急激な円安が止まらない

勝倉漁業株式会社

2014年12月05日 10:22


急激な円安が止まらない。 昨日は7年4か月ぶりに1ドル120円台を付けた為替相場。 この先いったい為替がどうなってしまうのだろう。。。 大手輸出企業にとっては追い風となる急激な円安も、地方の経済にとっては逆風となるケースが多いのではないかと思うのは私だけでしょうか

先日の勝栄丸ブログで、OPEC減産見送りによって原油価格が大幅に下がったことはお伝えしましたが、国際的な油の値段が下がっても、この急激な円安の影響でその効果が帳消しとなる、そんな状況にあると思います

気仙沼は漁業と水産の街。 多くの漁船が操業するためにはたくさんの燃料油を使用する。 そして延縄漁に使用する餌となる小魚の多くは海外から調達するケースがほとんど。 外国人船員の人件費、入港経費、入漁料など、ドル建ての経費も多く、この円安水準は想定をはるかに超えたものとなっていますね

コストの上昇分を思うように製品価格に転嫁できない中小企業、それによって地方経済と都市部の状況に差が生まれていることも事実。 消費税の問題だけではなく、地方経済の再生を目指す政権なら、地方経済の実情にも配慮した金融政策、為替対策をお願いしたいですね

食料品やエネルギーなど、多くを輸入に頼る日本経済にとって、この急激な円安は全体的に見ればマイナスの影響を及ぼすのではないかと思います。 いまの選挙で政権をとる政党には、なんとかこの辺で円安にストップをかける政策を期待したいです

2013年の年間平均TTSは98.65。 今年はどんな数字になっちゃうんでしょうか。。。