大西洋クロマグロ増枠決定

勝倉漁業株式会社

2014年11月18日 09:35


今月10日からイタリアのジェノヴァでおこなわれていた大西洋まぐろ類保存国際委員会(ICCAT)第19回年次会合が閉幕。 最大の焦点だった大西洋クロマグロの保存管理措置が決定されました

大西洋・地中海海域のまぐろ漁業に関係する42の国と地域が参加して行われた今回の会合には、我が国からは政府代表として水産庁漁場資源課長、農水省顧問のほか、水産庁、外務省、経済産業省、国際水研、および日かつ漁協や漁業者代表も参加。 みなさま、ほんとうにご苦労様でした m(__)m

注目の東大西洋クロマグロについては、2015から2017にかけて段階的な増枠が決定された模様。 ただし、科学委員会からの勧告を踏まえて、毎年のTACは再検討の可能性があるとの事です。 すんなりと増えていけばいいのですが。。。

【漁獲可能量:TAC】
 2014年 : 13,400トン(現行)
 2015年 : 16,142トン(対前年2,742トン増)
 2016年 : 19,296トン(対前年3,154トン増)
 2017年 : 23,155トン(対前年3,859トン増)

また、過去の実績をもとに増枠を強く求めていたアルジェリア、トルコ等に対し少量の追加枠を設け、これを除いた総枠を各国・地域が現在持つ割当比率で配分した結果、日本の割当量はこれまでの8.5%から8.33%になったとの事なので、後日詳細について確認したいと思います

【日本の割当量】
 2014年 : 1139.55トン(現行)
 2015年 : 1345.44トン(対前年205.89トン増)
 2016年 : 1608.21トン(対前年262.77トン増)
 2017年 : 1930.88トン(対前年322.67トン増)

西大西洋のクロマグロについては、現行1,750トン(うち日本の割当は301.64トン)であるTACを、2015年及び2016年の2年間、2000トン(うち日本の割当は345.74トン)に増加することも決定されました。 来年の年次会合は、2015年11月にマルタ共和国で開催される予定

いずれにせよ、歴史的に初めてクロマグロの増枠が決定された今回のICCAT。 政府代表及び出席されたみなさま、ほんとうにお疲れさまでした。 帰国されましたら交渉の経緯などについての報告会等あると思いますので、その際は宜しくお願いします

ICCAT第19回年次会合の結果詳細は、水産庁HPのプレスリリースをご参照ください
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kokusai/141118.html