生鮮かつおの盛漁期なのに。。。

勝倉漁業株式会社

2020年07月30日 09:38


どんよりと曇ったちょっと肌寒いくらいの気仙沼港の朝です。 来週くらいからは天気もよくなって気温も上がってくるとの事なので、そろそろ梅雨明けも近いんじゃないかと思います。 もう8月ですものね

すでに盛漁期に入っている気仙沼港を基地にした生鮮かつお漁ですが、勝栄丸ブログでもお伝えしてきたように、今年の三陸沖の海はちょっと例年とは違っていて、かつおの水揚げ量がほんと少ないです

きょう入港した88佐賀明神丸の船頭さんにお話を伺うと、東経149度まで船を出してカツオのナブラを探したけれど、大きいサイズのカツオの群れがなくて、次の航海はどうしようと悩んでいるとの事でした


今回水揚げしたような小さいサイズのカツオを40~50トンまとめて持ってくれば、それはそれである程度の金額にはなるけれど、秋口や来年のことを考えるとそれも躊躇してしまうとも話していました

これまで毎年、かつおを水揚げしてきているけれど、今年のようなことはかつて経験したことのない異常事態。 旋網船によるカツオの搬入量も、ひと頃に比べると数量的には半分以下、1/3ほどになってきたので、ほんとうに三陸沖のカツオの回遊量が少なくなっているんだなあっていう事が想像できます

三陸沖に台風でもきて、海水がかき回されて、いま食いつきの悪いカツオの群れが急に釣れだすこともあるから悲観ばかりもしていられませんが、各船ともに夏休みをとりながらの運航になってくる時期なので、気仙沼港でのかつおの水揚げは当面の間ちょっと厳しいものになっていくのかなと感じています

各船ともに夏休みの計画を練る中で、やはり悩みの種が新型コロナウィルスの問題。 各地に帰省する船員の安全をいかに確保するのか、それぞれにいろいろと考えながらの対応で、勝倉漁業としても各船へ情報提供をしながら、今後の運航のお世話をしていきたいと思います。 皆さん頑張ってください!