宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2017年05月21日

MSC認証制度の勉強会

MSC認証制度の勉強会
ここ連日のようにものすごくいい天気が続いている気仙沼です。 日中などは半袖でもいいかなっていうような気温になって、5月のこの時期は一年でいちばん爽やかな気候かもしれませんね 四葉

気仙沼の遠洋かつお・まぐろ漁船で組織する北かつ組合も、震災前の港町からいまの田中前の仮事務所に移転して早くも6年がたちました。 新しく建設している魚市場が完成した暁には、その事務所棟に引越しする予定なので、かなり手狭な事務所だけれどもう少しのあいだは我慢ですかね icon12

その北かつ組合の会議室でMSC認証制度の勉強会が開催され、組合員の漁業者と共に参加してきました。 MSCについてなにも予備知識がなかったので、まっさらな頭で説明を聞くことに 若葉

厳格な環境規格に適合した漁業で獲られた水産物にのみ認められる証「MSCラベル」。 MSCは1997年に設立された国際的な非営利団体で、ロンドンに本部を置き、日本事務所も2007年に開設されたんだとか。 この組織を立ち上げた経緯はちょっと引っかかるところだけれど、考え方自体はいい方向かな ブック

まだ日本ではそれほど普及していないながらも、大手量販店やホテルチェーンなんかも徐々にMSC製品の取り扱いを増やしてきているみたい。 かつお・まぐろ漁業の中では遠洋かつお漁船が数隻、MSC認証を取得したとの報告があって。 どうすべきかと考えながら説明をお聞きました 船

現状の遠洋かつお・まぐろ漁業においては、資源管理に関するコストがすでに過大なものになっていて、このMSC認証に要する費用面の説明を聞くと、ちょっと二の足を踏んでしまいますね。 こうした認証システムの導入によって、投下コストを上回るようなメリットがないとねえ。 なんでもかんでも漁業者が負担する事になってしまうような制度設計を理解するのにはもう少し情報と時間が必要だと思います いかり

すべての資源管理と持続的な漁業のためのコストは、漁業者だけが負担するのではなく、漁獲から加工・流通・消費まですべての当事者の理解と共に製品価格に転嫁されるようなシステムが望ましく、そうした考え方の理解があってはじめて、こうした認証システムの普及が進んでいくのではないでしょうか マイク

初めて聞いたMSC認証制度のお話し。 とても勉強になったと同時に、自分たちが行っている漁業をあらためて振り返って考える時間でもありました。 参加された皆さん、長時間お疲れさまでした face02

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:59

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