宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2016年10月28日

第8朝洋丸が気仙沼港に帰還

第8朝洋丸が気仙沼港に帰還
北海道の根室沖で先月、ロシア当局の臨検を受け、その後、国後島古釜布に連行されていた北海道稚内のサンマ棒受け網漁船「第8朝洋丸(199トン)」が、およそ40日ぶりに解放されたとの報道 新聞

第8朝洋丸は日露間の漁業協定に基づき、ロシアの排他的経済水域(EEZ)内で操業。 先月16日、ロシアEEZを出る際、警備局の臨検を受け、規定量を超えたサバなどを捕獲していたと指摘さていました 汗

乗組員の大半は気仙沼付近の出身で、解放された第8朝洋丸は気仙沼港に向けて出発、昨日気仙沼に無事到着した模様。 乗組員17人の健康状態に問題はないということですが、船会社側は先週ロシア側に対して、裁判前に船を解放させるため、「担保金」を支払ったということです ドル袋

毎年サンマ漁の出だしは、北方領土のロシア海域が主漁場となるのですが、今年は当初からロシア警備局の検査がとても厳しくて、帰港予定に遅れが出ることもたびたび。 特に今年はサンマの群れにイワシやサバの混獲が多くて、ロシア側のルールに合わせて操業するのがすごく大変だったと聞きます 船

その中での朝洋丸の拿捕。 外国の200カイリ水域で操業する場合には、マグロ船でも相手国のルールをしっかり認識し守っていないと大変なことになるのは痛いほど経験してきたこと。 実際に数年前のブラジルでの拿捕では、海鳥混獲回避対策をめぐってで大きな問題となりましたね face06

これからも同様の問題が発生しないように、マグロ船に関しても様々な規制措置の内容を再確認しながら操業を行っていかなければならないと、この報道を聞いて改めて認識させられました タイ

気仙沼に無事帰港した第8朝洋丸とその乗組員の皆さん。 まずは船体解放と乗組員の無事帰還を喜びたいと思います。 盛漁期もすでに後半戦に入ったサンマ漁。 これからの安航と大漁を祈ります いかり

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 13:58

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第8朝洋丸が気仙沼港に帰還