2012年03月31日
年度末のご挨拶
平成24年3月31日 今日で今期終了です。
昨年の大震災からの復旧に明け暮れた一年だったように思います。震災以降、皆さんからたくさんのご支援やお見舞いを頂戴し、ほんとうに有難うございました。改めまして御礼申し上げます。
震災直後は社員や乗組員のご家族の安否確認に奔走しました。徐々に見えてきた被害の大きさ、人的な被害に加えて、本社ビルをはじめ気仙沼市内外の社有物件の壊滅的な被害に、一時は愕然としました。
その後、ライフラインも復旧し始め、皆さんのご支援もあって事務所も内陸部の田中前地区に移転し営業再開し現在に至り、業務的には多少の不便さを抱えながらも以前の落ち着きを取り戻した感があります。
被災した本社ビルの解体工事が先日終了しましたが、ほんとうに残念でなりません。気仙沼市内の復興計画などが見えてこない中で、その他の物件についてもほとんど手が付けられない状況のなか、役職員・乗組員一丸となって、前に前にすすむ気持ちでこの一年頑張って参りました。
明日から新年度
社内の体制も新しくなり、会社と地域の復旧・復興に向けてさらに前進していく所存ですので、これまで同様のご指導・ご鞭撻のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
勝倉漁業株式会社
代表取締役 勝倉宏明
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13:37
2012年03月30日
上品なお刺身
気仙沼の老舗料理屋さん「宮登」
このお店も港近くにあって被災し、内陸部の田中前地区に移転して再開営業中。ちゃんこ鍋が美味しいと有名なお店です。
個人的に好きなのは、宮登さんの上品なお刺身。ちょっとづつ綺麗に盛り付けてあり、もうちょっと食べたいなと思わせるところが丁度いい。やっぱり日本のお刺身文化はいいですね
きのう食べたお刺身には、もちろんマグロが入ってますが、どんこの肝たたき(写真左)が絶品でした。気仙沼ではどんこ汁として冬場に食べるお魚。この肝たたきは一度食べる価値ありだと思います。
年度末なので、どこのお店も送別会などの予約がいっぱい。気温も暖かくなってきたので、まぐろの消費も全国的に盛り上がることを期待しています
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14:24
2012年03月29日
なつかしの味
いや~ 懐かしいですねえ。悟空のラーメン
震災前は、気仙沼港の港町にお店があったので、しょっちゅう食べにっていたお店です。港から近いこともあって、マグロ船の仕込み作業時などは乗組員共々大変お世話になっていました。それがあの大津波で・・・
私立病院下にできた復興屋台村「福幸小町」 ここに懐かしの悟空さんが復活しました
定番の東京ラーメンは、前と同じ味 1年以上ぶりに食べた懐かしい味に、ちょっと感動。震災前のことが蘇って、じーんときてしまいました。
お店のみなさんもお元気そうで安心しました。こちらの近況も報告し、懐かしい味のラーメンで気持ちもいっぱいになりました
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12:55
2012年03月28日
かつお研修会
気仙沼漁協の会議室で「平成24年度カツオの来遊動向等について」の研修会が開催されました。講師は茨城大学地域総合研究所の二平先生。
まず、中西部太平洋全体でのカツオの漁獲状況やかつお資源の回遊状況などを説明。その中で、0歳魚(500g)の小さなカツオがフィリピン付近の海域で25万トンも漁獲されている状況に懸念を示していました。
10cmに満たないカツオ節の写真には衝撃です。ひと節がボールペンより小さいサイズ。
これから大きくなり、成魚・産卵魚となるこんな小さなカツオを大量に漁獲して鰹節を生産。日本にもたくさん輸入されているそうです。安いからでしょうね。ちょっと何らかの規制すべきだと思いますね。鰹節を扱う業者の方もなにか考えないいけないのではないでしょうか。
今年の三陸沖の水温偏差は例年に比べて近海域が高く、かつおの好漁場が比較的近いところに形成される可能性があるとの考えが示されました。
また、びんちょうの3歳魚(7~10㎏もの)の資源量水準が高いので、5~6月の漁期には期待できるのではないかとの説明がありました。かつお一本釣り漁船には朗報です。
震災被害の復旧がまだまだ進んでいない気仙沼ですが、たくさんカツオやびんちょうが水揚げされる事によって、復旧・復興に向けてもう一歩前進できればと思います。
1日も早く、カツオ船が気仙沼にきますように! 今年の漁が楽しみですね。
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16:54
2012年03月27日
漁港区域拡大へ
水産業に市民の8割が何らかの形でかかわっている気仙沼。
3.11の大震災で水産加工場や冷凍冷蔵庫などが壊滅的な被害を受け、いまだに復旧のめどが立っていない。魚市場周辺の土地も地盤沈下によって水没し、水産関連施設の再建は遅れに遅れている。
そこで、魚市場に近い南気仙沼地区と湾奥の鹿折地区の漁港区域を拡大することによって、水産庁の公共事業によって地盤のかさ上げやインフラ整備を行う計画らしい。
来年度秋までに用地整備を完了させたいとしている。
地権者への説明・同意・用地買収など、たいへんな手続きが待っているが、新しい気仙沼の創造に向けて、一日でも早く動き出せるようにしてほしいと思います。
そんなか、漁協の超低温冷蔵庫か稼働し始めた模様。
気仙沼の早期復興のため、遠洋マグロ漁船の母港水揚げも本気で考えなければならいと思います。簡単ではありませんが、どうしてもやらなければならない課題かと。これからの復旧状況に合わせて対応を検討していこうと思います。
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13:22
2012年03月26日
業界の大御所
まぐろ業界の大御所・重鎮、東京築地第一水産の上原部長さん
遠洋まぐろ業界では知らない人がいないほどの超有名人です。
先日、清水の事務所での打ち合わせの際、お仕事中の部長を
お歳を感じさせない行動力とバイタリティー、そして食欲で業界を牽引しているお方です。いつまでも元気で活躍していただきたいなあと思っています。
4月からの新年度も、よろしくお願いします
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09:57
2012年03月25日
蕎麦すぎやま
気仙沼の郊外、ちょっと離れたところにあるお蕎麦屋さん「三たてそば・すぎやま」 山の中にあるので、知る人ぞ知るお店です。看板も小さく出ているだけなので、初めての方はわかりにくいかも
ひきたて、打ちたて、ゆでたて、の手打ち蕎麦がとてもおいしいと、口コミで評判になり、山の中のお店にもかかわらず、行列ができるお蕎麦屋さんです。
http://www.geocities.jp/santatesobasugiyama/index.htm
地場の野菜を使った天ぷらや、辛味大根おろし、なめこ、そして鴨南汁。蕎麦との相性抜群です。〆には蕎麦だんごのデザートでお腹いっぱい
近くには小川も流れていて、ほんと静かでのんびりしている所です。気仙沼といえば海の幸!と思われていますが、実は山の幸も豊富。食材の宝庫なんですね。
気仙沼のグルメ情報でした
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18:50
2012年03月24日
新船披露
清水の三保造船で建造された18宮丸さん。海外巻き網船と一本釣り漁船のハイブリッド船。総トン数499トン、800トンもの漁獲物を積載できる巨大な最新鋭漁船です。
運よく今日が新船披露とのことで、竣工したての船の内部を見せていただきました。船体を飾る大漁旗がたなびいて、とてもきれいです。
見た目は海まき船ですが、かつお一本釣り操業をするときには、釣り台を船尾に溶接し設置するそうです。釣り台を設置するとどういう形になるのか、見てみたいですねえ
ブリッジ内は最新の航海機器類がフル装備。レーダー・ソナー・魚群探知機・プロッター・海鳥レーダーなどなど。無線機器もたくさん装備されて、最新機種の展示会のよう
海まき船ならではの、高いメインマストと物見台。油圧ユニットがたくさん並び、ロボットのように見えます。迫力満点です。最上部の物見台にのぼったらどんな眺めなんでしょうか。高所恐怖症の私はのぼれませんけどね
一本釣り漁に使用する活き餌をかう為の活魚艙を冷やす設備、大量の漁獲物をブライン凍結するための大型冷凍機6台、広い船員室・居住区、取り外し式の木甲板、ブリッジ・居住区にアルミ材を使用しての軽量化など、いろいろなアイデアが満載の船でした。
やはり、新造船はいいですねえ。いい勉強をさせていただきました。
関係者のみなさん、ありがとうございました。
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11:25
2012年03月23日
雨の水揚げ
今期最後の水揚げは雨の水揚げになりました
合羽を着こんで行きましたが、寒いこと寒いこと。おもわず防寒着を重ね着。岸壁での水揚げをなめちゃダメですね。なんとか無事終了で、これから集計作業です。
清水の事務所に戻ったら、江尻岸壁に海外巻き網船の新造船が接岸してました。
18宮丸さん。宮城県女川町の船籍です。
この船は、巻き網と一本釣り漁法が両方できるハイブリッド船。業界初の新しい試みなので、なんとか成功してもらいたいものですね。船価も相当高かったようなので。
それにしても新造船はいいですねえ。どこもかしこもピカピカです。どうせなら快晴の日に見たかったですね。富士山をバックに写真が撮れたのに・・ちょっと残念かな
これで今期の水揚げがすべて終了ですが、4月に入るとまたすぐに別な船の水揚げが予定されています。 もうすぐ新年度。新たな気持ちで臨みたいと思います。
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16:00
2012年03月22日
スタッフジャンパー
そういえば昨年の大津波で、会社に置いてあった社員の作業服なんかもぜんぶ無くなっていたんですね。ハッと気が付きました。当たり前にあるものが、すべてなくなる津波の恐ろしさ。
とりあえず、スタッフジャンパーを用意しようと思い、お店に視察に行ってきましたが、なかなか思うようなものがありません。もう少し探してみなければ
いつもはMサイズですが、試着したのはLL。これでちょうどいい感じ。太ったって事???
気に入ったデザインのジャンパーに会社ネームを入れて、社員や船員に支給する予定です。
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17:56
2012年03月21日
解体作業ほぼ終了
3.11大津波をもろに受け被災した気仙沼市魚町の勝倉漁業の社屋
業者による解体作業がすすみ、すでに建物の形がなくなっていました。いま、コンクリートなどの残骸を片付ける作業が行われています。
沿岸域の被災した建物が次々に解体されていくのを見ると、なんとも言いようのない気持ちになります。なにもなくなった場所にどのような絵を描くのか、気仙沼市で検討が開始されたそうです。
町内には、引き続き使用している会社や住宅もあるので、再開発をするにしても全住民のコンセンサスをえるのは簡単じゃないと思います。
土地のかさ上げ、防潮堤、緑地帯、緩衝域、避難路、高台移転・・いろいろな問題がありますが、多くの人が集い、安全に暮らしていける町にしなければなりませんね。
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14:28
2012年03月20日
今期最後の値決め
先週に続き、モザンビーク海域のマグロの値決めをおこないました。
3月締めなので、今期最後の値決めです。
インド洋ソマリア沖が海賊の影響で操業できなくなって何年がたつでしょうか。最近、台湾船がスリランカのコロンボで傭兵を雇いマグロ船に乗船させ、ソマリア沖の操業を開始。
海賊に襲われるリスクを覚悟で、傭兵で武装してまで出漁する台湾船の貪欲さ。日本船はリアルタイムに位置情報を管理されていて、ソマリア沖は禁止海域。手が出せません。
しばらく休ませていた漁場だけに大漁の情報。これによって搬入が増えそうとの観測や、築地市場などでのセリ値が一頃の勢いがないなどの影響によって赤身の相場が軟化。厳しい値決めとなりました。
高値水準での取引が1年以上も続いていただけに、ちょっとショックですね。
4月~5月は需要期。どんどん食べてもらって、まぐろの流通が活発になることを期待しています。買いやすい価格帯になるので、食卓にまぐろのお刺身が登場する機会が増えてほしいですね。
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17:24
2012年03月19日
はやて14号
8時27分 一関発の東京行き 「はやて14号」
いつもの新幹線で一週間が始まりました。
年度末なので、なにかとあわただしくなってきましたねえ。4月からは新しい体制になるので、今月中にしなければならない事が山積み。ほんと時間がほしいです。
(一関駅前)
このところ、ようやく暖かくなってきた気仙沼ですが、きょうは久しぶりに寒い朝。水たまりに氷が張ってました。でも、一関駅前の雪もとけて、春がすぐそこまで来ているなあと感じます。日差しの暖かさが違いますもんね。
気がつけば今年度もあと10日ほど。
きっちりした形で締めくくり、新年度を迎えたいと思います。
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09:11
2012年03月18日
塩糀まぐろ
最近話題の塩糀
まぐろの赤身にも合うんじゃないかと思って、塩糀でまぐろを味付けしてみました。
一般的なまぐろの赤身に塩糀をからめ数時間冷蔵庫で寝かせてみたら、なんとビックリ。
ねっとりとした食感になって、安いマグロが美味しいマグロに変身しました
そして、塩糀づけのまぐろにごま油を少々。香り付け程度に醤油をたらしたら、さらに美味しくなりました。ちょっとの工夫で驚きのうまさ。恐るべし塩糀まぐろ
そのままで、酒の肴でもいいし、ご飯にのせれば塩糀まぐろ丼。手巻き寿司の種にもいい感じのまぐろだと思います。ねっとりとした食感、まぐろの旨みが増したように感じました。
塩糀まぐろ
思いつきでやってみたらほんと美味しかったので、みなさんも一度試してみては!
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10:23
2012年03月17日
モザンの黄肌
冷凍まぐろの水揚基地、静岡県清水で運搬船からの水揚をおこないました。
今回水揚げしたものは、勝倉漁業の28勝栄丸がアフリカ東岸のモザンビーク200海里内の操業で漁獲したもの。漁場の特性で黄肌中心の水揚げとなりました。
冷凍運搬船 「 龍馬 RYOMA 」 超低温で冷凍まぐろを運搬する特別な船です。
こういう巨大な冷凍運搬船が何十隻とあって、世界中の漁場を巡って集荷してきます。
冷凍マグロはマイナス60℃で凍結されているので、漁獲したときの最高の品質を何年間も保つことができるんですね。地球の裏側から運んできても、もちろん大丈夫です。
冷凍まぐろを生産する漁船、そしてそれを運ぶ超低温冷凍運搬船、陸上のトラックや清水の超低温冷蔵庫群・・ すべてが超低温のコールドチェーンでつながっています。
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13:03
2012年03月16日
会議・会議
遠洋まぐろ漁業は、いがいと会議が多い業界です。
それだけ課題が多いということなんでしょうね。とくに最近は毎週のように東京~気仙沼を往復の日々。新しいプロジェクトの関係もあって、なおさら会議・会議です。
先日おこなわれた中央協議会には、業界関係者がたくさん集まっていました。それだけ関心が高いという証拠。ロビーでは盛んに情報交換が行われています。こういう所にこないとなかなか聞けない話もたくさんあって、とても参考になりました。
週末は清水での水揚げです。 頭を会議モードから水揚モード切り替えて臨みます
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11:54
2012年03月15日
赤はんば
遠洋まぐろ船の水揚基地・静岡県清水ですが、冷凍運搬船の水揚げはとなりの町の港・興津(おきつ)埠頭でおこなわれています。
その興津にあるホテルから見える駿河湾がとてもきれいだったので、思わず 写真の左側に白く写りこんでいるのは富士山。さすが静岡。どこからでも富士山が見えます。
そんな興津にある「魚伊」さん。よく行くお店です。
清水では、お鮨がおいしいことで有名なお店で、JR興津駅から至近距離にあります。
魚伊の女将さんが食べてみてとだしてきたものが、赤はんばの味噌汁。
赤はんばと聞いて、えって聞き返してしまいました。聞いたことないですもんね
見た目はワカメ。ワカメよりも歯ごたえありコリコリっとした歯ごたえ。ちょっとツルっとした口当たりです。とても香りがよくて、美味しい海草ですね。かなりおいしい味噌汁でした。
女将さんいわく、静岡より南でも採れるけどちょっとかたくなるそうだ。清水の「赤はんば」がいちばん旨いと言ってました。
今が旬の赤はんば。 ミナミマグロのお鮨と一緒に、もう一度食べてみたいです。
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09:12
2012年03月14日
ここまで解体に・・
出張でちょっと見ないうちに、ここまで社屋の解体がすすんでしまいました。三階建ての社屋の一階の一部だけが残っている状態。
一日ごとに、崩されてなくなっていく社屋を見ると、ほんとに言いようのない気持ちになります。
震災から1年が経ち少しずつ片付いていく気仙沼ですが、まだまだ、まだまだ、復旧・復興のスタートラインにも立っていないという思いでいます。
気持ちばかりが、焦っていますが・・・
冷静に将来を見つめ、自分のことだけではなく、気仙沼のそして地域全体の未来を考えながら、日々活動していかなければならになあと、最近つくづく思いますねえ
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21:39
2012年03月13日
清水・河岸の市
まぐろの町・静岡県清水
ここは、日本一のマグロの水揚基地というだけではなく、日本で一番まぐろを食べる町としても有名です。そんな清水にある「河岸の市」 お魚のデパートみたいな物産館です
お魚屋さんが軒を連ねていて、特産の桜えびやシラスなど美味しいものがたくさん揃っています。
もちろんまぐろ丼専門店も三軒並んで営業中。ちゃんと共存共栄してるからスゴイ
写真のまぐろ丼は「安兵衛」さんの中トロ鉄火(1200円)。美味しいメバチマグロの中トロが酢飯の上にのっていて、シジミ汁と小鉢がついています。
通路を挟んだ向かい側で営業する「おがわ」さん。行列のできるお店として有名。平日にもかかわらず今日も長蛇の列で週末などは30分待ちはあたりまえ。ボリューム満点のまぐろ丼は“一度食べる価値あり”だと思います。
こんな美味しいマグロをたくさんの人にどんどん食べて欲しいですね!
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00:23
2012年03月12日
大漁旗展
大漁旗研究会主催による大漁旗展が開幕しました。
東京杉並のセシオン杉並を会場に、3月10日~18日の日程でおこなわれています。
勝倉漁業からお貸しした2枚の「蘇った大漁旗」が会場の最も目立つ場所、それもガラス越しに飾られていたのにはちょっとビックリです。会場には約70枚もの大漁旗が展示してあって大迫力。大漁旗が発するパワーをひしひしと感じます。
ワークショップや写真展、お抹茶のコーナーもあり、東日本大震災のチャリティーグッズの販売も
14時からおこなったショートトークでは、気仙沼港のこと、遠洋まぐろ漁業のこと、蘇った大漁旗のストーリーを3.11の体験談をまじえながらお話しました。たくさんの皆さんが真剣に聞いてくださり、中には涙を流す人も。こちらも話しながらグッときてしまいました。
あっというまの30分でした。
大漁旗研究会の森代表と記念写真。
なんと、この2日間で1,000人を超える来場者があったそうです。
この大漁旗展をたくさんの人に見てもらいたいですね。ほんと、いい展示会でした
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10:23
2012年03月11日
献花そして黙祷
3月11日
あの忌まわしい大災害から一年が経ちました
早かったような遅かったような・・・
2時46分、勝倉漁業前の岸壁で、震災の犠牲者を追悼し献花と黙祷を捧げました
大勢の方々がそれぞれの想いを胸に集まっていました。
市内各所で、また他の被災地でも同じような儀式が行われていると思います。
震災で犠牲になった多くの方々のぶんまで、生かされた我々が頑張っていかなければならないと改めて感じています。
お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りしご遺族の方々にお悔やみ申し上げますとともに、被災された皆様に改めて御見舞申しあげます。
合掌
勝倉漁業株式会社 社長 勝倉宏明
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17:29
2012年03月10日
のっぺい汁
新潟の郷土料理「のっぺい汁」。新潟のみなさんは「のっぺ」と言うらしい
小さく刻まれたお野菜の煮物が、塗りの椀に盛り付けられています。
とても上品な味付けで、冷たい食感が気持ちいいお料理
佐渡が目の前に浮かぶ新潟市は、食材の宝庫。美味しいものがたくさんありますねえ
歴史を感じる街並も健在で、情緒があります。
これは、新潟で超有名な料亭「鍋茶屋」さん。なんと創業が1846年だそうだ。
http://www.nabedyaya.co.jp/
初めてのっぺい汁を食べたのはこの鍋茶屋さんでした。第7勝栄丸の進水祝賀会だったと思いますが、のっぺい汁と日本酒が美味しかった事を覚えています。
こういう歴史を感じる佇まいは、新しく作り出す事はできません。津波で何もなくなった気仙沼にいてつくづく感じています。
古きよき時代の建造物や地域の食文化など、いつまでも残していって欲しいですね。
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09:19
2012年03月09日
ファイナル・ドック
新潟造船さんで建造中の遠洋まぐろ延縄漁船・第88清福丸さん。
きょうがファイナルドックという事で、新潟造船さんにお願いして見せていただきました。気温も高めなので、ちょうどいい感じです。
遠洋まぐろ船の新造船を見るのは勝倉漁業の第1勝栄丸以来。さすが新潟さん。なかなかいい船に仕上がっていると思います。やっぱり新船はいいですねえ~
タブボートや
双胴客船など
このほかにもサンマ船や遠洋まぐろ船(八幡丸さん)、そして官庁船など、続々と建造中で大忙しの様子でした。新しい船ができてくる光景はほんとうにいいものですね~
最新のシステムや造船技術などを見せてもらって、ほんと勉強になりました~
これからも いい船 を より安く 提供していただきたいなあと思います。今後とも宜しくお願いします
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18:33
2012年03月08日
社屋本体の解体開始
勝倉漁業の社屋本体の解体工事に着手。裏口の国道45号側から重機が入っています。見ているだけでほんと痛々しくなります。
付近の住宅なども次々と取り壊されていて、静かな中にバリバリっていう音が響き渡っています。
さっきまであった家が、気がつくともうない状態に。一瞬です。
会社のまわりはこの通り、何もなくなってしまいました。
新しく設置された電柱の根元に埋め込まれている住所表示の杭。
なんか、墓標のように感じました。。。
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09:50
2012年03月07日
唐桑 ツナかん
気仙沼市唐桑の盛屋水産。勝倉漁業・88勝栄丸の船頭さんのご実家で、お兄さん夫婦が切盛りする牡蠣とワカメの養殖場です。http://moriyasuisan.blog.fc2.com/
3.11の大津波で壊滅的な被害を受けましたが、懸命の復旧作業によって出荷再開にこぎつけたそうです。復旧作業の大きな力になったのが、学生ボランティアのみなさん。
唐桑のマドンナと呼ばれている奥さんの一代さん。唐桑御殿様式の自宅を開放し何十人も寝泊り、大勢のボランティアに食事を提供してきたそうです。だれにでもできることではありませんね。
鮪立(しびたち)の菅野邸が、いつの頃からか「ツナかん」と親しみを込めた愛称で呼ばれるようになり、ボランティアの拠点になっていきました。
その唐桑「ツナかん」の復旧・復興の様子が、今朝(3月7日)のテレビ朝日・モーニングバードで放送されました。密着取材の特集です
菅野さん夫婦の人柄や、ボランティアとの交流や絆が、テレビを通じて伝わってきて、とてもいい番組でした。こちらも負けずに、復旧・復興に向けて頑張っていかねばと思います。
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10:09
2012年03月06日
復幸マルシェ
気仙沼鹿折にできた仮設商店街 「 復幸マルシェ 」
(復幸マルシェHP :http://www.shishiori-marche.jp/ )
たくさんの住宅やお店・工場が密集していた鹿折地区。3.11の大津波とその後の火災によって壊滅的な被害を受けた場所。たくさんの方が亡くなった地区でもあります。
いまだに建物の残骸が残り、大型漁船が打ちあがったままの状態です。
そこに登場したのが復幸マルシェ
鹿折地区で商売をしていた方々が中心になって立ち上げました。
手打ちうどんの団平さんも復活
「何もなくなった鹿折だからこそ、新しい街づくりができて、新しい人と人が集い、楽しい時間を過ごすことができる場所を作れるのではないか」
人々が集まるコミュニティースペースとしての復幸マルシェ
新しい街づくりは簡単ではありませんが、みんなで応援していこうと思います
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09:20
2012年03月05日
あっというまに解体
先週金曜日(3月2日)に会長宅の本格解体が始まって、わずか2日でこの状態に・・・
あっというまの解体作業です。
(解体前)
大津波の被害とはいえ、ほんとうに残念でなりませんね。
東日本大震災からもうすぐ1年
1年経っても復旧・復興が見えてきません。撤去する建物もまだまだたくさん残っています。地盤沈下した土地の扱いや、区画整理など、はっきりしないことが多すぎ。
このままのペースで行くと、永遠にこのままなんじゃないかという錯覚に陥ってしまいます。そんなことはないと思いますが・・
ただの復旧ではなくて、新しい気仙沼の創造に向けた発展的な復興であって欲しいと思います。
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08:39
2012年03月04日
SOTO AYAM
遠洋まぐろ船の補給基地、バリ島
インドネシア料理はいろいろありますが、その中でもお気に入りなのがスープです。
「KOPI BALI」サヌール店。よく行くお店です。ここで食べるスープはほんと美味しくて、ついつい通ってしまいます。上の写真は代表的な鶏肉のスープ「ソトアヤム」です。
牛肉のスープ「SOP RAWON」や
牛テールのスープ「SOP BONTUT」など
どのスープも絶品です。
ですが、ご飯の左にあるオレンジ色の物体をいれると半端じゃない辛さになるので、入れすぎないように注意しましょう。 暑いところでの辛いスープ。また食べに行きたいですね。
補給基地グルメでした
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11:25
2012年03月03日
Mr. BinTang
インドネシア・ベノア港の主とも言われているMr.Bintang
バリ島在住・ん十年の日本人で、ベノア港では知らない人がいない超有名人です。
Mr.Bintangと最初に出会ってからもう20年くらいになりますかねえ。それでも変らぬ若さと行動力で現地の仕事を仕切っています。
遠洋マグロ漁船の運航に欠かせない方。これまでほんとご苦労されてきた方で、長いあいだにはいろいろな事がありましたが、これからも元気で活躍していただきたいなあと思っています。
Bintangとは、インドネシアのビールの名前。これが大好きなMr.Bintag。
またサヌールの漁師でBintangビールを酌み交わしましょう
滞在中はお世話になりました。これからも宜しくお願いします m(__)m
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
09:37
2012年03月02日
本格的に解体開始
大津波の被害をうけた会長宅の解体工事が本格的に始まりました。
バリバリッ・バリバリッ っていう音が、付近に響き渡ります。
壁が、床が、天井が、重機によって簡単に壊され、みるみるうちに崩されて瓦礫になっていきます。ほんと簡単に壊れるんですね
あっというまに、ガレージと納戸がなくなりました。ちょっと、見ているのが辛くなります。
社屋のほうは、すでに1階から3階までの内部の造作が撤去されていて、外側のコンクリートだけの状態。木造の建物の撤去に続き、社屋の解体をやるそうです。
立ち会っていたときに乗組員のOBの方が通りがかり、思い出のつまった社屋の撤去作業をみて涙を流していました。ほんと辛い作業です
Posted by 勝倉漁業株式会社 at
12:54