冷凍メバチが上げ相場に!

勝倉漁業株式会社

2016年11月07日 09:04


11月になって冷凍マグロの荷動きも活発化してきました。 年末年始を控えるこの時期、忘年会需要なども見据えての買い付けが本格化してきて、築地市場でのセリ値も上昇傾向で推移しています

今年は太平洋やインド洋、大西洋など各海域でのメバチマグロの漁獲が例年と比べて比較的少なく、慢性的に国内在庫が不足する状況が続いていました。 オリンピックの年はこういう傾向があるというのが業界内でのジンクス。 自然相手だから漁獲量に波があるのは当然のことなんです

マグロを取り扱う産地の業者にしても、年末の加工製品向けを優先し築地市場などのセリ場向けの出荷が抑制される傾向にあって、セリ値の上昇に直結。 すでに昨年12月の平均価格を超えた模様

日本では新船建造や乗組員の後継者育成などに力を入れて将来も継続できる体制づくりへと舵を切りましたが、ライバルの韓国や台湾などの漁船団は、漁船の老朽化が進むと同時に幹部船員不足が顕在化して、活動をストップするケースも出てきている。 そういう影響も赤身不足に繋がっているんでしょう

近年の築地市場への入荷は年を追うごとに減り続けていて、マグロの赤身不足が顕著になってきていますね。 築地市場の仲卸業者の方々も、これまでの考え方を切り替えて対応してほしいと思います

メバチマグロの赤身相場が上昇して、ミナミマグロやクロマグロの価格動向にどのような影響を与えるのか。 これから年末年始に向けての値動きをしっかりと見極めながら対応していかなければ

さあ、冷凍メバチマグロが上げ相場に転じました。 漁業者にとっては待ちに待ったチャンス到来です