2017年11月27日
ICCAT年次会合を終えて
10月にインドネシアのジョグジャカルタで開催された「みなみまぐろ保存委員会」CCSBTに続き、今月は大西洋のマグロ類の管理などを話し合う「大西洋まぐろ類保存国際委員会」ICCATが行われました
今年のICCAT年次会合の会場となったのは、モロッコのマラケシュ。 加盟国の持ち回りとなっているから、ヨーロッパやアフリカなど、大西洋や地中海の沿岸国で順次開催されるんです
そのICCATでの今回の最大の議題は大西洋クロマグロの漁獲枠増加について。 大西洋クロマグロはかつてその資源量を大きく減らした時期があって、ICCATにおいて厳格な資源管理が導入され大幅な漁獲削減を行ってきた結果、その資源量はV字回復を見せ、今回の増枠の議論に至りました
大西洋クロマグロと同様にミナミマグロについても、しっかりとした管理が徹底されてきたから、漁獲枠増加の方向性となったんですよね。 来年以降の大西洋クロマグロとミナミマグロの増枠が決定され、私たち遠洋まぐろ漁業者そして業界全体にとっても、望ましい方向性になってきたと感じています
一方で、資源悪化が問題となっている太平洋クロマグロは、漁獲枠を削減したり国内調整を行ったりしているけれど、漁獲超過や漁業調整がうまくいかず問題含み。 先日発売された雑誌FACTAの12月号にもこの太平洋クロマグロとその国内関係者などの混乱ぶりが詳しく報じられていて読ませて頂きました
すごく参考になるので、皆さんもぜひご一読を https://facta.co.jp/article/201712014.html
ちょっと過激な記事にも思えるけれど、でもこれが事実なのでしょうね。 来年からはまた新たな管理方式が導入される太平洋クロマグロなので、この件については引き続き注目していきたいと思います
Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:15