万円と、2011年(約105億円)を上回り過去最高を更新 金貨

2位の大船渡港(岩手県)は前年同期比47%減の1万3672トン、3位の気仙沼港(宮城県)は同54%減の1万1769トン。。。 およそ2000トンの差ですかぁ。 本州一を大船渡に譲ってしまい残念です 船

漁期は今月末まで続くけれど、既に漁を切り上げた船も多く、最終統計で過去最低だった1999年(13万4944トン)を下回るのは確実なんじゃないかなあって思います タイ

ようやく今年9月に、日本、台湾、中国、韓国、ロシア、カナダが出席して北太平洋漁業委員会(NPFC)の初会合が東京で開かれ、サンマの資源量を維持できる漁獲量を17年中に算定することで合意したそうで、将来的には公海での漁獲枠の設定が議題に上るとみられるけれど、漁獲量だけじゃなく国別配分や漁獲努力量の調整もすごく難航しそう icon14

サンマを沖獲りしている台湾などの漁船団も、今年の漁獲量は「よくて半減」の結果だったみたいなので、これまで「サンマ資源は無尽蔵で、いくら獲っても資源に影響なし」との主張を繰り返してきた外国勢も、今年の結果を受けて資源管理にかじを切らざるを得ないのでは。 来年はなんとかまた気仙沼が「サンマ水揚げ本州一」を奪還できるよう、期待したいですね face06

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 18:04

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