燃油消費27.37%減!
昨年、静岡県の三保造船所で建造され新造船での一航海目を終えた気仙沼の遠洋マグロはえ縄漁船・第8大功丸さん。 業界関係者みんなが注目した大幅な省エネを目指す最新鋭船の結果がこのほど発表になって、その省エネ効果の高さに驚きの声が上がっています
PWM軸発電システムを採用した本船では、通常補機関の運転によって発電するところをメインエンジンのみで発電するシステムのため、補機関の運転時間はほとんどなく、それによって大幅な省エネが図られたとの報道です
遠洋まぐろ船では考えられない1日当たり2.277klの燃油使用量となって、その省エネ効果は従来船に比べて27.37%減。 これを金額に換算すると、年間2100万円もの大幅なコスト削減になるとのこと。 補機関の整備費用なども合わせ考えるとものすごい数字になるんじゃないかと思いますね
昨年の新船建造時には大漁旗をはためかせて気仙沼に入港してきた本船を訪問。 最新鋭マグロ船の内部、PWM発電システムも見学させていただいたのを思い出しますね。 それからもう1年たちました
最近建造された遠洋まぐろ船は各船ともに省エネに取り組んでいて、10~15%くらいの燃油消費量を削減させてはいますが、第8大功丸さんのこの27.37%減っていうのは、驚きの数字としか言いようがありません
システムを開発し推し進めたメーカー各社では、この成功例をもとにさらに省エネのメニューを検討しているとの情報なので、日本企業の技術力でこれからの遠洋まぐろ船を後押ししていただけたらと思います
この例に見習って、勝栄丸各船も更なる省エネを推し進めていかなければいけませんね