台湾国際漁業展を視察して

勝倉漁業株式会社

2015年11月25日 08:27


高雄港での視察のあと、今回の訪台のメイン・台湾国際漁業展の会場に到着しました。 東京ビックサイトのような会場は、展示会初日とあってたくさんの人。 さっそく入場者登録をして会場内に進みます

一番大きなブースは、台湾最大手の造船会社の「中信造船」さん。 白髪が印象的な社長さん自ら陣頭指揮を執って、たくさんのスタッフが対応中。 海外巻き網船やサンマ船、タンカーや官庁船などなど、でも遠洋まぐろ船の模型がなかったのは残念ですね。 しばらく建造していないっていう事なんでしょう

船舶用の機器類、LED照明、レーダーや魚探、各種通信機器、最新式のGPSブイシステム、そしていろいろな漁具類。 ロープやナイロンテグス、アルミロックに漁網、次から次にブースを見学です


取引先の漁具メーカーでは以前からお世話になっている社長さんにご挨拶。 ヨーロッパの漁船で導入されている漁具一式のプレゼンテーションをしていただきました。 今回もお世話になります

そしていま台湾で主流となりつつあるFRPのマグロ漁船。 昨年の訪台時に建造中のFRPマグロ船を見学していたので、模型を見ただけでその全容が理解できます。 やっぱり百聞は一見にしかずですね

日本で毎年おこなわれているSeaJapanよりもちょっとコンパクトな感じかな。 それでも台湾の漁業界の今を目で見て肌で感じて、すごく勉強になったと思います。 漁業展を見に来てやっぱりよかったすね


そして会場内には、台湾の水産加工機械や水産物の展示や、韓国やインドネシアのシーフードを紹介するブースもありました。 マグロ類を取り扱うブースでは、丸のままの冷凍黄肌マグロの展示も

そしてCOマグロの製品まで。 世界的にはまだまだこのCOマグロが流通しているっていう事なんでしょう。 カジキ類やサメ類、そしてアブラボウなど。 こうしてサクやステーキ状にきっちりと加工し真空パックしてあると、商品感が増してちゃんとした製品になるんですね。 すごく勉強になります。 日本では流通していないような魚種、そして加工形態が、もしかすると世界の水産流通のstandardなんじゃないのかって

こうしてみると、まだまだ日本の水産物流通の可能性は伸びしろが大きなって感じました。 そして台湾の漁船建造の現状や最新の漁具・機器類の情報にふれて、すごく刺激を受けた展示会でした

またこういう機会があればどこにでも出かけて、最新の漁業・水産情報に接してみたいと思います

台湾国際漁業展2015のホームページはこちら http://www.taiwanfishery.com/