宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2017年04月27日

二平先生のかつお講演会

二平先生のかつお講演会
気仙沼のかつおシーズンを前に、この時期に毎年開催される勉強会があります。 茨城大学人文科学部客員教授の二平先生をお招きしての講習会です。 二平先生は「かつお博士」として有名で、その年のカツオの来遊量予測を発表するこの会議には今年もたくさんの関係者が詰めかけました 花丸

2月頃から南の海域で開始された今年の生鮮カツオ漁。 当初は大型かつおが主体で、いまもなお水揚げ地は千葉県勝浦港が中心。 黒潮にのって北上してくるカツオの群れですが、三陸沖に上ってくるのは2㎏~3㎏のカツオが主。 今年のかつおの漁況はどうなのか、この勉強会を楽しみにしてました タイ

二平先生のお話しによると、カツオ資源は全体的に減っていることは確かで、特に西側の黒潮ルートから北上するカツオが激減しているとの事。 そのため九州や四国、紀州南の漁場が縮小。 今年の北上群も東側の経路が主体となりそうとの事。 今の漁場形成からもそのことが裏付けられます 船

資源が減少すると産卵する年齢や時期が早まって、産卵域の温かい海に戻ったり滞在するカツオが多くなる。 そうなると三陸沖の餌は豊富だが冷たい海にまで回遊してくるカツオが減ってくるんだとか。 資源が少なくなると縁辺の海域からまずその兆候が表れるそうで、これからの資源状況がすごく心配 マイク

今年のかつおの来遊量は昨年とほぼ同水準と予想。 もしかすると昨年の漁獲量を上回る水準になるかもって事なので、期待しつつカツオの水揚げを待ちたいと思います。 かつおと合わせ重要な魚種の「びんちょう」は、来遊量はそれほど良くないけれど、漁獲が悪かった昨年よりは上かとのお話し icon12

5月後半、6月くらいにはカツオ船も北上して、気仙沼への水揚げが中心となります。 ここにきて比較的小型のカツオが釣れだしているとの情報もあるから、二平先生の予測が当たって、さらに予測を大幅に上回る各船の操業になればいいなと思って講演会を聞きました。 まもなくカツオシーズン到来ですね face02

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 08:43

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