2016年01月05日
インドネシアでの転載許可
インド洋で操業する遠洋まぐろ延縄漁船の基地・インドネシアで、最近になって港での転載に関しての手続きが大きく変わったという情報は皆さん知っておられますでしょうか
毎年たくさんの日本漁船がバリ島のベノア港で超低温冷凍コンテナやマグナムコンテナにマグロ類を転載し日本などの消費地に運んでいるけれど、昨年12月から突然、港での転載作業に海洋水産省の大臣許可が必要になったとの事。 新しい制度の導入で、現地関係者も対応に苦慮している模様
聞けば、新しく就任した海洋水産大臣が、インドネシア水域での違法操業の撲滅に力を入れていて、無許可・無報告・無規制の漁船いわゆるIUU漁船の排除への取り組みの一環として、インドネシアの港で行われる水揚げのチェックを含むポートステートコントロールを強化しだしたそうだ
今回の日本漁船の港内でのコンテナ転載にかかわる許可についても、こういう方針に沿って行われているものと推察され、IUU漁船の排除への取り組みはどんどんやってもらいたい事だけれど、システムの移行途中での日本漁船に対する混乱は避けてほしいと思いますね。 ほんとうに困ったものです
日本漁船はみな正規な漁業許可を持ってまっとうな操業しているんだし、GPS位置情報の自動送信「VMS」によって操業している位置も正確に確認できるんだし、漁獲報告を含めこれ以上ないくらい厳格に管理しているので、そのへんをちゃんと理解していただいて、できるだけ速やかな許可発給をお願いしたいですね。 現地関係者の皆さんも的確な対処の方宜しくお願いしたいと思います
漁業にかかわる外国の制度が変わって、それに伴って日本漁船の活動に何かしらの影響が出てくるっていうのもカントリーリスクっていう事なんでしょう。 しっかりと情報収集して対応したいと思います
バリ島ベノア港にてコンテナ転載を予定しておられる漁業会社の皆さん。 今現地ではこういう状況になっているそうなので、前広に情報を集めながら予定を組んだほうがいいと思いますよ
Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:31