宮城県造船から第1勝栄丸が下架に

勝倉漁業株式会社

2020年07月17日 08:15


新型コロナウィルスの世界的な感染拡大をうけて、海外で活動する遠洋まぐろ船の運航にも大きな支障がでていて、今年3月以降は運航計画の見直しやその対応に追われた遠洋まぐろ漁業界です

遠洋まぐろ船が利用する海外基地港の状況を日々情報収集し、各国・各港の状況をしっかりと把握し今後の戦略を練りながら新たな運航計画を策定する。 この作業がかれこれ数か月続いています

海外の補給基地があてにならない状況になっているので、これまでスペインのラスパルマス港や南アフリカ・ケープタウンなどでの船体・機器類の整備をおこなっていたものを日本に戻しての対応

清水港での冷凍マグロの水揚げを終えて5月末に気仙沼に帰港。 その後、宮城県造船に上架してのドック工事をおこなってきて、梅雨時期の天候不順の影響などもあってようやく下架となりました

朝一の下架開始時間にあわせて会社スタッフと乗組員が宮城県造船に集合。 船底や外板、艫まわりなどの最終チェックし、すごくきれいな仕上がりを確認。 下架OKの指示を出して、船台から徐々に海に戻される本船の下架作業を関係者とともに見守りました。 ほぼ一ヶ月の上架期間、長かったです

気仙沼港内はいま岸壁状況が非常にタイトで空きがなく、縦付けで係船するスペースがなかったのでいったん商港岸壁に。 巻網船が出て空いたスペースにすぐさまシフト。 港町岸壁に係船しました

8月上旬の出漁を目指して工事が進められていますが、なかなか見えてこない完工時期にこのあたりで業者との打合せと、時間を合わせて本船に出向き工事発注リストの項目をひとつひとつチェック

普段ドック工事をお願いしているみらい造船ではなく今回は宮城県造船手配の業者なので、勝手が違いもどかしい部分もありますが、設定した工期通りにしっかりと工事を完了するようにお願い致します。 127勝栄丸の仕込み、1勝栄丸の修理工事、7勝栄丸が上架中など、重なって忙しいここ数週間です