クロマグロのICタグ報告会

勝倉漁業株式会社

2015年03月02日 16:58


北大西洋のクロマグロ操業でテストされているICタグ。 マグロのトレーサビリティーを確立するための事業っていうのがいまおこなわれていて、勝栄丸は2年連続でその協力船となっています

毎年秋のクロマグロ漁の時期にあわせて、科学的調査を目的とするオブザーバーを派遣。 洋上でマグロの体長や体重を計測したり、年齢がわかる耳石のサンプルを採取したり、胃の内容物を調べたり

それに合わせて行われているのがICタグのテスト。 GPS機器からの位置情報などが記録されたICタグを漁獲したクロマグロに装着し日本まで運ぶ。 日本での水揚げ時には、ICタグのデータが読み込まれて、パソコン上に表示される仕組み。 QRコードでの運用も想定されているそうだ

実際に荒れる海での使用では、GPS機器の作動がうまくいかないケースが多々あり、また、マイナス60度という超低温下での保管にICタグが完全に耐えうるのかという問題、そしてマグロの移動中のICタグの破損など、克服しなければならない問題がたくさんあるんですね

きょうは、帰国したオブザーバーからの報告会。 陸上で考えていることが実際の現場ではなかなかうまくいかないものなんですね。 新しいシステムを導入するのであれば、ストレスなくより簡単に誰でもどんな環境下でも対応できるのが理想。 そしてもちろん人手がかからないこと

やっぱ、陸上で対応できることは陸上で。。。 これが基本ですかね。 今年の秋に向けてこれからまた検討がなされるICタグ。 せっかく取り組むのであれば、川上から川下までほんとうに求められるシステムにしてほしいと思います