2019年10月30日
今季の大西洋クロマグロ漁が終了!
今年7月上旬に気仙沼から新船初航海へと船出した第127勝栄丸は、太平洋を横断しパナマ運河を超えて大西洋漁場に入り、中部大西洋での操業そしてラスパルマス港での補給などを経て、毎年10月から11月にかけて北東大西洋アイルランド沖でおこなわれるクロマグロ漁をおこなっていました
もう一隻、ラスパルマス港を基地に北大西洋をメインの漁場に活躍する第1勝栄丸も、127号とほぼ同じくして北東大西洋へと出漁。 多くの日本船のなか勝栄丸二隻も順調な操業を続けてきました
かつて一時は乱獲によってその資源水準を大幅に悪化させた大西洋クロマグロですが、ICCATにおいてメンバー各国が協調して、漁獲量の削減や管理の強化などをおこなった結果、クロマグロ資源量はV字回復となって、いまでは短期間の操業にて漁獲割当の上限に達する状況になっています
一隻ごとに国から割り当てられたクロマグロの漁獲枠。 その枠内での操業になるから、漁獲上限に達した船から漁場を離脱する。 もっと獲りたい、獲れるけどとらないのが今の資源管理なんです
今年も10月上旬から始まったアイルランド沖でのクロマグロ漁では、各船と協調し連絡を取りあいながら、大時化の日が続いたのにもかかわらず、トラブルもなく順調に漁獲を積み上げてきましたね
そして11月を待たずに勝栄丸に対しての漁獲枠を達成し、基地港のラスパルマスに向けて帰航を開始したとの両船からの報告。 船頭さんをはじめ乗組員の皆さん、ほんとうにお疲れさまでした
資源回復によって、ICCATでの全体の漁獲枠、そして国別配分量も年々多くなる傾向にあって、大西洋で操業をおこなう日本船にとって最重要な漁場となっていますね。 今年のクロマグロも脂ののりが上々とのこと。 乗組員の協力によって、最高級の刺身マグロ製品に仕上げられていると思います
現在は両船ともにラスパルマスに向けて航行中なので、付近航行中の船舶などに十分に注意して、安全第一での入港をお願いしたいと思います。 今季のクロマグロ操業ほんとうにお疲れさまでした
Posted by 勝倉漁業株式会社 at 10:37