気仙沼のサメが河北新報一面トップに

勝倉漁業株式会社

2020年05月12日 07:41


新型コロナウィルスの感染拡大によって、気仙沼でもさまざまな業種に大きな影響が出てきていて、先日には気仙沼港における遠洋まぐろ延縄漁船に関する記事が河北新報一面トップで扱われたばかり
4月22日の勝栄丸ブログ記事 http://shoeimaru.da-te.jp/e1010380.html

そして今度は気仙沼の水産業の記事がまた河北新報の一面トップに掲載されました。 喜ばしい明るい話題で新聞の一面トップを飾るのであればいいのですが、なんとも複雑な心境で記事を読みました

主に気仙沼船籍の近海マグロ漁船によって、三陸沖などの漁場にて漁獲されるヨシキリザメをはじめとするサメ類は、全国の産地市場のなかでも気仙沼がダントツの水揚げ数量取り扱いのトップ

サメの身は練り製品の材料として使用され、ヒレは高級中華料理で食される。 その他に軟骨に含まれるコラーゲンはサプリメントや化粧品としての利用が進み、サメの皮は財布や名刺入れなどに

捨てるところのないサメ類ですが、いちばん単価の高いフカヒレが外食産業の営業自粛によってその需要が激減し、工場での生産をストップしたところも出てきたそうで、ほんとうに大変な状況です

そしてサメの身を使った製品は、休校やテレワークが増えたことにより学校給食や社員食堂への供給が止まり、気仙沼市内のサメ類を取り扱う業者の悲鳴が聞こえてきそう、サメにまで影響がでるんですね

気仙沼の主要漁業のひとつ近海マグロ漁船が漁獲する数量の中で、このサメ類の水揚げ数量は相当な割合を占め、メカジキと並んで収支を左右する漁業種、今後の消費・流通がどうなっていくのかすごく心配なところ。 新型コロナ問題が早く終息して、気仙沼の水産品の需要が戻ってくることを祈ります