気仙沼港町岸壁での船舶火災

勝倉漁業株式会社

2020年03月23日 09:01


この週末は、もう春になったかのような温かい天候に恵まれた気仙沼港です。 例年ならば行楽日和で、多くの観光客が気仙沼にきたり、東京などでもお花見などで大いに混雑するのでしょうが。。

今年は新型コロナウィルスの感染拡大の影響で、暖かな陽気ながらもどこか静かな雰囲気。 日本全国でも皆さん感染予防にと、外出を控えて自宅でゆっくりっていう方も多いのでは。 こういう状況が続いてくると、精神的にも経済的にも悪影響ばかりで、一日も早く通常の生活に戻れるようにならないかな

気仙沼港はリアス式海岸の天然の良港に恵まれた場所。 外海の影響を受けにくい地形なので、気仙沼に係船すれば管理するにすごく安心ということで、年末に漁期を終えたサンマ船が港町岸壁にずらりと並び、そこに帰港した遠洋まぐろ漁船の隻数も多いから、港内は付け場所がまったくない状態

プラザ下やコの字岸壁にて仕込み作業をおこなっている遠洋まぐろ船は、各船・各社で連絡を取り合って、順番を融通しあって、なんとかこなしているところです。 やはり今後は、サンマ船を含めた港内の係船に関するルール作りと運用を話し合わないといけないところになってきていると思います

先週、その港町岸壁に係船中だった塩釜船籍の遠洋まぐろ延縄漁船・第7宏伸丸(435トン)で船舶火災が発生。 新型コロナウィルスの問題で、インドネシア船員をいったん帰国させると、4月の出港時の乗船に支障が出る可能性もあることから、本船に留めおき寝泊まりさせることにしたそうだが・・・

その船員が暖をとるために使用したストーブの火が衣類などに引火したのでしょうか。 船員室から燃え広がった火災がブリッジなどにも延焼し、鎮火まで7時間以上もかかったというから、相当な火災だったことがわかります。 船員にはけが人がいなかったことは幸いですが、たいへんな事態ですね

新型コロナウィルスの問題がなければ、この船舶火災もなかったかもしれない。 まさに新型コロナウィルスに起因する事故といってもいいかもしれません。 船舶火災にあった船会社さん、そして乗組員の皆さんには、こころからお見舞いを申し上げます。 黒く焼けた船体を見るのがとっても辛いです