2016年02月29日
乗組員と復幸マルシェへ

いま気仙沼の木戸浦造船さんで行われている88勝栄丸の上架工事。 毎日のように現場に足を運ぶ中で、乗組員たちからのいろいろな要望を聞いての作業が進められてます

やはり現場は重要ですね。 実際にこの目で見て、判断していくのが大切なんだと思います。 業者の方々も仕事が重なったりして忙しいなかでの対応なので、すごく大変なのがわかりますね

ドックでの工事を進めていくと毎回の事だけれども、新たに発生する工事個所っていうのがでてくる。 それに嫌な顔せずすぐに対応してくれる気仙沼の業者の方々にすごく感謝です


お昼時になって、現場立会いの乗組員や会社のスタッフと一緒にランチタイム。 今回は鹿折の仮設商店街「復幸マルシェ」にGO。 ここが木戸浦造船さんから一番近い食事場所です

乗組員たちから麺類が食べたいと要望があったんで、うどんが美味しい団平さんにおじゃましました。 昔は裏メニューだった「支那そば」が定番メニューになって登場し、いまでは人気メニューに

乗組員たちは支那そばを、私は「鶏天うどん」の気分だったのでこれを注文です。 よく鶏天そばを食べるけれど、ここ団平さんの鶏天うどんはほんと美味いですね。 結構人気なのか、あとから入店してきた人たちも「鶏天うどん」を注文している人が結構いて、知ってる人は知ってるんだなと

まだ1週間ほど上架工事がかかる模様なので、また何回か団平さんにおじゃまできるかもね

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08:53
2016年02月28日
週替りランチを頂きながら

インド洋から帰港した88勝栄丸の水揚げや気仙沼への帰港、そして木戸浦造船さんへの上架作業などで、すごく慌ただしい1週間が過ぎたころ、ある打ち合わせのためにアンカーコーヒーに集合です

実は、宮古の遠洋マグロ漁船・清福丸の専務さんの結婚を祝う会を気仙沼の有志が中心となって勝手に企画していて、さすがにご本人の意向も聞いておかねばならないという事になってわざわざ宮古から車を飛ばしてもらってのミーティングです。 最終的な段取りや準備物、役割分担などをいろんなアイデアを出し合いながら決めていくこういう会議はすごく楽しい時間です

ご夫妻それぞれのプロフィールや出会いやなれ初めなど、私たちからのいろんな質問に照れながらも真剣に答えてくれる専務さん。 楽しいパーティーになるように頑張りたいと思います


お昼時を挟んでのミーティングでだんだんお腹がすいてきて、アンカーコーヒー・マザーポート店の週替わりランチを頂くことになりました。 本日のランチはイワシのフライ(梅肉ソースがけ)がメイン。 チキンサラダ、白菜のクリーム煮、そしてデザートにスープまでついた豪華版。 もちろんご飯は雑穀米(小)です

北米産じゃなくて日本近海で獲れた旬のイワシ。 イワシと聞くと、まぐろ延縄漁に使う餌を連想するのが私たちマグロ関係者の悪い癖。 梅肉ソースの酸味がアクセントのすごく美味しいメインディッシュでした

清福丸ブログを書いている専務さんもスマホでの写真撮影。 そのうち今回の様子もアップされるんでしょうね。 楽しみにしてますから。 清福丸ブログはこちら

アンカーコーヒーの週替わりランチを頂きながらの打合せもイメージできるところまでまとまってきました。 あとは当日、みんなで盛り上げていきましょう。 発起人の皆さん方、宜しくお願いします

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18:31
2016年02月27日
冷凍マグロの製品サンプル

先日気仙沼港に帰港した88勝栄丸がインド洋で漁獲したメバチマグロなどを母港水揚げし冷蔵庫に保管。 取引先の工場でブロック状に加工した製品が出来上がってきました

まずは実際に沖の漁場でマグロと格闘しながら一生懸命マグロ漁をおこなってきた乗組員の皆さんへ日頃の感謝の意を込めてサンプルのお裾分けです。 きれいな製品に仕上がりましたね

赤身が美味しいメバチマグロ、そして豪州西岸フリーマントル沖で漁獲した脂ののったビンチョウ。 それぞれ小さめのブロックに加工してあるので解凍して食べるのにもちょうどいいサイズかな

先日、ビンチョウを解凍して食べてみたけれど、ちょうどいい脂ののりでなんぼでも食べられる美味しいビンチョウでした。 皆さんにもぜひ食べていただきたいですね。 お勧めしたいです

今回は88勝栄丸入港記念の特別企画なので、日頃お世話になっている取引先の業者の皆さんだけに準備したもの。 これからいろいろな企画を考えていきたいと思っています

今年帰港予定の第123勝栄丸と第7勝栄丸のマグロも何らかのかたちで皆さんにもお届けしていきたいですね。 これから勝栄丸ブログなどでもいろんな情報をお伝えしていきますので宜しくお願いします

サンプルを持ち帰ってご家族と一緒に食べた乗組員の反応が気になりますね

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20:22
2016年02月26日
乗組員への給料精算日

インド洋での長期航海を終えて気仙沼に帰港した88勝栄丸が上架作業を終えひと段落した日。 今航海締めくくりの乗組員への給料精算日となりました。 88勝栄丸の乗組員が会社の応接室に集合です

その前にまず、この航海を一生懸命がんばってくれた乗組員の皆さん方とのささやかな食事会。 気仙沼の名店「あさひ鮨」さんからお寿司の出前をとって、みんなでテーブルを囲みます

先日までの緊張感いっぱいの表情からは一変、みなさんすごく穏やかな顔で、雑談をまじえた会話も弾みます。 それではみんなでお寿司を食べましょうか。 いただきま~す

こうしてみんなで一緒に食べるお寿司って、最高に美味しいですね。 ほんとうに皆さんのおかげです


はじめに社長である私から、長期航海中にあったいろいろな出来事を振り返りながら、今航海の成績などを総括。 乗組員が一致団結してよく頑張ってくれました。 心から感謝いたします

そして船頭さんから順番に、それぞれの清算金が入った紙袋を支給。 こういう風に現金で手渡すのが勝栄丸の伝統なんです。 乗組員の皆さんも札束の重みを感じながら中身を確認していました

これで今航海の締め括りも終わり、乗組員の皆さんはしばしの休暇に入っていきますね。 ご家族との時間やプライベートな行事など、それぞれにお休みのひと時を楽しんでいただきたいと思います

来月4日には木戸浦造船からの下架を見込み、3月12日からは出漁へ向けた仕込作業の予定です。 乗組員の休暇中こそ、陸上スタッフと関係業者の皆さんが活躍する時。 皆さん連絡を密にして宜しくお願いしますね。 まだまだ毎日寒い日が続きますが、体調に気をつけてしっかり頑張っていきましょう

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11:24
2016年02月25日
88勝栄丸が上架完了

インド洋での遠洋マグロ漁から気仙沼に帰港した勝倉漁業の88勝栄丸が、次航海に向けての船体や機器類の修理や検査などのため木戸浦造船さんに上架となりました

午前中はすごく暖かく絶好の上架日和と思われたものが、お昼頃になるとだんだん曇り空が広がって風も強くなってきて、午後1時の上架時間には内湾が白波がたつほどに

気仙沼港の干満の関係で午後一番の時間帯での上架作業。 作業艇に牽引されて造船所の前まで進んだものの、強風や潮流に流されてなかなか船体を固定することができません

急きょ、塗装業者のボートにも出動してもらってようやくなんとか船の動きをコントロールすることができ、約2時間ほどかかって船台搭載までこぎつけました。 寒いなか皆さんお疲れさまでした

船台への搭載が完了しワイヤーが巻き上げられるとゆっくりと船体がドック内に引き上げられていきます。 船の動きに合わせて清水での船体洗浄。 長期航海での船体の汚れを洗い落とします

船底の状態も良好な様子。 これから綿密な打ち合わせをおこなったうえで、来月上旬の完工にむけ作業が進められていきます。 木戸浦造船さんをはじめとする関係業者の皆様方、今回のドックもどうぞ宜しくお願いしたいと思います。 出港までの時間が限られますので、工期厳守でお願いしたいです

88勝栄丸が無事に上架完了となって、ひとまずはホッと一安心。 乗組員の皆さんにはこれからの休暇をゆっくりと過ごされ、長期航海での心身の疲れを癒していただきたいと思います

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08:23
2016年02月24日
漁業就業支援フェアが3月開催

いま気仙沼では遠洋マグロ漁船の幹部船員の後継者を育成するプロジェクトが急ピッチでおこなわれていて、ここにきてその成果が徐々に出てきているような感じがしますね

気仙沼から世界の海へ向け出港するマグロ船には必ずと言っていいほどに、これから幹部船員を目指す若者たちの元気な姿が見られ、海技免状を取得するために必要な乗船履歴をクリアーした船員たちが、海技資格の取得に向けての講習や試験に挑戦することも珍しくなくなってきました

勝栄丸の船員の中にも、昨年に続き今年も海技免状にチャレンジする船員がでてきてたのはすごくうれしい限り。 なんとか無事に国家試験に合格し、免状を取得してほしいと思います

日本全国から気仙沼の遠洋マグロ漁船に乗船すべく集まってくる若者たち。 その要となっている機関が「宮城県北部船主協会」で、その船主協会のブログ「漁船員(漁師)になろう」を見て応募してくる若者がたくさんいます。 人気のブログなので皆さんの中にもご覧になった方も多いと思います

ブログ「漁船員(漁師)になろう」はこちら

そして中央の機関・全国漁業就業者確保育成センターが主催する「漁業就業支援フェア」、これは漁業の仕事に就きたい人たちの面接会、マッチングの場として開催されているんです。 入場無料、入退場自由、履歴書不要、家族連れ歓迎、服装自由そして未経験者歓迎なので、お気軽にどうぞ

「漁師.jp」のホームページはこちら

次回漁業就業支援フェアは来月、3月5日には東京でそして12日には大阪を会場におこなわれるとの事。 どんな出会いがるか楽しみですね。 興味ある方は「漁師.jp」をご覧ください

いま漁業就業支援フェアのポスターに使われている写真は、勝倉漁業所有の123勝栄丸が竣工披露した時のもの。 よくよく見れば「あ~そうだなあ」って皆さんも気づくはず。 勝栄丸ではこれからもどんどん若い船員を採用しては、後継者育成を加速させていきたいと思いますので、皆さま宜しくお願い致します

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08:48
2016年02月23日
まぐろ三昧な食生活

お昼時にはちょっと早い時間帯、午前中の仕事でお腹がすいたので少し早めのお昼ごはんです。 海の市に仕事があったからそのついでにと言っちゃなんですが、「北かつ・まぐろ屋」におじゃましました

いつも食べているマグロ漬け丼やバクダン丼、店長おまかせ丼もいいなと思いつつ、今日の気分は一番人気の「まぐろ三色丼」だなあって。 店長さんはじめスタッフの皆さんご苦労様です

その日はちょうどシャリの大盛り無料の日。 だけど北かつまぐろ屋さんは普通盛でも私にとってはちょうどいいシャリの量なので、大盛りサービスは丁重にお断りする事に。 そうこうしてるうちに店内はお客さんでいっぱいになってきました。 カウンター席のお隣さんも、私が注文した「まぐろ三食丼」を揃ってオーダー。 やっぱ人気メニューなんですね


きれいな赤身、脂乗りのいいトロビンチョウ、そしてまぐろ屋特製のネギトロ。 赤身はもっちりとした食感でいいメバチマグロですね。 ビンチョウはマントル沖のものでしょうか

これで1080円(税込)ですから、お得感いっぱいのマグロ丼ですよね。 東京の築地市場周辺で同じものを食べたならば、おそらくは倍の値段位するんじゃないかと思いますね

こういう素晴らしいグレードのマグロ丼を手ごろなお値段で食べられるのも気仙沼ならではでしょう。 お隣席の方々は仙台から出張で来られた人たちだそうで、気仙沼に来たらランチは北かつまぐろ屋でマグロ丼を食べることにしてるんだそうです。 美味しい「まぐろ三食丼」に大満足。 ごちそうさまでした

このところ勝栄丸のまぐろの試食やらお寿司やまぐろ丼ランチやらで、毎日のようにマグロを食べている私。 きょうもまた会社でマグロのサンプルを試食するんだっていう事をスタッフ達がはなしていたので、ほんと・・・まぐろ三昧の食生活ですね

いろいろとアイデアを出し合いながら、新しいことにもチャレンジしてみようと思います

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11:02
2016年02月22日
冷凍マグロの加工作業

インド洋から帰港した88勝栄丸が気仙沼に持ち帰ってきたメバチマグロやメカジキを母港・気仙沼で水揚げし、陸上の冷蔵庫にいったん保管していたものを加工してみることになりました

いつもお世話になっている加工場で冷凍マグロを裁断するバンドソーを使っての作業。 超低温のマイナス60℃で凍っている冷凍マグロの加工にはこのバンドソーが必ず必要なんです

パレットに入れて保管していたものをフォークリフトで運んできます。 まずはメバチマグロから切っていく事にしますか。 バンドソーの電源をオンにすると、裁断する刃の部分が回転しはじめます。 この作業はとても危険なので素人がするのはとてもあぶない。 間違っても手を出さないようにしなくてはいけません



メバチマグロを横にして、バンドソーの前に置いて。 まずは頭の部分を切断し、そして次に四つ割の状態に。 そして部位ごとにブロック状に加工していくんです。 量販店などではサク状に加工された冷凍マグロが販売されていますが、今回は歩留まり良く仕上げるためにブロック状にとどめます

大きなメバチマグロやメカジキが次々とブロック状に加工されていき、スタッフの手によって仕分け・計量がおこなわれました。 作業時間的には数時間程でしょうか。 いつもお世話になっている冷蔵庫の皆さんのご協力によってスムーズに作業が進み、ほんとうにお世話様でした

清水の水揚げの際に選別したものの、どんな品質のマグロなのか食べてみなくちゃお勧めできないので、サンプルを会社に持ち帰っては解凍してみることに。 スタッフと共に試食してみようと思います

88勝栄丸が母港水揚げした冷凍マグロの加工作業。 皆さんお疲れさまでした

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09:00
2016年02月21日
第3回 内湾地区景観・まちづくり説明会

5年前の東日本大震災の大津波で大きな被害を受けた気仙沼。 その内湾地区での復旧・復興に向けて、気仙沼の顔とも言えるこの地区のこれからの景観やまちづくりについて検討する会合も第6回目が終わり、地区の方々や市民への第3回説明会が市民会館を会場におこなわれました

内湾地区景観・まちづくり検討会でこれまで議論されてきた結果が取りまとめられ、来場者へ資料として配布されました。 検討項目も多岐にわたることからその資料も50ページを超えるもの。 顔見知りの方々もたくさん来られていました。 皆さん自分の住み親しんだ街の将来の事なので真剣です

資料に沿ってコーディネーターからの説明。 建物の高さや敷地面積の最低限度、壁面や隣地境界の後退、建物の用途制限や外壁の色や色彩などなど。 新しい街を形作っていく上での合意事項や最低限のルールなどを定めていくためのもの。 お願いベースの「まちづくりハンドブック」、届出が必要な「地区計画」、そして「建築計画」まで。 皆さんが住みよい素敵な街にしていくための議論です

地区の皆さんからの意見では、やはり無電柱化を採用してもらいたいとの声が強くありますね。 市の説明では無電柱化に向けて越えなければならないハードルがたくさんあるが、可能性を探っていきたいとの答弁でした。 これについては当初から要望があった事項なので、ぜひ実現してほしいと思いますね

いろいろな事項について検討していくなかで、規制や制限を加える項目もあろうかと思います。 でもそれはこれからの将来に向けて魅力的な街をつくっていくために絶対に必要な事だと思うので、皆さんから頂いたたくさんのご意見をこれからの最終とりまとめにも反映できるように働きかけていきたいと思います

来月の中旬ころには第7回の検討会が予定されています。 内湾地区の住民や関係者がコンセンサスをもって前にすすめるような、素晴らしい計画にしていかなければなりませんよね

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16:56
2016年02月20日
気仙沼横丁での激辛ランチ

気仙沼に帰港した88勝栄丸を出迎えて、到着後の船内片付けもひと段落し、乗組員と一緒にお昼ご飯となりました。 久しぶりの気仙沼での最初のご飯なので何がいいかと相談しながら車で移動

大島までの船着場にほど近い復興屋台村・気仙沼横丁に。 一足先に到着していたスタッフからの連絡で「豚姫」さんっていうお店に向かいます。 初めてなのでどんなお店かなあ

ここは、夜は焼き肉をメインに韓国系の料理を提供しているお店。 昼のランチはワンコイン500円(税込)で食べられるいろんなメニューがあって、からだが冷え切っていたからちょっと辛い物を食べようかっていう事で、お店お勧めのユッケジャンクッパを注文してみました。 ちょっとお腹がすいてきましたね



乗組員とおしゃべりしながら待っていると、注文したユッケジャンクッパが。 いろんなお野菜やお肉そして韓国春雨などがたっぷり。 真っ赤なスープが食べる前から辛そうです

ご飯は別盛で韓国風の食器に入っていて、お箸も割りばしと金属製のお箸と二種類あって、なんか本場で食べているみたいな雰囲気です。 スープを一口すすると思ったよりも辛くて、食べすすむうちにだんだん暑くなってきて、食べ終わるころには上着を全部脱いでシャツ一枚に。 辛い辛いと言いながらもお箸が止まらない。 これでワンコインですから気に入っちゃいました

ごはんじゃなくてラーメンにも替えることができるそうなので、今度くるときは試してみようと思います。 気仙沼内湾地区の仮設商店街にお店はたくさんあるけれど、まだまだ知らないお店やメニューがたくさんあるんだなあってつくづく思いました。 このユッケジャンクッパは寒いとき限定でお勧めだと思います

大島に帰郷する船員を送り届けながらのお昼ご飯。 乗組員も満足してくれたことでしょう

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08:39
2016年02月19日
88勝栄丸が気仙沼帰港!

インド洋でのマグロ漁を終えて、遠洋マグロ漁船の水揚げ基地である静岡県・清水港での水揚げをすませた勝倉漁業の88勝栄丸が、母港の気仙沼港に帰ってきました

船頭さんをはじめ乗組員の皆さんには、昨年春からの長期航海ほんとうにお疲れさまでした。 順調な航海でなによりでした。 きりっとした冷たい空気に包まれた朝、気仙沼魚市場南側岸壁には、会社スタッフそして気仙沼の取引先業者の皆さん、乗組員のご家族の方々など、大勢が出迎えてのスタンバイです

8時過ぎに気仙沼港の入り口に本船が姿を見せると、慎重なゆっくりとした操船で徐々に岸壁に近づいてきます。 風もなく天気もよくて船の入港にはもってこいの日和。 もやい綱がレッコされると、本船の着岸へスタッフたちがいっせいに動き出します。 いつも通り手慣れた作業で無事接岸完了

皆さんが入港作業のスタンバイをおこなっている最中、私はと言えば、操舵室に設えてある神棚の前にすすんでは、「本船の安全な航海と大漁をありがとうございました」と、ひとり手を合わせます。 これは毎回必ず行っている儀式だけど、関係者の中でも知っている人はほとんどいないかも

本船の船用品や乗組員の私物を片付けて、昼前にはすべての作業が終了です。 乗組員の皆さんにはしばらくの休暇でゆっくりと体を休めて静養していただきたいと思いますね。 ご苦労様でした

これから次の航海に向けて、本船は気仙沼で船体の整備や修理作業をおこなっていきます。 気仙沼出港まであまり時間的な余裕はないので、関係業者の皆さんには宜しくお願い致します

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08:20
2016年02月18日
マグロの水揚げのあと

静岡県清水港でおこなわれた88勝栄丸の冷凍マグロの水揚げが終わったあとで、いま清水で話題になっているお店にお昼ご飯に行ってきました。 前にもご紹介した「麺や厨」さんです

朝早くから岸壁での水揚げ作業。 気仙沼よりも暖かいといっても長時間外で立ちっぱなしでの作業をおこなっていると、からだ全体が芯から冷えてくる感じで、温かいものが食べないなって

東京築地の荷受会社・第一水産の大物部・部長さんらと一緒にお店に直行です。 いつも行列をつくっている「麺や厨」さんなので、駐車場にとめるのも一苦労。 それでも第2・第3駐車場が新設されたのでだいぶいいですかね。 駐車場からお店までちょっとだけ歩くけれど、今回は比較的スムーズにいきました

時間帯が時間帯だけにすでにお店の前には長蛇の列ができていました

しばらく待ってようやく店内に。 券売機で食券を購入するんだけれど、これがすごく分かりずらい。 「うっ鶏そば」「しっ鶏そば」「ねっ鶏そば」って・・・ メニューに記載の解説を読むと順番に、ポタージュ系・あっさり系・こってり系なんだとか。 何度見ても覚えられないのは私だけかな

前回はあっさり系の「しっ鶏そば」を食べたから、今回は中間の「うっ鶏そば」にすることにしました。 丸鶏を14時間もかけてじっくりと煮込んだスープに秘伝の塩ダレをブレンド。 隠し味はスペイン産の白ワイン。 鶏の旨味が凝縮されている濃厚スープにモチモチ麺とオニオンスライスの相性抜群です

これ以上濃厚なスープだとちょっと飽きてくるかもしれないので、このくらいが私は丁度いいかな。 次回くるときもこの「うっ鶏そば」にしようかと。 清水の繁盛店「麺や厨」さん、おススメですよ

鶏白湯スープの美味しいラーメンも食べたし、清水での仕事を終えて気仙沼に戻ろうと思います

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07:13
2016年02月17日
88勝栄丸のマグロ水揚げ

インド洋の操業から帰港した勝倉漁業の88勝栄丸の冷凍マグロの水揚げが、静岡県清水港の江尻岸壁で行われました。 朝方は冷え込んだものの徐々に気温が上がってまさに水揚げ日和です

ミナミマグロにメバチマグロ、そしてビンチョウやメカジキなど。 本船の魚艙に満載してある冷凍マグロ類が陸上のクレーン車で豪快につり上げられ、荷捌き台へと運ばれます

魚種やサイズごとに仕分けされたマグロは、それぞれ別な保冷トラックに。 選別包丁と手カギを片手に、次々と選別作業をおこなう姿はまさに職人芸。 一時間にだいたい40トンほどの水揚げペースですかね。 大きなマグロを移動するのは体力勝負なところもあるんでたいへんです

晴天の水揚げ日和に恵まれて、本船のマグロの水揚げも順調に進み、二日間かけてぜんぶの作業を終えることができました。 水産庁の駐在官の方々も最後まで立ち会っていただきまして、お疲れさまでした。 立会いの業務も大変だろうなと思いますね。 私もず~っと立ちっぱなしでちょっと腰が痛いですから

先週のマグロの値決め、そして本船の入港から水揚げまで、取引先関係者の皆さんにはほんとうに有難うございました。 次回もまた宜しくお願いしたいと思います

清水港での水揚げを終えた本船は、気仙沼に向け回航中。 気仙沼到着は明日 2月18日(木)の朝8時、気仙沼魚市場南側岸壁を予定しています。 乗組員のご家族の皆さま、気仙沼の関係者の皆さま、どうぞ宜しくお願い致します

清水に出張していた私たちも気仙沼に移動して、本船の母港到着を出迎えたいと思います

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08:42
2016年02月16日
88勝栄丸が清水到着

インド洋でのマグロ漁を終えて、勝倉漁業の88勝栄丸が水揚基地の静岡県清水港に到着しました。 船頭さんをはじめ乗組員の皆さんには、長期航海本当にお疲れさまでした

朝8時過ぎに港の入り口に姿を見せた本船は、慎重な操船でゆっくりと港内に入ってきます。 本船の背景には雪をかぶった富士山がくっきりと。 風もなく温かい日和でなによりでした

岸壁では関係者が接岸のスタンバイ。 本船からもやい綱が投げ放たれると、陸上のスタッフがもやい綱を手繰り寄せてはビットに固定。 スムーズな接岸作業、皆さんお世話様です

外国往来船なので、接岸後に税関職員が乗船し本船の検査が行われました。 この手続きは毎回必ず必要な手順。 税関の検査が終わるまで、乗船することが禁じられているんです

予定通りの入港・着岸となったので、昼からは冷凍マグロの水揚げの予定。 二日間にわたって魚艙に満載してあるマグロ類を水揚げ・仕分け・選別していくんです。 今回の水揚げにはミナミマグロも含まれているので、もちろん水産庁の駐在官も立ち会っての検査をおこないます

インド洋の漁場からバリ島ベノア港まで約一週間、そしてそこから日本まで12日間、途中時化の日もあったそうですが、無事に清水到着してホッと一安心。 完全防備で水揚げに臨みたいと思います

88勝栄丸の乗組員の皆さん、気仙沼まであと少しです。 宜しくお願いします

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07:12
2016年02月15日
88勝栄丸がまもなく入港に

インド洋でのマグロ漁を終えて清水に帰港する88勝栄丸の入港に合わせ、先週に引き続き気仙沼から6時間かけてまた清水にやってきました。 昨日の清水はシャツ一枚でもいいくらいの陽気でしたが、今日からはまた少し気温が下がってくるとの予報だけど、それでもだいぶ暖かいですかね

まもなく88勝栄丸が清水港江尻岸壁に到着します。 船頭さんをはじめ乗組員の皆さんには、長期航海本当にお疲れさまでした。 気をつけて入港・接岸してほしいと思います

今日から明日にかけて、本船の冷凍マグロの水揚げが行われます。 ミナミマグロやメバチマグロ、そして黄肌やビンチョウなど。 どんなマグロが水揚げされるのか今から楽しみです

安全長靴に軍手、手カギに選別包丁そしてヘルメット。 作業服に着替えて水揚準備も万全。 もちろんカメラも必需品です。 今日から2日間は天気もよさそうなので順調に作業がおこなわれることでしょう

水揚げには東洋冷蔵の皆さんや築地の荷受・第一水産のスタッフだけではなく、水産庁の駐在官も立ち会います。 本船のミナミマグロの水揚げをチェックするためです。 本船から毎日送信される漁獲報告通りの数量に間違いないか、すべてのミナミマグロが検査対象。 緊張感をもって臨みたいと思います

取引先関係者の皆さまには、本船の入港時間が前後してお手数おかけしましたが、柔軟な対応ほんとうに有難うございました。 今回もお世話になりますね

本船の入港時間が近づいてきました。 さあ、気合入れてスタンバイしますか

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07:25
2016年02月14日
気仙沼でとんかつと言えば

春のような陽気に包まれた週末の気仙沼です。 全国的に気温が上がって、先日までの震えあがるような寒さもどこかに行ってしまったかのよう。 もうすぐ春なんでしょうかねえ

勝倉漁業の88勝栄丸が来週初めに清水に入港するにあたり、入港予定や作業の段取りなどの連絡をすませ、水揚げに向かう準備を整えたりしていたらちょうどお昼ご飯の時間になってました

今日の気分は「勝子」さんのトンカツが食べたいっていうスタッフのリクエストに素直に従って、車を走らせてお店に直行です。 「とんかつ勝子」さんは震災前は内湾地区の南町にお店を構えトンカツやフライ類などが美味しい人気のお店。 震災後は仮設商店街・紫市場に入居して営業中なんです。 気仙沼でとんかつと言えば「とんかつ勝子」さんを思い浮かべる方も多いはず



聞けば、とんかつ勝子さんが今入居している仮設商店街はもうすぐ嵩上げ工事が行われるため今年10月には移転しなければならないのだとか。 移転先も決まっていないお店も多いそうです

カウンター席に座ってメニューを眺め、会社のスタッフと一緒にヒレカツ定食を注文。 勝子さんのヒレカツはやっぱ最高ですね。 サクッとした衣にやわらかいヒレ肉。 久しぶりにトンカツを食べたからじゃないけれど、美味しすぎてちょっと感動。 こんどは隣席のお客さんが注文していたカキフライもいいなって

今年移転するかもしれない「とんかつ勝子」さん。 気仙沼に入港するカツオ船やサンマ船の乗組員の方々にも「勝子」ファンが多いので、これからも美味しいお料理を提供してほしいですね

週末の小春日和に誘われて出かけた仮設商店街の「とんかつ勝子」さん。 ごちそうさまでした

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08:35
2016年02月13日
台湾地震への支援を

台湾南部の街・台南市を中心に大きな被害をもたらした大地震から1週間が過ぎました。 発生した大地震によって大きな被害が生じ死者は100名を超え、依然不明者が10名いるとの報道です

台南といえば昨年11月に、気仙沼を中心とした漁業者たちが視察に訪れた街。 その時の様子は勝栄丸ブログでもご紹介してきましたね。 「台湾の京都」とも言われる台南市は、かつて台湾の首府だった都市だけに、歴史のある建造物がいたるところにあって、すごく趣のある街だなあという印象でした

その台南で発生した甚大な被害の報道に接し、他人ごとではない思いと共に深い悲しみを覚え、お亡くなりになられた方々の事を思うと言葉がありません。 ご冥福をお祈り致します


漁業関係者の多くが住むとなり町の高雄市では、それほどの被害はなかったとの事ですが、東日本大震災の時には被災地に向けて台湾から多額の支援が寄せられた事を私たちは忘れていません。 こういう有事の際だからこそ、私たちも何か支援をしなければならないと感じています

先日気仙沼市は台湾への見舞金100万円の拠出を決定した模様。 市内でも有志の市民が募金活動に立ち上がったという報道もありました。 何らかの形で恩返しをする時ですね

金額の多寡は問題ではない。 いちばん大切なのは台湾の人たちを思う気持ち。 それをどうにか形にして伝える方法がないか。。。 みんなで知恵を絞って考えてみたいと思います

台湾南部の大地震、そして台南を中心とする大きな被害。 私たちは台湾の皆さんへどんな支援ができるのか。。。 業界関係者の皆さん、ご検討のほど宜しくお願い致します m(__)m
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10:56
2016年02月12日
第6回内湾地区景観・まちづくり検討会

東日本大震災で大きな被害を受けた気仙沼・内湾地区の再建に向けて、これからの景観やまちづくりについて話し合う検討会が開催されました。 今回でこの検討会も第6回目となりました

「気仙沼の顔」とも称される内湾地区の地区の代表者や住民の皆さんなどが参加してのこの検討会では、これまでいろいろなテーマについて活発な議論がおこなわれてきました

土地の嵩上げや防潮堤設置に向けての工事や土地区画整理事業などがこれからおこなわれるにあたり、再建されるこの地区を将来に向けてどのような景観と街並みにしていくのがいいのか、それぞれが思い描く理想の街を目指して話し合いが行われているけれど、理想と現実、将来への不安や危機感などが交錯し、なかなか結論が出なかったのも事実。 非常に複雑で難しい会議です


それでもこの会合も第6回目となって、検討会に参加されている皆さんの考え方もそれぞれが理解できるようになってきて、最終結論に向けてここにきて大きく進んできたように思いますね

大きなテーマとしては、敷地面積の最低限度、道路境界や敷地境界からの壁面後退、建物の高さ制限、建物用途の制限、地盤面の維持、外壁や屋根の形状や色彩、軒・庇の統一、そして看板や照明・緑化などの基準、加えて無電柱化や公共サインなど。 防潮堤のデザインなども合わせ検討する必要があります

過剰な制限は再建に向けての足かせになるとの意見や、「気仙沼の顔」としてのまちづくりを優先させるべきとの意見、様々な意見が出される中ではあるけれど、この街をより良くしていきたいと思う気持ちはみなさん一緒。 なんとか最終案にまでまとめ上げていきたいですね

来週2月17日におこなわれる住民・市民説明会でご意見を頂戴した上で、次の第7回検討会ではまとめの段階に入ってきます。 いよいよ大詰めです。 関係者の皆さん宜しくお願い致します

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09:40
2016年02月11日
清水地魚丼を食べながら

インド洋で操業の88勝栄丸が帰航となって、来週初めに清水に到着するにあたり、本船の魚艙に満載してある冷凍マグロ類の値決め・価格交渉のため清水に出張となりました

晴天の清水港も放射冷却のためか意外と寒い気温。 それでも港から見える白い雪をかぶった富士山がとてもきれいで清々しい空気感。 恒例のまぐろ丼を食べながらの打合せです

この日は河岸の市がお休みのため、隣の商業施設・清水まぐろ館で何を食べようかと相談しながらお店を選んでいると、清水地魚丼っていうランチメニューがあったんできょうはこれに決定


静岡県清水港といえば、そう、冷凍マグロ類の国内最大の水揚げ基地。 世界中から集まってくるたくさんの漁船と冷凍運搬船から毎日ものすごい量の冷凍マグロが水揚げされています。 当日も対岸の八洲水産前の岸壁では女川町の明神丸さんが水揚中でした。 訪船する時間がなかったのが残念。。。

清水港で水揚げされたメバチマグロ、そしてこれまた清水特産の桜エビと生しらす・釜揚げ、駿河湾で獲れたアジなど、酢飯の上に彩りよく盛り付けられた地魚丼に舌鼓。 地魚丼と一緒にでてきたマグロステーキはあまり期待してなかったけど、これはすごく美味いですね。 地魚丼とあわせすごくお得感いっぱいのランチメニュー。 これで1200円なら大満足でしょう。 また近いうちにお邪魔いしたいと思います

清水地魚丼のお得感満載のランチを食べながら、値決めの打合せなど。 もうすぐ日本に帰航する88勝栄丸の乗組員一人一人の顔を思い浮かべながら、彼らの努力と苦労に少しでも報いるためにも頑張りたいと思います。 さあお腹もいっぱいになった事だし、気合を入れていきますか

関係者の皆さま、来週の水揚げでは宜しくお願いしたいと思います

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11:16
2016年02月10日
仮設商店街の入居期間延長か

東日本大震災で大きな被害を受けた気仙沼沿岸部の商店街。 震災後、市内数カ所に仮設の商店街が設置されて、最近では日々の生活の中に違和感なく溶け込んできている感じがします

気仙沼市内の仮設商店街の様子は勝栄丸ブログを通じてこれまで何度もお伝えしてきましたね。 当初の予定では、仮設商店街の撤去まで5年という期限が設けられていたものが、どうも延長になるかもしれないというニュースです。 いまの気仙沼の復旧・復興状況からすれば当然の決定だと思いますね

報道によると・・・
【中小企業庁は東日本大震災の被災地の仮設店舗について、これまで完成から5年としていた撤去費用の国費負担の期限を最長2年半延長し、2019年3月末までにすることを決めた。 入居者が仮設で営業できる期間の延長に繋がる。 震災から5年となる今年は多くが期限を迎えるため、取り扱いが焦点となっていた。 仮設店舗の入居期限は所有する自治体が判断するが、国の補助がなくなると多額の撤去費用を負担する必要があるため、補助の期限が実質の入居期限となっていた。 今回の決定で入居期間を延ばす動きが広がるとみられる。。。】
気仙沼の沿岸部を見渡すと、嵩上げ工事の遅れなどからまだまだ建物の再建ができない状況が続いています。 いま協議会や検討会で議論が進められている内湾地区などもこれから

いま仮設店舗で営業している方々が、近い将来に恒久的な店舗を構えて移転するまでの間、出来るだけの配慮をお願いしたいですね。 無期限っていう訳にもいかないんでしょうけど、街の再生・復旧状況とこうした制度のスケジュールがきっちりリンクしていく事が求められているんだと思います

仮設店舗はあくまでも仮設なので、ここで営業している方々が一日も早く新天地で営業再開できることを願います。 そうした一つ一つが気仙沼の復旧・復興に繋がっていくんでしょうね

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08:19
2016年02月09日
晴天の気仙沼港にて

雲一つなく真っ青に晴れ渡った気仙沼港です。 放射冷却っていうんでしょうか、晴天の割には気温がすごく低くって、カメラを持つ手も震えてきて、長時間外にいるのが厳しい感じ

こういう空はほんと珍しい、海の濃い青そして空の青がすごく綺麗な港の風景でした。 いま気仙沼港は各漁場からの帰港船の入港ラッシュ。 太平洋の西経漁場や東沖、インド洋などから戻った船がたくさん

特にインド洋東側水域での操業船は、春先からの豪州西岸沖での操業そして南インド漁場でのミナミマグロ漁、その後のジャワ沖でのメバチマグロ漁を終えて、静岡県の清水や焼津で水揚げをおこなった船が母港に戻ってきています。 この航海パターンがこの海域での運航のstandardなんです

気仙沼に帰港した各船は、乗組員の下船や残った資材などの片付けを終えると気仙沼の造船所に上架する事になります。 木戸浦造船さん、澤田造船さん、吉田造船さん、宮城県造船さん、小鯖造船さん、ここが気仙沼での大型遠洋マグロ漁船のドック場所。 気仙沼魚市場の対岸に位置するこれらの造船所群は、平成29年に向けて整備される新しい造船団地に移る予定です

気仙沼の今の時期といえば、魚市場の水揚げは閑散期。 でも各漁場から帰港する各船の整備や修理などで、関係業者の皆さんはとても忙しいと思いますが、まもなく帰港する88勝栄丸も宜しくお願いします

出漁した各海域から母港・気仙沼に帰港する船、そして整備を終えて気仙沼港から出港する船。 港を散策すると、各船のいろんな動きが見えて面白い。 情報交換も大切ですからね

晴れ渡った気仙沼港の青い空がきれいだったので、思わずシャッターを切ってしまいました

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09:07
2016年02月08日
神饌「さめのたれ」

勝栄丸各船の航海安全と大漁祈願で年に一度のお伊勢参り。 全国から伊勢の地に集まったかつお・まぐろ漁業関係者との交流会で懇親を深め、伊勢神宮への公式参拝。 そのあとでぶらりと立ち寄った「おかげ横丁」の散策は昨日までの記事でもお伝えしてきました

今回の伊勢への旅の最後にお伝えするのは、三重県伊勢地方の干物文化のお話し。 三重県は美味しい食材に恵まれているところ。 松坂牛や伊勢海老などに代表される全国的にも有名な食材がたくさん。 お伊勢参りで全国から人が集まるこの地から、美味しい食の情報が全国に発信されたことでしょう

日持ちいい商品が自然発生的に開発されたっていうことも素直に理解できますよね。 その代表的なものが魚の干物だと思います。 サンマやアジ、そして今では伊勢海老の干物なんかもあって、そして以前から気になっていたのが「さめのたれ」っていうサメの干物。 これが意外とおいしいんです



伊勢神宮に神饌(しんせん)として供えられるこの「さめのたれ」は、古くには朝廷や皇室への貢納物としての歴史もあるそうで、この地方でサメを食べる文化が昔から存在したっていうのがわかりますね

「さめのたれ」には塩味と味醂あじの二種類があって、どちらも試食させていただきました。 サメって言われなければちょっとわからなかもしれませんね、イカの一夜干しみたいなソフトな食感です。 原料にはヨシキリザメを使っているという事なので、気仙沼でもこういう商品が作れるんじゃないかなあって

個人的には味醂味の「さめのたれ」が好みだったから、お土産に一袋購入。 生の食材を新鮮なまま食べることの多い気仙沼との食文化の違いを感じた「おかげ横丁」の散策でした

サメって思うかもしれませんが、「さめのたれ」は本当にうまいです。 珍味っていうんでしょうかね、ビールやお酒のおつまみには最高だと思いますよ。 もっと買ってくればよかったかあ。。。

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08:42
2016年02月07日
伊勢の名店「豚捨」さん

伊勢神宮での航海安全・大漁祈願を終えて、おかげ横丁をちょっとだけ散策。 何度きてもこのエリアは素晴らしいお気に入りの場所。 今回も観光客でごった返していました

手こね寿司や伊勢うどんなど、定番の名物料理はあるけれど、今回チョイスしたのは数年前にも訪れた「豚捨」さん。 明治42年創業の老舗の牛肉専門店です。 なんで「豚捨」って変わった名前かというと、豚を飼っていた捨吉さんが食肉店をはじめて、愛称の「ぶたすて」がそのまま屋号になったんだとか

豚捨さんでは極上伊勢牛のすき焼きやあみ焼が有名。 だけどお昼ごはんからそんな贅沢もしてられないので、定番の豚捨の牛丼を注文する事にしました。 これが絶品なんですねえ

お昼時とあって、店内はたくさんのお客さん。 一階席ではほとんどの方がこの牛丼を食べています。 きょうは朝から豚捨の牛丼を食べるぞって気合入ってたから、写真もそこそこにいただきま~す


丼にボリュームたっぷりに盛り付けられた牛丼。 甘辛い味付けの脂ののった牛肉が最高です。 そして玉ねぎがアクセントとしてGOOD。 赤だしの味噌汁もすごくきりっとした味でいい

やっぱ伊勢にきたら豚捨の牛丼を一回は食べないとね。 今回のおかげ横丁散策でも豚捨の牛丼をチョイスして大正解。 うまいうまいと独り言を言いながら一気に完食でした

豚捨さんの店頭では、食べ歩きできるコロッケやミンチカツも大人気。 これを目当てに行列をつくっています。 今回は牛丼でお腹いっぱいになったから、お土産に牛肉のしぐれ煮をゲット。 気仙沼に帰ってからも豚捨の味を楽しみたいと思います。 ちょっと贅沢だけど、たまにはいいかな

おかげ横丁で食べる伊勢の名店「豚捨」の絶品牛丼。 皆さんも是非お試し下さい

豚捨さんのホームページはこちら

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12:47
2016年02月06日
1年ぶりの「おかげ横丁」

年初の恒例行事、伊勢神宮への公式参拝を終えての帰り道。 伊勢神宮に訪れた人が必ず立ち寄る人気スポット「おかげ横丁」を散策です。 お伊勢参りでにぎわった当時を再現して開発された「おかげ横丁」は、江戸時代を彷彿させてくれるようなレトロな街並みが人気の場所なんです

通りの両側を埋め尽くすたくさんのお店。 おしゃれなカフェがあったり、名物の手こね寿司や伊勢うどんのお店があったり、民芸品や小物、地酒を扱うお店があったりと、ものすごく賑わっています

年間の観光客が600万人を超える超人気スポットだけに、平日にもかかわらず通りは観光客でいっぱい。 美味しそうな食べ物を横目にカメラを片手にしての短時間の散策でした





中でも一番の伊勢の名物といえば、やっぱり「赤福」ですかね。 おかげ横丁にある赤福本店に入ると、そこには朱色の大釜が目に入ります。 赤福と一緒にお茶がふるまわれる、この場で食べる赤福はやはり最高においしいと思いますね。 赤福ぜんざいもおそらくはここでしか食べられないのかしれません

伊勢うどんはコシのない汁のない「おうどん」。 甘辛いタレを麺に絡ませて食べるんですが、私はこれが大好きでここに来るといつも必ず食べるんです。 シンプルな具で食べるのがお勧めですよ

せっかく来たのにこんな短時間の散策じゃもったいないって毎年思いますね。 だけど気仙沼まで約8時間もかかるので、そうのんびりしてもいられないって時間を気にしながらのおかげ横丁

ここはどんな何を扱っているお店かなと興味津々写真を撮りながら通りを進んでいくうちに、だんだんとお腹がすいてきたのでそろそろお昼ご飯にしようと思います。 さあ今回は何を食べようかな

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08:29
2016年02月05日
伊勢神宮公式参拝

年に一度の伊勢神宮参拝の日がやってきました。 三重県のかつお・まぐろ漁業者の団体が主催して行われるこの催しは、日本全国からたくさんの関係者が伊勢の地に一同に会す恒例行事

前日の懇親会にはかつお・まぐろ業界のそうそうたる顔ぶれが集合し、新年の挨拶を交わしあいました。 日頃お付き合いしている方々だけではなく、めったにお会いできない方々も多く、こういう機会はすごくありがたいですね。 今年一年間引き続きまた宜しくお願いしたいと思います

神聖な伊勢の地でたらふくお神酒を頂いて身を清めたあとは、早朝からの伊勢神宮への公式参拝。 外宮から内宮へ、参拝の順序通りにすすみます。 空気が凛としていてすごく気持ちのいい朝です


ここにくると何か空気感が違うんですよね。 神が宿っているっていうのか、伊勢神宮を中心にしたこの街には、他とはどこか違う何かがあるんだと思います。 何百年も続くこのお伊勢さん参りに、日本中の人たちが魅了されてきたのもわかる気がします。 何度きても毎回感動してしまいますね

長い長い参道を進み、手と口を水で清めて、五十鈴川の流れを見ながら本殿へ。 公式の参拝なのでまずお神楽の神事をうけます。 今年のお神楽にはなんと冷凍マグロが奉納されていました

お神楽を拝見したあと御神酒とお札を頂戴し、御垣内参拝にすすみます。 神官に御塩でお清めを受け、玉石敷きの上を拝礼場所に向かう私たち。 業界代表者に合わせ二礼二拍手一拝で、公式参拝を終えました。 今年一年間、勝栄丸が安航で大漁でありますように。 宜しくお願い致します

海幸祭・大漁祈願を主催していただいた(株)みえかつの関係者の皆様、いろいろとお世話様でした。 また全国から参加された業界関係者の皆様、二日間ほんとうにお疲れさまでした

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10:19
2016年02月04日
冷凍イワシの解凍検品

きょうは朝方またうっすらと雪が積もって、一日中肌寒い真冬らしい気候となった気仙沼です。 日本全国そうなんだろうけど、1月下旬からほんと雪が多くて困っちゃいますね

出張前の準備など事務所での仕事をこなしていると、冷凍の宅急便が届きました。 そういえばいま検討中の餌のサンプルが届くんだっけって思い出して、さっそく中身を確認してみました

銚子港で水揚げされたイワシをサイズ選別し、マグロ延縄漁船向けの餌としてつくられた製品です。 いままでいろんなサンプルを見てきたけれど、着払いで餌が届いたのは初めてだったので少しびっくり

さっそく会社のスタッフに手伝ってもらって、解凍検品の開始です


冷凍のイワシを流水で解凍しようとしたけれど、気温が低く水道水の温度が冷たすぎてなかなか解けてくれません。 それでも根気強く数時間置いておいたらようやく1尾づつバラバラの状態になって

事務所の秤を使って、一匹づつ重さを計っていきます。 気温が低いのと風が強いので寒さと闘いながらの選別作業。 会社スタッフのみなさんごくろうさま。。。 風邪ひかないようにね

鮮度は申し分なし。 これならマグロもたくさん食いついてくれそうな予感がします。 マグロ船の一航海に使用する餌は、約70~80万尾ほど。 解凍検品したイワシは約10㎏でしたが、実際にはその1万倍の100トン超を準備しなければなりません。 こういう地道な作業を経て積込む餌を決めていくんです

着払いで届いた冷凍イワシの解凍検品作業。 スタッフの皆さんお疲れさまでした

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21:08
2016年02月03日
2種類のまぐろ漬け丼

遠方からのお客様をお迎えして、私が知らない勝倉漁業の歴史やら過去にお世話になった方々とのつながりなど、久しぶりにいろいろなお話を伺って勉強になった午前中。 気が付けばお昼時に

午後の予定も控えているので手っ取り早くお昼ごはんということになって、気仙沼魚市場に隣接する商業施設・海の市の「北かつまぐろ屋」さんにおじゃましました。 すこし早いお昼時間でしたが、お客さんが続々来店し、気が付けば店内は満席状態になりました。 早く来て正解でしたね

お隣席の6名さんはみんな「まぐろ屋店長おまかせ丼」1580円をご注文。 まぐろ屋一押しのマグロ丼だけあって、入り口のや店内の告知に惹かれるのもわかります。 でも私たちはづけ丼を2種類注文です


おそらくは123勝栄丸が漁獲したメバチマグロを使った「まぐろ漬け丼」。 鮮やかな赤身の色、ねっとりとした食感の安定した美味しさのマグロを使っているので、私はいつもこれを注文してしまします。 そしてもう一つは今期間限定で提供されているビンチョウマグロの漬け丼「昭福丸のビンチョウ丼」。 以前店長に珍しい赤身のビンチョウがあるんですよ!って聞いてたので、試しに注文してみました

豪州西岸のフリーマントル沖で4月から7月頃にかけておこなわれるビンチョウ漁。 この海域で漁獲されるビンチョウは脂ののりがよくって、すごく評価が高いビンチョウです。 その中から選別された赤身を使ったマグロ丼、やっぱこの海域のビンチョウは脂のり重視っていうか、基本的にビンチョウは赤身じゃないですからね。 っていう私たちの感覚でしたが。。。

赤身の色の違いは別にして、メバチマグロとビンチョウの漬けを食べ比べてみても、どちらもすごく美味しいお刺身でした。 北かつまぐろ屋さんでは北かつ組合所属の遠洋まぐろ漁船が水揚げした旬のマグロを、期間限定メニューでもいろんな形で提供しているので、また近いうちにおじゃまして美味しいまぐろ丼を頂きたいと思います。 まぐろ屋・海の市店の店長さん、美味しいまぐろ丼ご馳走さまでした

2種類のまぐろ漬け丼を頂いた大満足のランチ。 午後の会議に気合入れて臨みたいと思います

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06:17
2016年02月02日
88勝栄丸がバリ島に寄港

インド洋の漁場にてマグロ漁をおこなってきた勝倉漁業の第88勝栄丸が予定の操業をすべて終えて日本に向けての帰航となり、途中の経由地インドネシア・バリ島ベノア港に無事到着しました。 船頭さんをはじめ乗組員の皆さんには、長期航海本当にお疲れさまでした

今回のベノア入港は日本への帰航途中ということで、日本までの航行に必要な燃料の補充や生鮮食料などの積み込みが予定されています。 日本は連日寒い日が続いていますが、ここベノア港は一年中真夏の陽気。 でも連日猛暑の中でマグロ漁をおこなってきた船員達にとっては過ごしやすい気候なのかも

バリ島はいまは雨季ということで、一日に何度かスコールも降ったりするけれど、入港作業には何ら支障ありません。 現地関係者の皆さん、今回も宜しくお願いしたいと思います


これまで一緒に仕事をしてきたインドネシア船員たちはここで下船となります。 母国の港に到着して、インドネシア船員たちもホッとしている事でしょう。 それぞれに大きな荷物を抱えての帰り支度です

次の航海が始まるまで、インドネシア船員たちはしばしの休暇。 ほんとうにご苦労様でした。 ご家族との時間やプライベートをゆっくりと楽しんでいただきたいですね

ベノア港で補給を終えると本船は日本に向けての出港です。 本船の今航海終了まであと僅か。 付近航行中の船舶などに十分な注意を払って、くれぐれも安全第一にお願いしたいと思います

船頭さんをはじめ乗組員の皆さんと日本でお会いできるのが今から楽しみです

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09:28
2016年02月01日
カツオフォーラムin気仙沼

日本中のカツオに関係する人たちが一堂に会し、カツオの資源問題や流通そしてこれからのカツオ漁業などについて話し合う、カツオフォーラムin気仙沼が開催され出席してきました。 今回で第6回目となるこのフォーラムには、日本全国から200名を超える出席者で用意された席は満杯状態でした。 カツオへの関心の高さがうかがえますね

オープニングアトラクションは気仙沼の唐桑鮪立大漁唄込保存会による勇壮な唄い。 昭和53年に無形文化財に指定されたこの地方に伝わる伝統的なもので、フォーラムのオープニングにふさわしい企画

講師を務められた東北大学の川島先生によると、大漁唄込っていうものは昔はカツオの漁獲量をいち早く浜に知らせるための合図だったそうで、こういう説明をお聞きするとなるほどなあって思います。 保存会の皆さんによるこの勇壮な唄込を聞きながら、今年の大漁を予感させてくれるようなすごく縁起のいい感じがして、こういう伝統的なものは大事にしなければと思いますね

川島先生のお話しに続いては、水産庁神谷参事官による「世界のカツオ資源・生産・消費~中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)におけるカツオをめぐる議論~」についての講演。 カツオの最大漁場である中西部太平洋で世界のカツオ漁がどのようになっているか、改めて詳しく勉強することができました

そしてその後には、「危機的なカツオをめぐる諸情勢、今、求められるもの」というテーマでのパネルディスカッション。 遠洋・近海のカツオ一本釣り、海外巻き網、近海の北部巻き網の業界代表、そして気仙沼の水産関係者がパネラーとなって、国水研の宮原理事長さんがコーディネーターを務められました

カツオの資源問題、海外の巻き網船の急増による大量漁獲、島嶼国が導入を進めるVDSの問題、漁船の老朽化対策・代船建造、乗組員の高齢化対策、カツオの販売促進などなど

カツオをめぐりたくさんの問題が山積していますが、こういうフォーラムを通じて日本の関係者が知恵を出し合って一致団結して大きな声をあげていく事が諸課題の解決には大切な事のように思えます

今回のフォーラムで決議された宣言文は、会場に駆け付けた森山農水大臣に直接手渡されました。 このカツオフォーラムが日本のカツオ産業をさらに盛り上げていくことに繋がればいいと思いますね

カツオフォーラムin気仙沼に参加されたたくさんの皆さま。 これからも宜しくお願い致します

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10:13