2016年09月30日
CCSBT年次会合の事前打合せ

東京への出張から気仙沼に戻った午後。 来月、台湾・高雄で開催される「みなみまぐろ保存委員会」CCSBTの年次会合に向けての打合せを、アンカーコーヒー・マザーポート店でやりましょうという事になって、業界代表で出席する仲間の漁業者と時間を合わせていってきました

打合せの前にまずは腹ごしらえです。 人気の週替りランチ、今週のメニューは・・・ 今が旬の気仙沼産さんまの香草焼き、かぼちゃのグラタンにキノコのマリネ、小鉢・スープにプチデザート付きの豪華版。 さらに、ご飯は白米と雑穀米それぞれ大・中・小から無料で選べるんです

脂ののった旬のさんまが香ばしく焼き上げられた一品。 しっかりと味がついていて、香草で青魚の臭みが消えて、すごく美味しいメインディッシュでした。 そしてカボチャのグラタンもGOOD! 普段はなかなかカボチャをすすんで食べないけれど、チーズが香ばしくって、クリーミーなソースとの相性もばっちり。 これなら男子にも好まれる味だと思いますね。 キノコのマリネはバルサミコ酢を使っているのか、コクのある酸味の効いた私の大好きな味でした

食後のコーヒーをいただきながら、ミナミマグロの会議に向けての打合せ。 日本が主導して徹底した資源管理をおこなってきたことが功を奏して、ミナミマグロの資源量は順調に回復してきていますね。 今回は2018年~2020年の漁獲可能量を決めていく重要な会議。 各国の主張が入り乱れるだけに国別配分などの合意に至るには相当揉めそうな感じです

CCSBTで最大の漁獲割り当てを受けている豪州の、漁獲管理の不透明な部分をいかに正常化させていくのかも課題の一つ。 理屈にならない理屈で逃げまくる豪州の姿勢には、国際的な信頼を損ねるだけではく、最大の漁獲枠配分を受けている国の対応として決して許せるものではありません

高雄でのCCSBT会合で、これらの課題を前進させるために、水産庁や業界団体の皆さんと共に一週間頑張ってきたいと思います。 様々なテーマでの議論が待ち受けていると思うと徐々に緊張感が高まってきました。 政府代表、水産庁や経産省・外務省の皆さま、業界団体の皆さん、宜しくお願いします

そんなこんなの打合せ。 マザーポート店のランチ、本当に美味しかったしお腹いっぱいです

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10:41
2016年09月29日
第7勝栄丸がLasPalmas入港

日本を出港してから48日。 太平洋を横断してパナマ運河を通過し、カリブ海を東へ進み大西洋に入って、漁業基地のスペイン・カナリア諸島のラスパルマス港に到着した第7勝栄丸です

これから始まる操業に向けての最終補給となりました。 日本から約一か月半もの航行では、乗組員の皆さん本当にご苦労様でした。 でもこれからが始まりですから気を引き締めてお願いしますね

燃料油や食料などの積込み、そして船体の最終チェックと整備作業など。 甲板部・機関部それぞれの部署で並行して作業が進められていきます。 現地関係者の方々も宜しくお願いします



昨日今日の報道によると、アルジェリアの首都アルジェでおこなわれた石油輸出国機構(OPEC)の非公式会合で、2008年以来初めて石油生産量を減らすことで合意した模様。 主要産油国が足並みをそろえるまで減産は行なわない立場を堅持してきたサウジアラビアが態度を軟化させたとみられています

その発表を受けてWTI原油価格市況は、それまでの44~45ドル水準から47ドル台へと価格が上昇。 全体会合で減産が決まるようなことがあれば60ドル台もあり得るとの予測もあるので、ニュースやWTI相場動向を注視しなければならない状況になってきました。 いまの水準が続いてくれることを願います

ラスパルマス港での補給を終えると、第7勝栄丸はアイルランド沖のクロマグロ漁場へと出漁予定。 短期間のラスパルマス滞在ですが、スペイン料理と美味しいワインなどを味わって、くつろいでいただきたいと思います。 次回入港時には、私も現地に赴いて乗組員たちをねぎらいたいですね

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10:21
2016年09月28日
123勝栄丸の実績・成果報告会

大西洋での漁業基地・スペインのラスパルマス港に向けて出発した第7勝栄丸の乗組員を成田空港で見送ったあと都内に戻ってきて、東京駅からほど近い神田駅前に準備された会場での会議となりました

3年前に新潟造船で建造して以来、インド洋の漁場でのプロジェクトに臨んできた123勝栄丸の、3年間の実績と成果などを報告する会合。 同じ時期に事業を開始した気仙沼の88福徳丸さんと福島県いわきの38漁福丸さんも一緒に出席です

特に38漁福丸さんは同じ新潟造船でそれも同時並行で建造されたいわば兄弟船。 この3年間、操業する漁場は違えど帰港時期も一緒とあって、本当にいろいろお世話様でした

報告会ではまず、123勝栄丸がおこなってきた省燃油への取り組みについての報告。 結果的には従来船と比較して20%以上もの燃料油の削減ができたことは、造船所やエンジンメーカーなどの関係者そして実際の運航に携わる船頭さんをはじめとした乗組員のおかげですね

そしてもう一つの大きな柱、冷凍マグロの海外輸出事業では、韓国向けにまとまった数量のメバチマグロの輸出が成功して、このビジネスモデルの実証をおこなう事ができました。 取引先の韓国企業の皆さまに御礼申し上げますとともに、このプロジェクトに尽力いただいた多くの方々に心より感謝いたします

この報告会で3年間のプロジェクトに一つの区切りがついた形。 これからはこの事業でのノウハウを最大限に活用しながら、さらに収益の上がるマグロ漁船運航をめざして頑張っていきたいと思います

日本そして海外の取引先関係者の皆さまには、これからも本当にお世話になりますが、引き続き勝栄丸各船の運航サポートに最大限のご協力のほどどうぞ宜しくお願い申し上げます

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08:38
2016年09月27日
成田空港から船員出発

大西洋で操業する勝倉漁業の遠洋マグロはえ縄漁船・第7勝栄丸が新たな航海への船出をするにあたり、漁業基地のスペイン・カナリア諸島のラスパルマス港に向け乗組員が出発となりました

このところ羽田空港を利用する事が多かったのですが、今回はフライト便の事情で成田空港第2ターミナルからの出発となって。 ドバイ経由でマドリッド、国内線でラスパルマスまでの長旅です

片道航空券だから、チェックインカウンターでは船員手帳やギャランティーレターなどを慎重にチェックされたけど、ドバイそしてマドリッドまでの搭乗券を受け取って。 スペイン国内線の分は、マドリッドでチェックインだとか。 まあ旅慣れている船頭さんたちなので、マドリッドでの手続きも大丈夫でしょう

空港で夕食をと思ったけれど、フライトまでの時間が少なかったので搭乗ゲートに向かう時間になって。 乗組員の皆さん方と一人一人ガッチリと握手して送りだしました。 気をつけていってらっしゃい

まもなく始まる今シーズンのクロマグロ操業に向かう本船です。 大西洋クロマグロの資源状況がここ数年すごくよくって、漁獲も安定している漁場となっていますね。 これまで日本が主導して進めてきた資源管理が功を奏した形。 これからもしっかりと漁獲管理をしながら大切に利用していきましょう

漁業基地のラスパルマス港から出港予定の第7勝栄丸の今航海が、安航で大漁でありますようにと願いながら、ゲートに向かう乗組員を見送りました。 乗組員の皆さん、今航海も宜しくお願いします

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07:39
2016年09月26日
18亀洋丸さんが母港水揚げ

気仙沼での生鮮かつおの水揚げが順調に推移して、20年連続水揚げ日本一が確実なところとなって、10月に向けてさらに勢いを増していくことを期待させるような動きになってきました

沖合一昼夜から二昼夜かかる漁場でまとまった漁が続き、携帯電話の電波が届く距離の数時間走りの海域にも漁場が形成されて、各船ともに慎重な漁場選択をしながらの操業

この調子で10月11月も生鮮かつおの水揚げが続いてくれることを期待しています。 普段は生のカツオの水揚げが中心の気仙沼港ですが、大型の遠洋かつお一本釣り漁船が気仙沼に入港

三陸沖で漁獲した冷凍のトロガツオを満載した18亀洋丸さんが300トン以上のカツオをもっての水揚げとなりました。 亀洋丸さんは気仙沼の漁業会社の所有船。 いわゆる母港水揚げですね。 いつも見ている中型船に比べるとすごく大きくて、まるで戦艦のよう。 ほんと巨大なカツオ漁船です

聞けば、今航海は毎日の漁が順調で、なんとか満船する事が出来たけど、ここにきて沖合の漁模様が不安定になってきて、そろそろ南方海域へのシフトも考えるタイミングになってきたとの事

なんとかもう一航海、この海域で操業したいと話していました。 船主さんとは先日いっしょにベトナムへの視察研修に行った仲。 18亀洋丸さんの満船帰港ほんとうにおめでとうございます

この冷凍カツオが、周年を通じて日本全国に流通されていくんです。 生鮮かつおのオフシーズンの重要なさしみ商材なので、これからも益々活躍されることをお祈りします。 次の航海も安航で大漁でありますように。 そしてまた母港・気仙沼で水揚げしてくれることを期待しています

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08:56
2016年09月25日
お客さまと夜アンカーへ

第一勝栄丸の水揚げでの清水への出張から気仙沼に戻ると、遠方からのお客さまがお越しになって、会社の応接室でいろいろと情報交換。 朝水揚げしたばかりのサンマのお土産まで頂きました

このところ気仙沼魚市場にも連日たくさんのサンマが水揚げされるようになって、これまではロシア水域での漁獲が中心だったものが、その魚群も徐々に南下してきて、日本海域に移ってきた模様

気仙沼や大船渡、女川に宮古など、三陸の主要港に分散しての入港です。 サンマの漁場が南下してくるとともに、ちょっとづつサンマのサイズも変化してきて、中型サイズが中心となってきました

先日までの高値圏からはかなり価格が軟化してきたけれど、各船ともにまとまった漁獲があるので、今の価格水準が続いてくれると漁船側としても大きな水揚げ金額が期待できるのかなと思いますね

そんな話しのあとで、場所をアンカーコーヒー・マザーポート店に移して役員と一緒の懇親会。 炭火焼ステーキ、メカジキのフリット、かつおのタタキ、サラダにフレンチフライ、チーズの盛り合わせなどをつまみに乾杯です。 まずはビールで、そしてワインまで。 美味しい料理とお酒に会話も盛上がります

週末の木・金・土曜日だけ夜営業しているマザーポート店ですが、素敵な雰囲気と美味しい料理を目当てに、友達や職場仲間での食事会の予約も多いみたい。 お客さまとのすごく楽しい時間でした

9月ももうすぐ終わって、だんだんと秋そして冬に向かっていきますね。 マグロ業界にとってもこれからが勝負時。 各海域での勝栄丸の運航と国内でのマグロ販売など、慎重に対応していきたいと思います

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10:33
2016年09月24日
かね田食堂のマグロパスタ

大西洋で操業する勝倉漁業の第一勝栄丸が漁獲したメバチマグロなどを超低温冷凍運搬船に転載し、国内主要水揚げ基地の清水港に到着。 値決めと水揚げとなった日のお昼ご飯

ふだんはゲン担ぎのためもあって、まぐろ丼や海鮮ランチを食べることが多いけれど、取引先の担当者の誘いで「かね田食堂」に行く事になりました。 食堂と言っても私たちの感覚では居酒屋って思い込んでいたお店なので、20年以上清水に通っていて、かね田食堂にお昼ご飯を食べに行くのは初めて

なにかランチメニューがあるのかなと席に着くと、昼メニューっていうものはなくて、いつも見慣れている夜の居酒屋メニューの中から選ぶんだとか。 それではと、夜にはなかなか注文しない「マグロのラグーソースパスタ」を注文する事に。 そういえば、若い店主はイタリアン経験のシェフだって聞いてたっけ


皆さんは、かね田食堂一押しの三陸沖のトロガツオやトロビンチョウの定食などを注文してました。 かね田食堂さんのトロガツオやトロビンチョウは、船凍一本釣り大型漁船の漁獲物から厳選したもの一年を通じて仕入れていて、いつ行っても最高の味を楽しめるから人気なのもわかりますよね

皆さんの料理から遅れる事約5分。 私が注文したマグロのラグーソースパスタが出てきました。 マグロをトマトソースで煮込んだパスタ。 パスタもゆでたてのアルデンテの熱々で、期待通りすごく美味しいパスタでした。 個人的にはちょっと辛味・タバスコなどもあればさらにいけると思います

マグロの水揚げの前にマグロを食す。。。 いつものルーティンかな

マグロ業界に携わる一人一人があらゆる機会で率先してマグロを食べれば、もっともっとマグロの流通が活性化するんだと思いますね。 そして常日頃言っていることだけど、このパスタのように和食以外のいろんなシーンで、もっともっと皆さんにも美味しいマグロを食べてもらいたいです

マグロの水揚げ基地・清水港「かね田食堂」さんで頂いたマグロのラグーソースパスタ。 機会があれば皆さんも是非ご賞味ください。 すごく美味しいお昼ごはんでした。 ごちそうさまでした

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06:18
2016年09月23日
台風直後のマグロ水揚げ

台風16号が西日本から東海地方に近づいているタイミングで、勝倉漁業の第1勝栄丸が中部大西洋漁場で漁獲したメバチマグロなどの値段交渉と水揚げの日を迎えました

夕方になるにしたがって雨風ともに強まってきて、まさに台風直撃の様相。 傘をさしても意味がないくらいに大荒れの天気となった値決めの日でした。 値段のほうは上げ相場の状況もあって、大荒れの交渉とはならずに、比較的すんなり高値で決めることができて。 ほんとタイミングが良かったと思います

そうこうしているうちに、興津埠頭の運搬船は駿河湾に避難。 翌日の水揚げができないんじゃないかと心配したけれど、取引先のご協力によってなんとか水揚げ開始にこぎつけることができて

午後の遅い時間からの開始となりましたが、いったん水揚げを開始してしまえば相当な事がない限り中断はないので一安心。 冷凍運搬船「CHIKUMA」の漁艙から次々とマグロがつり上げられてきます

水揚げが終わるころには辺りはちょっと薄暗くなってきましたが、無事にすべてのマグロの選別・計量を終えることができました。 水揚げ延期となれば大幅に予定が狂っちゃって大変ですからね

台風直後におこなわれた第1勝栄丸のマグロ水揚げ。 関係者の皆さまお世話さまでした。 また次回も勝栄丸のマグロの取引をどうぞ宜しくお願い致します。 すごくいいメバチマグロでした

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09:19
2016年09月22日
超低温冷蔵庫での水揚げ視察

またまた清水港にやってきました。 勝倉漁業の第1勝栄丸が中部大西洋で漁獲したメバチマグロなどを冷凍マグロ運搬船に転載。 今週、第1勝栄丸の水揚げの順番がまわってきて

その前に・・・ ちょうど東洋冷蔵さんの超低温冷蔵庫に昭福丸さんのメバチマグロを入庫していたので見学させてもらう事に。 第1昭福丸さんも北大西洋を中心にマグロ漁をおこなっている気仙沼の船

先日気仙沼で船頭さんにもお会いしてご挨拶したばかり。 大西洋の漁場では勝栄丸各船がいつもお世話になって本当に有難うございます。 次の航海でもどうぞ宜しくお願いしたいと思います


ちょうど帰国中の船頭さんも社長さん方と一緒に水揚げに立ち会っておられました。 今回はコンテナでの搬入なので、とうぜん冷蔵庫内での水揚げ作業。 マグロをパレットに入れる音が響き渡ります

勝栄丸と同じ海域での漁獲物。 メバチマグロの取引相場もここにきて急上昇してきたタイミングでの値段交渉なので、この時期に搬入してすごくよかったなあと思いますね。 脂ののったいいマグロです。 これから秋・冬にかけて、どんな相場展開になっていくのか、ものすごく楽しみになってきました

コンテナ1本に約24トン。 コンテナ2本分の入庫と計量を約1時間半ほどで終了。 昭福丸の皆さんはこれから同日午後におこなわれる運搬船での水揚げに立ち会うのだそう。 お疲れさまです

勝栄丸とおなじ大西洋漁場でマグロ操業を行っている第1昭福丸さん。 まもなく始まる新たな航海でも、安航で大漁でありますようにお祈りいたします。 今後ともどうぞ宜しくお願い致します

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07:25
2016年09月21日
大荒れの情報管理システム説明会

現在、遠洋まぐろ延縄漁業でおこなっている各船からの漁獲報告を電子化する取り組みが水産庁で進められていて、その情報管理システムの説明会が日かつ漁協の会議室でおこなわれました

全ての漁業者・遠洋まぐろ漁船が対象となるだけに、会場には全国からたくさんの関係漁業者が集まって、用意された席はほぼいっぱいに。 新しいシステムへの関心の高さがうかがえます

これまでの漁獲成績報告書は、漁業者による所定様式への入力あるいは手書きにより水産庁へ提出され、そのご国際水研によってデータ入力されるという行程になっていました。 この行程を迅速化するために、漁船や漁業者が入力した電子データをインターネット経由で直接提出できるようにするもの

いま洋上の現場では運搬船などに乗船する国際機関のオブザーバーのチェックが厳しくなっていて、漁船側でもこれまでにも増しての透明性が求められているのも事実。 それに対応してのシステム変更への動きだけれど、ちょっと待ってよっていう内容だったので、出席の皆さんからシステムの方向性や運用に関しての意見が続出。 予想されたことだけど、大荒れの説明会になってしまいました

各まぐろ船が水産庁の求めに応じて真摯に対応してきた漁獲報告。 今回提案のあったシステムは、確かに国際水研や水産庁の作業負担を大幅に軽減させデータ集計が迅速化する一方、漁船や漁業者の作業負担を大幅に増加させるだけではなく、陸上の通信環境とは大きく違う船舶での衛星通信環境をよく理解していないのではないかと首をかしげてしまうものでした

水産庁が大きな予算をこのシステムに投下して、みずほ情報総研と一緒に開発してきたのはわかるけど、もっと利用者にも配慮した方向性でシステム開発をしてほしかったなあと思いますね。 確か以前、この電子ログブックを開発するにあたり私たちの意見を伺いたいとして、東京で意見交換会を行いましたね

その時には、今回皆さんから出た多くの意見と同様の方向性を示したはずなのに、新しいシステムにまったく反映されていなかったのは残念。 このシステムを11月からの開始っていうのはどう考えても無理だと思います。 ICCAT年次会合での説明・アリバイづくりっていう意味合いもあったのかな

これからでも遅くないので、漁船側や漁業会社の作業負担軽減、陸船間の情報共有、オブザーバーへの対応、衛星通信事情やコスト抑制などを考慮し、システムを全面的に見直してほしいですね。 次回は、もっとシンプルで軽いシステムの提案を期待しています

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07:55
2016年09月20日
トマトと豚のまぜそば

以前、勝倉漁業の仮事務所があった気仙沼の田中前地区にある人気のお店「まるき」さん。 こだわりの美味しいラーメンをいつも提供してくれています。 出張が続いていたからしばらくごぶさたしていましたが、久しぶりにお昼ごはんを食べに行ってきました

店内は相変わらずたくさんのお客さん。 いまではもう行列のできるラーメン屋さんとして、気仙沼市民だけじゃなく観光客の皆さんにも認知されて、今回も20分ほど待って席にご案内です

人気の煮干しそば、つけ麺や辛シビつけ麺など、きょうは何にしようかなと店内を見渡すと、期間限定メニューの「トマトと豚のまぜそば」なるものが登場していたから、迷わず注文する事に

「トマトと豚のまぜそば」って温かいの冷たいのって、お店のおばさんに確認。 汁のないトマトの赤が印象的な一杯でした。 温かい太麺の上にトマトソースと豚ひき肉と炙り豚そして中央には卵黄が。 トッピングの玉ねぎのピクルスがすごくいいアクセントになってますね

適当にまぜながら頂くと、食べる場所によって味わいが変化して、まるで極上のトマトパスタのよう。 ラーメンっていうよりもイタリアンですね、これは。 すごく美味しいパスタ料理だと思います

メニューには最後にご飯を入れてトマトリゾットとしても美味しいですと書いてあったけど、気が付けば丼の底が見えるほどに一気にぜんぶ食べちゃって、リゾットにまでたどり着けませんでした

期間限定の「トマトと豚のまぜそば」。 まるきさんの工夫を凝らした一杯をぜひ試しあれ

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09:16
2016年09月19日
夜明け前のカツオ水揚げ

9月も後半となり、先日までの猛暑も過ぎ去って、特に朝晩などはものすごく涼しくなって、だんだんと季節が移り変わってきましたね。 空気感や装いもすでに秋の感じです

夏場には、朝4時過ぎにはもうすでに明るくて、昇る太陽がまぶしいくらいだったけれど、最近では魚市場に到着する時間はまだ薄暗くって、街灯の無い未整備のエリアを通って車を走らせる時には特に慎重になってしまいますね。 魚市場に到着すると照明を煌々とともしたカツオ船がスタンバイしてました

今年は8月以降台風が多くって、毎週のように気仙沼や三陸沖を通過。 操業するカツオ船やサンマ船なども、気象情報には細心の注意を払いながらの動き方。 当然水揚げも不安定に

日本に近づている台風16号の進路が気になります。 今週は清水港での運搬船による第1勝栄丸の水揚げも予定されているので、台風の影響なく予定通りに作業がおこなえるといいですね

戻りガツオやサンマなど、気仙沼の秋の味覚の水揚げが盛漁期を迎えた9月後半戦。 この調子で10月11月まで順調な水揚げが続いてくれることを願うばかり。 各船の皆さん頑張って下さい

周囲はまだ真っ暗な中でカツオの水揚げ。 こうして見るとすごく素敵な光景だと思います

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07:57
2016年09月18日
第8大功丸が母港水揚げ

9月になって生鮮カツオやサンマの水揚げも本格化してきた気仙沼港です。 カツオの漁場もだいぶ北寄りになってきて、脂ののったいわゆる「戻りガツオ」になってきましたね。 すごく美味しいカツオです

そしてようやく漁が出始めて、気仙沼や大船渡などへの水揚げが連日のように行われるようになった旬のさんま。 価格はまだ高めで推移しているから、漁船側にとってはいまがチャンスですよね

サンマの漁獲海域は北海道沖のロシア水域。 気仙沼まではだいぶ距離があるので、わざわざ気仙沼港まで航行してきてくれるサンマ船に感謝。 これから徐々にサンマの群れも南下してくることでしょう



カツオ船やサンマ船で連日にぎわいを見せる気仙沼港に、遠洋マグロ漁船・第8大功丸さんが入港。 黄肌やビンチョウなど約220トンの水揚げを行いました。 今年は3月以来2度目の母港水揚げです

遠洋まぐろ延縄漁船の水揚げ基地は、清水・焼津・三崎がほとんど。 その中で2年半前に竣工以来、気仙沼への母港水揚げにチャレンジしている大功丸さん。 気仙沼の復興に寄与する取り組みです

もう一つの大きな柱の燃油消費量の削減の進捗状況もすごく気になるところですね。 あと残る半年間の航海で、ぜひ素晴らしい成果を上げていただきたいなあと思います。 乗組員の皆さんご苦労様でした

日かつ協同、三崎・焼津の関係者の方々も立ち会っての水揚げ。 心配された天候もなんとかもって、一日ですべてのマグロの水揚げを終了した模様。 今航海初乗船した新人船員くんの成長も楽しみなところ。 次の航海も安全で大漁でありますように。 気仙沼での母港水揚げ、お疲れさまでした

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09:56
2016年09月17日
世界遺産の街「ホイアン」

ベトナム視察の最終日は世界遺産の街・ホイアン。 国際空港のあるダナンから車で約1時間ほどのこの街は、ランタンで彩られた街並みが有名な街。 世界中から観光客が集まってきます

16世紀以降、日本との国交もできたことから大規模な日本人街も形成され、その当時つくられた日本橋も街の中心地に健在。 東南アジアのごちゃごちゃした雰囲気と落ち着いた寺院など。 ホイアン独特の空気感に満ちているなあって感じます。 欧米人にまじって日本人観光客もたくさん見受けられました

世界遺産のエリアは車の乗り入れが禁止。 エリア外に車を置いて徒歩で散策です。 それでもあまり大きな区域じゃないから、徒歩で散策するのにちょうどいい。 ふと見ると大きなマーケットがあったから入ってみることに。 ホイアンの人たちの台所っていう感じの場所。 たくさんの屋台が店を連ねていました


こういうマーケットはインドネシアなどにもあるけれど、外食の多いベトナム人向けにリーズナブルに食べる事の出来るお店がたくさん。 仲間の一人はベトナム風のオムレツで空腹をみたいしてました

だんだんと日が暮れて、ポツポツとランタンが灯り始めるとホイアン独特の素敵なムードに。 川のほとりにあるレストランで最後の晩餐。 対岸に灯るランタンの明かりを見ながらのベトナム料理は最高の美味しさでした。 こういう雰囲気を味わいに世界中から観光客がやってくるんですね

ベトナム料理を味わいながらビールとワインでほろ酔い気分。 ホテルへの帰り道、カメラを片手に散策しながら写真撮影。 時間を忘れるひと時です。 三脚を持って来ればよかったなあ

今回のベトナム中部への視察では、現地関係者の皆さまにお世話になり、ほんとうに有難うございました。 この場をおかりして御礼申し上げます。 これから帰ってレポートをまとめるけれど、現地で見て感じたたくさんの経験全てを文章にすることはできないから、参加した人だけの財産ですかね

一緒にベトナム視察に行った参加者の皆さん、お疲れさまでした。 これからも宜しくですよ

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08:50
2016年09月16日
ベトナム中部の秘境レストラン

ベトナム中部の都市ダナンから南へ約4~5時間ほどの場所で、漁港でのムロアジの水揚げや冷凍工場での処理工程などを視察して、その街をきりあげてダナンに戻る途中

ちょうどお昼時っていうことで、ぜひお連れしたいところがあるんだっていうお誘いにのって、秘境のレストランっていうところに寄り道です。 広い砂浜に小屋が点在しているような場所でした

食事の前に少しだけ砂浜を散歩。 ベトナムの太陽に熱せられた砂浜は痛いくらいに熱くって、参加者はみんなその場で服を脱ぎ始めて海に飛び込んでいって! お湯のような温度の海水浴でした


束の間の海水浴を楽しんだ後は、秘境のレストランでのランチ。 海の家にけの生えたくらいのレストランだけれど、漁師のご主人が獲ってきたばかりの活きのいい魚介の数々。 いい雰囲気ですね

ここだけ見ると、なんかリゾートに来たような感じになります。 でもビーチには我々だけしかいないからちょっと寂しいビーチだけど、貸し切りって言えば貸し切りかな。 すごくのんびりなランチタイムです

アサリやイカ、名物だっていう海藻サラダのライスペーパー巻きに舌鼓。 現地のビールとの相性もばっちりで、ちょっとしたリゾート気分が味わえました。 ただし無名のリゾートだけどね

秘境のレストランで思いのほかリラックスしたランチタイムを過ごした後は、最終日の宿泊地ホイアンに向かいます。 初めて訪れる世界遺産ホイアンってどんな素敵な街なんでしょうって期待一杯です

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06:37
2016年09月15日
ムロアジ工場関係者との夕食会

ベトナム中部での視察日程も順調に推移して、参加者みんなトラブルもなくて、幸運にもムロアジの水揚げ現場にも立ち会えて、ほぼ今回の視察目的を達成できたかなっていう夜

一日中、視察視察でお疲れの参加者をねぎらうため、現地の冷凍工場の皆さん方が夕食会を準備してくださって。 田舎町だからどんなお店なのかと思ったら、すごく雰囲気のある海鮮レストランでした

お店の入り口には活魚槽がならんで、そこで新鮮なお魚や魚介類をチョイスするシステム。 中には活きたサメやナマズなんかもあって、どんなお料理が出てくるか興味津々で席に着きました





ローカル・ビールでの乾杯。 ちょっとだけパクチーの香りのするお料理をつまみながら会話が盛り上がってきた頃、参加者の一人が誕生日っていう事で、サプライズの誕生会に様変わりです

お店のBGMもいつの間にか「Happy Birthday・・・」にかわっていて、Birthdayケーキまで手配されている準備の良さ。 本人はものすごく感激していたみたい。 満面の笑顔で写真撮影に応じてました

食事会を準備して下さった現地関係者の皆さん、あらためまして今回本当にお世話になりました。 皆さんと過ごしたこの何日間かの滞在は、すごく記憶に残る充実したものだったと思います

これからも日本の遠洋マグロ漁船への冷凍ムロアジの供給をお願いしますとともに、私共としてもベトナムの港を含めた可能性を検討していきたいと思います。 美味しいベトナム料理ごちそうさまでした

Posted by 勝倉漁業株式会社 at
08:35
2016年09月14日
ムロアジの冷凍工場視察

中部ベトナムでの視察日程も順調に進んで、ローカルの漁港での現地漁船によるムロアジの水揚げを視察したあとは、現地の冷凍工場におじゃまして製品づくりを見学させていただきました

水揚げされたムロアジを氷で保冷して工場までトラック輸送。 工場に到着した原魚は女工さんたちの手によってサイズごとに速やかに選別されていきます。 皆さん手慣れた手つき、仕事が早いです

各サイズに仕分けされたムロアジは、冷凍パンに並べられすぐに急速凍結室に。 この並べ方一つとってもテクニックがあるんですね。 鮮度がいいものだけが餌用に向けられる。 ある意味、食用よりも鮮度が要求されるんじゃないかなあって思います。 すべての工程を視察する事ができました







選別やパン詰め作業をおこなう女工さんの後ろでは、厳しい顔をした経営者のチェック。 ベトナムではあまり男の人が働かなくて、女性の方がしっかり仕事をするんだとか。 こんな暑いとこですからねえ

今回のベトナム訪問で視察させて頂いた冷凍工場は3か所。 それぞれの工場なりの特徴があって、すごく参考になりました。 ここでつくられるムロアジ製品が遠洋まぐろ船での餌として使われる。 現地工場関係者といろんなお話をしながらこれからの供給量などについての意見交換。 有意義な視察でした

ムロアジの水揚げ現場から冷凍工場での処理工程のあとは、冷蔵庫に在庫してあるムロアジの検品です。 マイナス20℃ほどに保冷してある冷蔵庫は、暑い中での視察のあいまにはちょうどいいくらいの冷え具合。 ちょっとしたリフレッシュタイムとも言えるかもしれません

凍結されたムロアジ製品の箱を開封しての品質チェック。 信頼のおける取引先の在庫だけに、どれもみな一級品ですばらい商品だと思います。 問題は数量がどれだけ確保できるかですね

今回の視察を契機に、参加者の漁船のオーダーには優先的にいい商品を回してくれることを期待しています。 そしてできるだけ価格を安くっていうのは勿論ですけどね。 ほんと、お疲れさまでした

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08:20
2016年09月13日
ベトナム料理のランチタイム

中部ベトナムでの視察のあいまの昼食タイム。 ベトナムに来たんだからベトナム料理を堪能していきましょうっていう事で、現地でも評判のレストランに案内して頂きました。 木々がいっぱいの素敵なお店。 暑い中でも外の席が人気なんですね。 なんか非日常をかじられて、すごく素敵だと思います

朝から暑いなかで仕事をしてきたから、現地のビールでまず乾杯。 同行した北かつ組合の事務局は、今回の視察の準備や各手配などでほんと忙しかったと思います。 実際に現地にきて順調な視察をこなしていくうちに緊張もとれてきたみたいですね。 最後まで油断なくしっかりとお願いしますよ

ベトナムといえばまず思い起こすのがフォーなどの麺料理。 麺にもいろんな種類があって、日本人がイメージするフォーや、うどんみたいな麺、きしめんみたいなものもあるんですね







そしてこれも代表格の生春巻き。 いろんな種類の野菜や具材をしっとりとした生春巻きで巻いて食べるメニュー。 パクチーはちょっと苦手だけど、食べているうちにだんだん慣れてくるから不思議

現地の香辛料やいろんなソースとの相性っていうものもあるんでしょうね。 ベトナム独特の甘くて辛くて酸っぱい、とってもスパイシーなお料理とビールでのすごく美味しいランチでした

ベトナム料理ってほんと野菜をふんだんに使ってるんですよね。 だからお腹いっぱい食べてもなんかすごくヘルシーな感じがします。 このあたりが日本人女性の旅行客にも人気の秘密なのかな

現地でも人気のお店でベトナム料理のお昼ご飯をいただいた後は、餌の冷凍工場に向かう事に。 生餌の水揚げから最終製品までの生産工程をしっかりと視察できる。 現地業者の方々に感謝です

Posted by 勝倉漁業株式会社 at
10:26
2016年09月12日
中部ベトナムのちっちゃな漁港にて

ベトナム中部の都市・ダナンから車を走らせること約3時間。 今回の目的の一つであるムロアジの水揚げ現場を視察しました。 ムロアジは遠洋漁船でのマグロを釣る餌として広く使われている小魚

南シナ海が主な産地で、ベトナムそして中国がメインの供給国。 いま南シナ海の情勢は、中国の強引な海洋進出によって大きく様変わりしてきましたね。 ムロアジにとっても大きな影響があるんです

中部ベトナムのダナン以北の海域では、ベトナムの漁船がほとんど操業できず、中国への抗議行動でたまに大挙してデモをするだけなんだとか。 ほんと困ったものですね

ムロアジの漁期は一年間に数ヶ月と短期間だけの生産。 今年はエルニーニョの影響もあって海水温度が高く、1か月ほどは長くムロアジを生産できるんじゃないかと話していました



現地の人しか絶対に入り込まないよなあっていう小道を進むと、そこには小さな漁港がありました。 なんていう漁港なのかはわからないけれど、日本の漁港とは全く違ってものすごく小規模

いまにも壊れそうな桟橋。 そしてそこに接舷された木製の小型漁船。 各桟橋は網元の所有になっていて、ムロアジを獲っている漁船はその契約漁船なんだそうです。 氷と燃料などを網元が提供しムロアジを獲ってきてもらうシステム。 完全に網元主導でのビジネスになっているのがわかります

ムロアジが獲れる可能性がある月まわりに視察日程をあわせたかいもあって、タイミングよくムロアジの水揚げ現場に出くわすことができました。 当日水揚げされていたものは比較的小型が中心。 それでも10㎏換算で80~90尾相当のまずまずのサイズも上がっていて、鮮度も上々の様子

外国人がほとんど足を踏み入れない漁港なので、作業している市場の皆さんは好奇の目で私たちを見ていました。 それでも皆さん人懐っこくて人が良さそうです。 こういう産地を一つ一つ開拓してきた餌業者の努力はたいしたもの。 私達もこういうチャレンジ精神を見習わなくちゃいけませんね

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07:48
2016年09月11日
ベトナム視察 歓迎の宴

気仙沼の北かつ組合を中心とした遠洋かつお・まぐろ漁業経営者とのベトナム視察研修の旅。 現地でお世話になっている業者の皆さん方が、歓迎の食事会を催してくださいました

ダナン市内のホテルから車で約5分ほどの至近距離。 海沿いの街・ダナンだから海鮮料理がお勧めっている事で、こじゃれたお店に案内してくれて、視察に参加した皆さん勢揃いでの出席です

取引先の方曰く、ここダナンは貝類が美味しいんですよっていうことで、ちょっとした貝づくしの宴。 大ぶりなハマグリのベトナム風酒蒸し。 アサリをふんだんに使った鍋。 日本とはちょっと味付けが違うけれど、これはこれですごく美味い。 ベトナム料理って日本人の口に合うと思います





料理のお供はやっぱりベトナムビール。 ハイネケンなどもあるけれど、やっぱり現地のビールのほうが気候にも食事にも合うんですよね。 乾いた喉を現地のビールで潤しながらの乾杯です

食事をしながらもベトナム経済のお話しや政治状況、中国の海洋進出などについてのディスカッション。 ダナン以北の南シナ海が完全に中国の支配海域になってしまったようで、ムロアジの生産にも大きく影響を及ぼしているのがわかります。 やっぱり実際に現地にきて調査してみないとわからないものですね

先方のご配慮で、極上のワインも頂きました。 蒸し暑いベトナム・ダナンで味わうきりっと冷えたワインは、これもまた最高の味わい。 みんな美味しいお料理とお酒で気持ちよく酔っぱらってしました

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08:19
2016年09月10日
ダナンでの現地業者プレゼン

成田空港から5時間半のフライト予定が、到着直前の雷雨の影響で約1時間遅れでベトナム・ダナン国際空港に到着。 滑走路に着陸直前のタッチ&ゴーでちょっとヒヤッとする場面もあったけれど、東南アジア独特の湿度の多いムシムシした暑さに迎えられて無事到着です

今回で二度目のベトナムへの出張。 新たな補給基地と餌の産地を巡る視察研修です。 気仙沼の遠洋かつお・まぐろ漁業者たちとスケジュールを合わせて準備してきた旅のはじまりです

ベトナムでお世話になっている餌供給業者のアテンドでダナン市内のホテルに着いてチェックイン。 以前に気仙沼で打合せしたことが、ついに実現しましたね。 ほんとうにお世話になりますから





ベトナム・ダナンは予想していたのとは全く違って、すごく素敵な街でした。 近代的な商業施設やビルが立ち並び、「橋の街」って言われるほどに、なるほど素敵な橋が多いこと。 日本や中国などからの援助でつくられた4つの橋が町のシンボル。 中国橋は不具合があってクレームだらけなんだとか

現地の船舶代理店やマースクラインの担当者などが一堂に会してのプレゼンテーション。 日本漁船の誘致にすごく気合の入っているのが伝わってきます。 みなさんダナンから1000キロほど南のブンタオってい港町から出張してきてくださいました。 以前に勝栄丸が補給入港した港。 その当時が懐かしいです

入港代理店業務、貿易事業、シップチャンドラー、海上輸送、燃料供給、保税や税関対応、ケータリングサービス、そしてドックまで。 ありとあらゆるサービスが揃っています。 ベトナム最大の企業グループだけあって、その事業規模や政治力は相当なものだと感じました。 詳しいお話しは参加した人たちの秘密事項かな・・ なんてことは言いませんから。

プロジェクターを使って英語で一生懸命のプレゼンテーション。 ちょっとユーモアも交えながらの説明にとても有意義な会合でした。 今回の視察研修でベトナムの様々な点をしっかりと見て、今後のビジネスにつなげていきたいと思います。 会合の終わりにはみんなで記念撮影。 もちろん真ん中には気仙沼の大漁旗です。 これを機会に、これからどうぞ宜しくお願いしますね

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07:40
2016年09月09日
ベトナムへの視察研修

気仙沼を離れて成田空港に移動してきました。 年に一度行っている海外への視察研修の旅。 東日本ブロックの遠洋かつお・まぐろ漁業経営者に声をかけて参加をつのり視察当日を迎えました

旅慣れた皆さんだけに、それぞれのスタイルの軽装で集合。 今回の渡航先はベトナムのダナン。 遠洋マグロ漁船で使用される餌の供給地として、そして日本から沖出しの補給基地としても注目している場所です。 10年以上前になりますか、第3勝栄丸もベトナム南部の港で補給したことがありましたね

インド洋で操業する遠洋マグロ漁船の多くが、インドネシア・ベノア港を基地にして操業してるんですが、外国漁船に対する規制強化によって同港利用の見通しが立たない状況になっているため、その代替港としてベトナムの港を視察する事になりました。 何かいい情報を得られるといいですね

そしてベトナムといえば、わが業界ではムロアジの産地として有名な国。 ベトナム沿岸から中国南部にかけての南シナ海で獲れるムロアジを冷凍処理して餌として利用してきました。 中国の強引で強硬な海洋政策によって、ベトナムの漁業活動にも支障が出くることも考えられる海域だけに、現地での視察は大きな意味を持つと思います。 現地関係者からいろいろと情報仕入れてきたいです

ちょうど今は月まわりもよくて、ムロアジの漁模様が下火になる満月を避けてのベトナム入りなので、現地の港でそして冷凍工場でいいムロアジが買い付けできるんじゃないかと期待しています

成田空港からベトナム・ダナンまでの直行便。 約5時間半のフライトです。 現地に到着までしばしゆっくり過ごそうと思います。 明日からは現地情報について勝栄丸ブログでお伝えしていく予定です

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00:17
2016年09月08日
内湾地区 第2回ワークショップ

東日本大震災で大きな被害を受けた気仙沼の内湾地区は、これから地盤面の嵩上げや土地区画整理などの復旧事業が行われていくエリアです。 震災から5年以上がたった現在においてもまだほぼ手つかずの状態ですが、一日も早い再建に向けて、新しい街づくりへの議論がすすめられてきました

理想的な内湾地区ってどんなものなのか。 公共部分の公園や歩道修景などについて話し合う第2回目のワークショップが気仙沼市のワンテン庁舎で開催され出席してきました。 前回の一回目は出張予定と重なって出席できなかったので、今回こそはとスケジュールを調整して参加する事に

前回のワークショップで出された意見などをまとめた資料を基に振り返りのプレゼンテーション。 多種多様な意見をこのようにしっかりとまとめてくれるんだから、担当された市当局を中心とした皆さんご苦労様です。 コーディネーターやアドバイザーなどの仕切りで議論が順調に進んでいきました


今回のテーマは、具体的な整備イメージを考えてみよう!っていうことで、3つの班に分かれて内湾地区に4カ所整備されることになっている公園の整備案についての検討から始めます。 それぞれの公園の役割をイメージしながら、市民や観光客が集い憩い楽しめる公園の姿を模索。 だんだんといい形になってきたように思います

そして歩道修景についての議論では、内湾地区内の歩道のタイルの色調やデザインなどについて、参加者の理想のデザインを探る話し合い。 専門家じゃないからこういうデザイン面はすごく難しいですね。 それもこの先ずっと人の目にふれ続けていくものなので、なかなかこれだっていう決定打がない。 皆さんの意見を基にしながら専門家の皆さんで理想のデザインを考えて示していただけたらと思いますね

ぜんぶで4回の会合で取りまとめられる議論。 次回は10月末に開催予定だとか。 これから整備されていく内湾エリアが、再び人が集い賑わいのある地域になっていけばいいなあと思いますね。 その為にもこうした議論を重ねながら少しでも理想の街の姿をつくっていかなければならないのでしょう

まだまだ時間のかかる内湾地区のまちづくりですが、これからも精一杯協力していきたいと思います

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08:21
2016年09月07日
「YASSE COFFEE」でひと休み

気仙沼市内から車で約15分ほど。 郊外の自然豊かな地域にひっそりと建つ素敵なカフェがあります。 もう気仙沼では超有名なお店「YASSE COFFEE」さんに出かけてきました

ちょうどお昼時で、いつもは駐車場が満杯になるほどの込みようなのでどうかなと思いましたが、すぐに席に案内して頂きラッキーでした。 お腹が空いたので何にしようかなとメニューを開いて

YASSE COFFEE さんの軽食はどれを食べても美味しい。 サンドイッチやトーストもいいけど、今日の気分はカレーなので、YASSE COFFEE特製のチキンカレーを注文です





スパイシーながらもコクと酸味があって、煮込んだチキンの味も最高のカレー。 久しぶりに食べたけど、家庭では絶対にまねできない味だと思いますね。 すごく美味しくて一気に食べちゃいました。 そしてトーストもついでにお味見を。 厚切りのトーストも最高の美味さです

朝7時から開店しているYASSE COFFEE に、モーニングセットを食べに行くお客さんも多いみたい。 トーストとミニサラダにコーヒーがついてワンコインの500円。 今度はちょっと早めに出かけてみたいです

食事のあとはチョコレートケーキのデザートとYASSEブレンド。 収穫直前の田んぼの景色で疲れた目と頭をさすませながら味わうコーヒーは最高の味。 心休まるひと時だと思います

気仙沼じゃないみたいなリゾート感いっぱいのちっちゃなCAFE。 すごくいいお店ですね

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07:09
2016年09月06日
気仙沼の生鮮かつお 20年連続日本一確実!

早いものでもう9月となりました。 今年は5月末に初水揚げされてから、カツオ船の漁模様に一喜一憂しながらのここ数か月間。 後半戦の漁が順調に推移する事を願うばかりです

昨日入手した集計資料によりますと、8月末現在での気仙沼の生鮮かつおの水揚げ数量はライバルの房州勝浦港を抜いて日本一になったとの情報。 気仙沼が11,619トンそして勝浦が11,514トン。 105トンほど気仙沼が上回った模様。 今年は漁模様が不安定で心配したけれど、今年もついにやりましたね

これまで気仙沼港の総力を挙げて目指してきた生鮮かつおの20年連続日本一の座。 これはなにより、高知県や三重県そして宮崎県などのたくさんのカツオ船団の活躍のおかげ。 震災を乗り越えて、気仙沼魚市場の役職員の皆さん、鮮魚仲買人の方々、各魚問屋の漁船誘致、燃料や漁具・氷屋さん、運送業者など、たくさんの方が一生懸命に取り組んできた結果だと思います



今月に入って、沖合でまた漁模様が回復してきて、気仙沼から1昼夜ほどのところに漁場が形成されて、いわゆる2番手・3番手のカツオが中心となっている水揚げ状況だけど、徐々に漁場も気仙沼に近いところで釣れ始め、もうじき翌日の水揚げに間に合う漁場形成になってくるんじゃないかと思いますね

昨日14時過ぎには気仙沼魚市場に到着した123佐賀明神丸さん。 朝5時開始のカツオの水揚げ時間までは、乗組員の皆さんもしばしのプライベートタイム。 ゆっくり過ごしてほしいと思います

昨日は450トン、きょうも400トンほどのカツオの水揚げです。 このまま順調に推移すれば、生鮮カツオ20年連続日本一はさらに確実なものとなるでしょう。 その為にもこの9月が勝負時。 操業各船が事故や怪我なく、カツオを満載して入港されますことを期待しながら見守っていきたいです

気仙沼の生鮮かつおが20年連続して日本一となった事はまだ報道されいないけれど、まず間違いない事実。 もう少したって確実なラインに来たら大々的に報道されるんじゃないかと思います

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06:39
2016年09月05日
読売新聞にマグロ輸出の記事掲載

3年前に新潟造船で建造した勝倉漁業の123勝栄丸で取り組んできた「冷凍マグロの海外輸出」が実証事業期間を終えて一つの区切りを迎え、先日その実績報告会を東京で開催しました

これまで冷凍マグロの市場はほぼ日本だけという状況でしたが、ここにきて世界的な和食ブームの追い風もあって海外での需要も高まってきたタイミングでの海外輸出への取り組みです

インド洋で漁獲したメバチマグロなどを海外基地などから直接第3国へ直接輸出する。 この2年間は韓国の取引先との商談がまとまって、超低温冷凍コンテナや冷凍運搬船によって釜山港での水揚げ。 特に、冷凍運搬船による韓国・釜山港での冷凍マグロの水揚げは日本漁船初の出来事なので、業界内でも注目を集める事業になったのではないかと思います

日本よりも高く販売できるマーケットを探る取組み。 この事業を通じて、日本以外でも需要がある事を実感でき、今後の冷凍マグロ流通の選択肢の一つとしての可能性を見いだせたのではないでしょうか

先日、読売新聞の記者さんが気仙沼の勝倉漁業本社にこられて、輸出事業についての話を伺いたいという依頼があったから詳しくお話ししたところ、紙面に掲載となったものを後日届けてくださいました

取引先を決定する上で一番重要だったのは、信頼のおけるパートナーを見つける事。 価格面だけではなく代金の決済が滞りなく実行されることが重要ですから。 幸いにもほんとうに素晴らしい企業さんとお付き合いができて、この海外輸出事業に取り組んできた成果があったというものです

何度も韓国に足を運んでは、先方企業の幹部の皆さんといろいろなお話をさせて頂きながら信頼関係を築いてきました。 FTAなどを背景にEUなどへの輸出に力を入れている韓国企業との冷凍マグロのビジネスは、これまでの日本の常識を覆すようなインパクトがありました

これからも機会をとらえては冷凍マグロの輸出ビジネスに取り組んでいければなと思いますね。 取引先企業の方々、ほんとうにお世話になりました。 3年の事業期間内にはなかなか表に出せなかった情報の数々。 これからは積極的にお話しして、このビジネスモデルを広げていければと思います

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08:01
2016年09月04日
会議の〆に まぐろ丼

気仙沼の遠洋かつお・まぐろ漁業者で組織する宮城県北部鰹鮪漁業組合の今年2回目の役員会が開催されました。 東日本大震災で被災して以来、田中前の仮事務所が活動の拠点

たくさんの議題や報告事項がある中で、先日おこなわれたジャパンインターナショナルシーフードショーについての報告もおこないました。 ミナミマグロの解体ショーをメインに、新しいマグロ料理を考案して下さった新宿調理師専門学校の生徒さんによる料理教室など。 業界紙の評価でも圧倒的な人気を集めたとの評価。 今回の経験を基にさらに内容を充実させていければと思います

そして来月に台湾高雄で開催される「みなみまぐろ保存委員会」CCSBTへの対応などを協議。 2018年から2020年までの3年間の漁獲枠とその国別配分を決める重要な会議なので、しっかりと準備をして臨みたいとの報告をしました。 北かつ所属船も多く出漁しているミナミマグロ漁場なので責任重大ですね

さらには、9月上旬におこなわれる北かつ経営研究委員会によるベトナム視察。 インドネシア・ベノア港が同国政府の規制強化によって今後の見通しが立たない状況になっているので、その代替港としてそして餌の供給基地として注目を集めているベトナムを視察しようっていう企画。 現地からの情報も勝栄丸ブログを通じてお知らせしていきたいと思います

会議のあとは北かつ商事が店舗運営している「北かつ・まぐろ屋」のマグロ丼での昼食会。 今一番人気の「親方おまかせ丼」を準備していてくれました。 やはり何度食べても美味しいマグロ丼です

約2時間半の密度の濃い役員の皆さんとの会合。 出席された皆さまお疲れさまでした

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08:50
2016年09月03日
第3太喜丸のサンマ水揚げ

台風10号が宮城県・岩手県に上陸した今週ですが、九州の南側には台風12号が発生し、今日明日にかけて九州を北上する予報。 そして週明けにはまた東北地方に到来する感じになってきました

それでなくても先月から毎週のように台風の影響があって、三陸沖で操業するカツオ船なども天気予報や気象図をみながらの慎重な駆け引き。 操業各船の皆さんには本当に気をつけてほしいと思います

8月下旬から開始された北海道沖・ロシア海域でのサンマ漁。 道東の花咲港を中心に水揚げが行われていて、気仙沼や大船渡そして今日は宮古にも水揚げになって。 早朝の気仙沼魚市場には第3太喜丸さんが入港して、新鮮なサンマを36トン水揚げして頂きました。 乗組員の皆さんご苦労様です





入港するや水揚げの開始。 漁艙から網ですくった大量のサンマが次々とブルータンクに水揚げされていきます。 間近で見るとすごい迫力。 水揚げされるサンマを検品する買い付け業者の皆さんの目も真剣そのもの。 シーズン序盤ということもあって、サンマの値段もまだ高めですね

2日前に漁獲した28トンは、160g以上の大きなサイズが約4割、そして140~150gの中型サイズが約5割、それ以下の小さいサイズは1割あるかないかの組成。 その前の日に漁獲した8トンは、これよりもひと回り小さなサンマでした。 くちばしが黄色くて、脂ののった新鮮なサンマ。 食べたいです

入札の結果は、大きめサイズの28トンが1㎏あたり800円~700円。 小さな方は1㎏あたり500円といいお値段。 この単価だと約36トンの積荷で2500万円ほどの水揚げ金額になるんじゃないでしょうか

いまは道東での水揚げが主体のサンマ漁船ですが、サンマの群れの南下に伴って徐々に気仙沼での水揚げも増えてくることでしょう。 週明けにも45トンほどのサンマの水揚げを予定しているそうですから

気仙沼で水揚げされた新鮮なサンマを、お刺身や塩焼きでいただく。 サンマの水揚げが始まると秋の気配が感じられますね。 なんとなく空気感も変わってきたような気がする気仙沼の朝でした

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08:36
2016年09月02日
視察研修の打合せ会

遠洋かつお・まぐろ漁業者で組織する気仙沼の団体・宮城北部鰹鮪漁業組合の若手経営者の会「北かつ経営研究委員会」で、年に一度おこなっている視察研修事業があります

震災後の混乱期にはそれどころじゃないっていうことで、しばらく視察研修を開催していませんでしたが、昨年は台湾のマグロ漁船の基地・高雄港などを視察してすごく勉強になりましたね

日本の経営者とは考え方の違う台湾の漁業者の皆さん方との意見交換や懇親会など、美味しい中華料理もたくさん頂けてすごく楽しい視察研修でした。 そして今年はというと・・・


来週に予定されている海外への視察研修を前にして、気仙沼のアンカーコーヒー・マザーポート店に集まっては、最終的な打ち合わせ会をおこないました。 皆さんにはまだ場所は内緒ということで。
気仙沼のかつお・まぐろ漁業者を中心に、東日本ブロックの皆さんに声がけして参加者を取りまとめました。 直近では、インドネシア・ベノア港の規制強化で、インド洋操業船などの新たな補給港を探らなければならないので、すごくタイムリーな企画になったんじゃないかなあと思いますね。 そして南シナ海のムロアジの生産状況についてもしっかりと見てこようと思います

視察先での土地勘がないから当初は無謀な旅程を立てていた事務局ですが、参加する皆さんの意見を取り入れながら見直した結果、すごくスムーズで無理のない視察日程になったと思います

アンカーコーヒー・マザーポート店の週替わりランチを頂きながら、視察研修への話で盛り上がった打ち合わせ会。 その様子については勝栄丸ブログでもお伝えしていこうと思いますのでお楽しみに

週替りランチにハンバーグを追加したから、ボリューム満点でお腹いっぱいになりました

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08:30
2016年09月01日
魚市場付近の防潮堤計画の説明会

台風10号が通過して、また真夏のような日差しが戻った気仙沼です。 最大限の危機意識で勝倉漁業も臨時休業の措置をとっての対応だったけど、予想した台風より気仙沼は全体的に弱目だったから被害が最小限で済んでなによりでした。 でも岩手県や北海道などでは大きな被害も報道されているので、その地域の皆さんにはお見舞い申し上げたいと思います

台風避難で入港していたカツオ船も順次出港となって、港はひとときの安息ムード。 明日からはまた入港対応やら水揚げやらで早朝から忙しくなるんだろうなって。 もうひと踏ん張り頑張りましょう

そんな日の午後、魚市場の会議室を会場に、宮城県が計画している魚市場付近の防潮堤設置についての説明会が開催されました。 今回は漁船漁業者を対象としたもの。 比較的少人数での説明会でちょっと肩透かしを食らったみたいだけれど、これはこれでたくさん質問できるからちょうどいいですかね

いま計画されている魚市場周辺の防潮堤はTP+5.0m。 地盤面の高さからすると約3mちょっとの防潮堤が出現する事になりますね。 周辺住民や各業界からの意見を基に修正された計画案を示しながらの担当者の説明。 前に説明を受けた時よりもだいぶ改善されているみたいだけれど、こういう高さの防潮堤にはどうしても違和感を感じてしまいます

たくさんの資金を投入して復旧されている水産関係の集約地・産業エリアをこの防潮堤でL1津波から守るんだっていうことは頭の中では理解するけれど、これから最終的な設計を進めていく中で、震災からの地盤隆起分を低くするだとか、圧迫感のある無機質な防潮堤のデザイン面だとか、運用面や安全面の対策だとか、さらに工夫できるところがたくさんあるんじゃないかなあって感じ、たくさん質問してしまいました

できればこうした防潮堤は必要ないと思う。 でも気仙沼市全体の産業や災害対策を考えれば仕方がないのかなあって。。。 少しでも私たちの考えが反映されるようにこれからも意見していきたいです

県の説明では、各業界から意見聴取したうえで計画を修正していき、全体説明会を経て今年度末には着工したい模様。 完成はH30年度末を予定しているだとか。 いま建設中の新しい魚市場の整備と合わせて付近の景観がガラッと変わりそう。 たぶん・・・防潮堤完成は相当遅れるんじゃないかと思います

Posted by 勝倉漁業株式会社 at
08:06