2015年08月31日
マグロ国際会議 秋の陣

毎年これからの季節に開催されるのが、マグロに関する国際会議の数々。 10月にはミナミマグロを管理するCCSBT、11月は大西洋のICCAT、そして12月には太平洋のWCPFCと

ICCATでは、順調に資源が回復し漁獲枠が増加に転じた大西洋クロマグロについての議論は今年は少ない一方で、資源状況に黄色信号がともるメバチマグロの漁獲枠とその配分をどうするのかが会議の中心となりそう。 巻き網船などが小型のメバチマグロ(0~2歳魚)を大量に獲っていて、その尾数は大西洋での全漁獲の8割にものぼるっていうんだから問題です

巻き網でのFADs操業が始まって、小型魚の漁獲が急激に増えてから資源量が急減し始めたというデータからすると、これがメバチマグロの資源悪化の大きな原因であることは間違いありませんよね

ミナミマグロを管理するCCSBTでは、数年前から延び延びとなっている豪州・蓄養マグロの漁獲量の正確な把握への取り組みが前進するのかという課題がありますね。 屁理屈をこねて先延ばしするのはもうやめにしましょうや、豪州さん。 決められた漁獲枠を大幅に超えて蓄養マグロを生産しても、日本は何でも買うんでしょって・・・ 豪州から舐められてるんですよ、日本の水産庁が

私たち日本の遠洋漁業では、漁獲したミナミマグロは1尾ごとに計量しシリアルNo入りのTAGを装着し、決められた漁獲枠をしっかりと守って操業していますが、一方の豪州・蓄養漁業においては、いまだに大幅な過剰漁獲が続いていて、豪州の漁業者はそれを改善する努力を一切行わず、行政側も漁業者の言いなりの対応で、科学者の解析によればその過剰漁獲の数量は毎年数千トン規模だとか。 資源評価にはこれまでの豪州の過剰漁獲を織り込んでいるっていうんだから笑っちゃいますよね。 日本の行政としても、そういう豪州の実態をわかってはいるものの野放し状態。 私たち日本の漁業者への対応とは天と地ほどの違いがあります

もういいかげんこのあたりで、豪州・蓄養マグロの違法な過剰漁獲に終止符を打つように、これから始まる国際会議の場で決定打となるよな材料や戦略を真剣に考えて頂きたいと思います。 「どうせ日本は何もできないから」と馬鹿にされ続けるのはもう終わりにしましょう。 私たちの資源管理への努力もこのままの状態が続けば報われませんからね

マグロの国際会議、秋の陣。 各海域での重要な会議がもうすぐ始まります

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07:15
2015年08月30日
曜日限定の天然潮見そば

東京からのお客様をご案内して、気仙沼の人気店にご案内。 以前勝倉漁業の仮事務所があった田中前にお店を構える「まるき」さん。 私たちはしょっちゅう食べているここのラーメンも、勝栄丸ブログでしか見たことがないお客さんにとっては期待度満点で朝から食事を抜いて食べる気満々で暖簾をくぐります

私のお気に入りの「煮干しラーメン」は残念ながらお休みの日。 それにかわってちょうどこの日が、一週間に一日だけしか提供されない限定メニューの「天然潮見そば」日だったからラッキー! お客さんもいっしょに注文です

ちょうどそこへ気仙沼の漁業会社「臼福本店」の社長さんも偶然の来店。 常連客が多い「まるき」さんですが、このタイミングの良さには顔を見合わせて思わず笑ってしまいました


曜日限定メニュー「天然潮見そば」は、カキ・あさりなどの生の貝と、気仙沼岩井崎の自然塩などを使用した塩ダレに、煮干し・真昆布の水出しに肉と野菜の旨味、動物ガラ不使用のスープが特徴

気仙沼・岩井崎の天然塩を使用していて、あっさりとした中にも魚介類のダシに旨味たっぷりの塩スープが、自家製麺との相性抜群の一品です。 これまた自家製のチャーシューもトロトロの美味しさ

はじめて「まるき」さんのラーメンを食べた東京からのお客さんも大満足で絶賛していたのには、ご案内したこちらまで嬉しくなってしまいますね。 やっぱ美味いです、これはほんとに

だんだんとお客さんの行列ができる時間帯が長くなってきたような気がするまるきさんなので、基本的な美味さをさらに追及して、常連客をうならせるラーメンを提供し続けていってほしいと思います

久しぶりに食べた「まるき」さんの天然潮見そば。 いつもいつもごちそうさまです

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11:38
2015年08月29日
勝栄丸の出漁前合同会議

来月に大西洋への出漁を予定している勝倉漁業の第1勝栄丸と第7勝栄丸の乗組員が会社の会議室に集合。 これから始まる遠洋航海についての合同会議が行われました

休暇中の乗組員の皆さんには、それぞれの予定を調整し全員参加していただきました。 会議の前半、第1部は気仙沼消防本部から講師をお招きしての衛生・救急救命の講習会。 万が一の場合に備えて、人工呼吸や心臓マッサージ、そして気仙沼の各船に備えられているAEDを実技中心で学んでいきます


はじめは慣れない手つきでたどたどしかった乗組員も徐々にその手順に慣れてきて、講習が終わるころには一通りの手順をマスターするまでになっていました。 こういう講習によって、それぞれの健康管理や事故防止、安全に対する意識向上につなげていってもらいたいと思います。 講習を行っていただいた気仙沼消防本部の皆さんには、お忙しいところほんとうにありがとうございました

そして会議の後半、第2部では東京築地市場の第一水産大物部から講師をお招きしての、マグロ類の製品づくりにおける処理・凍結の講習会。 勝倉漁業独自の社内マニュアルをもとに講習が進められます



毎航海おなじマニュアルでおこなっている製品づくりですが、少しづつ改良を加えている事や新規船員の乗船などで航海が始まる前に勝栄丸の乗組員そして社内を含め意思統一しておく必要があるんです。 実際の現場では、日本人船員がこの製品づくりのマニュアルをもとに、インドネシア船員たちにもしっかりとした指導を行ってもらいたいと思いますね

冷凍マグロのより良い製品づくりに向けた講習会。 講師の先生には築地市場での業務多忙の中、気仙沼までお越しいただいて本当にありがとうございました。 今回の講習をへて、勝栄丸のマグロが市場でさらに評価が高くなるように、そして販売価格に反映されるよう大いに期待していますので、今後ともご指導のほど宜しくお願い致します

約半日かけていろんなことを勉強し話し合った講習会も予定通り終了。 会議のあとは乗組員と取引先の皆さんをまじえた懇親会で遅くまで盛り上がった一日でした。 みなさん、お疲れさまでした

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17:29
2015年08月28日
三陸新報に新人船員研修記事掲載

先日の勝栄丸ブログで、新人船員の研修が始まったという記事をお伝えしましたが、なんと三陸新報さんの記事でも勝栄丸の新人研修の様子が取り上げられました。 いつもお世話になっている三陸新報の記者さんの取材、ほんとうにありがとうございます

三陸新報さんの記事では、「初乗船へ研修積む」~若手乗組員、10年の目標 4年で達成~とのタイトルで、幹部船員をめざし若者が新たに5人仲間入りしたと紹介。 んっ、5人! 勝栄丸の船員が2人でしょ、ほかに3人いるってことなんでしょうね。 震災後から通算で68人目、10年で100人の目標に対し、4年で70%を達成したそうです

三陸新報での記事といっしょに掲載された写真には、船員二人の研修の様子が。 実際には洋上で行う作業を、室内の座学でお勉強。 船員としてのマナーやルール、船員としての心構えやロープワークなど、基礎的な事だけどすごく重要なことなんです。 講師は勝栄丸の元船頭さんさので沖の事は何でも熟知。 自然と厳しい口調になってくるのも分かりますね。 本人たちのこれからを考えてのやさしさでしょうから


三陸新報の取材中に勝栄丸に、乗船して5年目となる先輩乗組員が二人の激励に訪れたことも紹介。 船上での生活を教えながら、「乗組員同士のコミュニケーションの大切さを強調」「遠洋航海での楽しみを見つけることが大事」とのアドバイス。 年は同じくらいでも海の男としての成長がうかがえます

先輩船員からの激励をうけた二人の新人君は、「やるからには幹部や船長、漁労長を目指して頑張りたい」との頼もしいコメントだったそうで、一日も早く勝栄丸の中心選手になって活躍するようになってほしいと心から期待しています。 若手船員たちにとってはほんと今がチャンスですからね

気仙沼の船主協会と船会社がこれからも協力しながら、もっともっと多くの若手船員を採用できるよう、そしてその船員たちがしっかりとキャリアを積んで幹部船員として成長できるようにしていきたいですね。 乗組員の後継者育成は一朝一夕に解決できる課題じゃないから、地道にコツコツと頑張っていくのが最も早道と言えるんだと思います。 これからも地域全体でのサポートのほど、みなさん宜しくお願い致します

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07:49
2015年08月27日
漁師カレンダーの撮影会

世界的にも珍しい、お魚を獲るプロの「漁師」にスポットライトをあてたカレンダーが気仙沼にはあるんです。 一昨年にはじまったこの企画があまりにも反響が大きかったので、今年もまた「漁師カレンダー」の第2弾を作ろう!って盛り上がっている気仙沼の女子たち

今回は、気仙沼に入港する他県の漁船がターゲット。 いつも気仙沼港に出入りしている船の乗組員にとっては、ここ気仙沼はもう故郷同然。 ちょうどよく入港していた83佐賀明神丸の船頭さんに相談したら撮影を快諾してくれて、さっそく撮影クルーのみなさんが本船に到着です

まずはディレクターが船頭さんにインタビュー。 カツオ漁のお話しを聞きながら船内をいろいろ見て回り撮影ポイントを決めていくんです。 さすがはプロのカメラマン、私の機材がおもちゃに見えてきました



船頭さん一人のショット。 そして次は、休暇中にもかかわらず船内に残っていた船員たちをかき集めて、カメラマンのリクエストで上半身裸になってもらったりして。 手には商売道具のかつお竿が

約1時間ほどの撮影でしたが、どんな絵が撮れているのか、プロの目線はどんな感じなのか、カレンダーの完成版がすごく楽しみになってきました。 サンマ船やカツオ船などを数日間かけて撮影。 その中から厳選した13枚だけが採用されるんだとか。 ボツになった写真も見てみたいですね

最後は、漁師カレンダーを企画した気仙沼の女子と船頭さんとの記念撮影。 海の男をクローズアップするこういう企画って、気仙沼ならではのすごくいいアイデアだと思いますね。 みんな笑顔が輝いてます

忙しいなか快く撮影に協力していただいた83佐賀明神丸の船頭さんと船員の皆さん、本当にありがとうございました。 漁師カレンダーが完成したら、かならずお届けしますからお楽しみに

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18:28
2015年08月26日
台風を警戒しつつ

三陸沖を通過する台風を警戒して気仙沼港に避難入港し港町の岸壁にたくさんの漁船が係船。 台風の進路予想をみると、だいぶ沖合を通過する事から、避難入港していた船も昨日から出港体制となり、徐々に気仙沼港をあとにし漁場に向ける姿が見受けられます

きのう気仙沼でカツオやサンマを水揚げした各船も、他船に遅れまいと水揚げ後すぐに岸壁をはなれました。 台風前後は毎回の事ですが、搬入量が少なくなるので価格が高くなる傾向があるので、休んではいられない盛漁期真っただ中ですからね

九州や西日本では暴風雨での被害も大きかったと聞きます。 幸いにもここ気仙沼では台風の影響はほとんどなく、普段と変わらない港の風景。 ひと頃の猛暑も過ぎ去って、秋の気配が感じられます



近海かつお漁はそろそろ巻き網船の操業も終了し、一本釣り中心の漁場形成となってきました。 最近まとまった漁のある漁場は1昼夜半ほど沖合なので、前日漁獲の新口じゃなくいわゆる2番手が中心

脂ののった戻りガツオが大量に水揚げされるのもそう遠くないはず。 そして先週解禁された大型船でのサンマ漁が加わって、秋の味覚が勢ぞろいする、気仙沼の美味しい季節がやってきますね

今回の台風の影響はほとんどなかった感じの気仙沼。 でも油断大敵、沖合はまだまだうねりも強く、台風の余波が続くと思われますので、くれぐれも各船には気をつけて操業してほしいと思います

気が付けばあと数日で8月も終わります。 お盆を過ぎて急に涼しくなってきた気仙沼でした

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06:43
2015年08月25日
勝栄丸の新人研修はじまる

いま気仙沼の遠洋マグロ漁船を中心に、幹部船員の後継者確保育成のプロジェクトが急ピッチでおこなわれ、若い船員たちが続々と乗船し順調に成長しきていることは勝栄丸ブログでもお伝えしてきました

今回また新たに2名の若者が勝栄丸に乗船することになって、宮城県北部船主協会を会場に約1週間の乗船前の新人研修がはじまりました。 この講習会は初めてマグロ船に乗船する人には必ずおこなっているもので、乗組員としての心構えや船内秩序、洋上生活での注意点や大まかな仕事の流れ、そして実際の操業で必要となるロープワークなどの初歩的な技術を勉強するためのもの

講師は船頭さんのOBが担当。 ベテラン船員からの叱咤激励や色々なアドバイス、そしてユーモアをまじえた会話の中にも、一日も早く一人前の船員になってほしいとの温かい気持ちが伝わってきます


初めて経験するロープワークに、戸惑いながらも熱心に講師の話を聞く二人。 最初のうちは分からないことだらけだと思うけれど、基本的な技術と知識をこの講習でマスターし、疑問や質問があれば何でも聞いて、不安なく船員への第一歩を踏み出してほしいと思いますね

いま帰国中の勝栄丸の若手航海士も、後輩となるこの二人の講習を見守ります。 荒波を乗り越え過酷な操業現場を何航海も経験した船員の言葉は、同じ年代の若者たちのあいだにも何か伝わるものがあるんでしょう。 これから始まる遠洋航海でも、新人船員への指導のほど宜しくお願いしたいと思います

震災後、気仙沼のマグロ船に乗船した若者はこれで68人となりました。 これから70人・80人・100人と、どんどん乗船していくんだろうと思いますが、この幹部船員を目指す若者たちが順調に成長して、近い将来、気仙沼のマグロ船の中心選手となって活躍することを心から期待しています

講師の方々にはお忙しいなか快くお引き受け頂いて本当に有難うございます。 1週間の新人研修、宜しくお願いします。 二人の新人船員はこの研修を経て、来月には大西洋漁場へと出漁する予定です

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08:59
2015年08月24日
気仙沼でサンマ初水揚げ

お盆明けの8月17日に盛大な見送りを受けて気仙沼を出港したサンマ漁船団。 20日のサンマ漁解禁で一斉に出漁した各船は、ロシア水域で操業し、週明けのきょう各地の港に続々と入港しはじめました

気仙沼港にも今シーズン一番船となる第3太喜丸が入港し38トンのサンマを水揚げ。 昨年に比べて約1週間ほど早い気仙沼港の水揚げ開始です。 気仙沼魚市場の岸壁には早朝から関係者が続々と集まってきて、テレビカメラや新聞社などが取材合戦の様相。 昨年に続き本州一の水揚げを目指す気仙沼にとって、幸先の良いスタートとなりました

水揚と並行して行われたサンマ初水揚げのセレモニーでは、気仙沼市長や気仙沼漁協の組合長が歓迎のあいさつ。 第3太喜丸の船頭さんも、今年のサンマ漁にかける想いや気仙沼の関係者の期待に応えるべく頑張るとの力強いお言葉を



水揚げされたサンマをロットごとにサンプルの選別。 電子秤で一尾づつ計量していくんですが、大型サイズが2~3割ほどでしょうか。 出だしとしてはまずまずの大きさと高評価だった模様

初荷のサンマの取引価格も1㎏あたり600円ほどの相場となって、船頭さんも満足げな表情。 気仙沼漁協の組合長もテレビカメラの囲み取材で、今期のサンマ漁への大きな期待をお話しされてました

あすは気仙沼船籍の11光洋丸さんが60トンのサンマを持って入港・水揚げ予定。 これから戻りガツオのシーズンとなる一本釣り船団と合わせ、たくさんのサンマ船が気仙沼港を賑わせててくれることでしょう

勝倉漁業の関係船の入港・水揚げもそう遠くはないはず。 準備万端整えてお待ちしています。 2015年のサンマシーズンが始まりましたが、出漁各船におかれましては、安航・大漁でありますように

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18:14
2015年08月23日
シーフードショー2015を終えて

東京ビックサイトで開催されたインターナショナルシーフードショー2015の3日間が終わりました。 日かつ漁協・鰹鮪促進会ブースは、関係者みなさんのご協力のお蔭で大盛況のうちに閉幕。 皆さんほんとうにお疲れさまでした

今年のメイン企画、天然の冷凍ミナミマグロの解体ショーは予想をはるかに超える大勢の来場者を集め、天然まぐろの美味しさだけではなく、しっかりとした資源管理の効果でミナミマグロや大西洋クロマグロの資源量が増え漁獲枠が増加に転じている現状や、私たちが行っている遠洋マグロ漁業やその製品づくりの最新技術などについても、しっかりとお伝えすることができたイベントではなかったかと思います

今回のブース運営にあたり、促進会執行部そして事務局の皆さんには、時間や予算がないなかで最大限の準備をしていただきました。 ほんとうに感謝ですね。 会期直前になってこの企画を提案した私としても、はじまるまでは不安でいっぱいでしたが、なんとか皆さんのご協力のお蔭でイメージを現実のものにすることができ、ホッと一安心の週末です



シーフードショーの各ブースを見ますと、昨年までは蓄養や養殖マグロが大々的にPR活動していたものが、ことしはちょっとトーンダウンしているような印象を受けました。 養殖業者からも「しっかりと資源管理をした・・」っていうフレーズが登場していたのにはちょっと驚きですが、いまの日本近海のクロマグロは養殖向けの幼魚を中心に巻き網などで獲りすぎなのは誰しもわかる事。 こういうフレーズが出てくるっていう事は養殖業者自身がこのままじゃマズいっていう事を一番分かっているっていう事なんでしょう。 自然相手のビジネスだから、いき過ぎはよくありませんよね。 ようやく水産庁も太平洋クロマグロの規制へと舵を切り始めたようですが、養殖・蓄養業者にも当事者意識としてもっと真剣に太平洋クロマグロの資源管理を考えてもらいたいなと感じたイベントでもありました

初めての冷凍マグロの解体ショーで、準備の時間もないなかで、最高のパフォーマンスを実演してくださった焼津と築地の取引先のみなさん。 今回の成功を受けて来年もまたやりましょう!っていう声があがっていますので、次回もまたお手伝いいただけたらと思います。 ほんとうにありがとうございました

来年に向けての課題や反省点そしてやり残したこともたくさんあるかと思います。 ぜひ来年はさらにしっかりと準備を重ね、今年以上の結果と効果がだせるようにしていきたいと思いますね。 シーフードショー2015の日かつ漁協・鰹鮪促進会ブースの関係者の皆さん、ほんとうにお疲れさまでした。 これからもみんなでいいアイデアを出し合って、かつお・まぐろ業界をさらに盛り上げていきましょう

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11:59
2015年08月22日
大成功!冷凍ミナミマグロの解体ショー

東京ビックサイトを会場に8月19日からの3日間、ジャパンインターナショナルシーフードショー2015がおこなわれました。 全国のかつお・まぐろ漁業者で組織する日かつ漁協と鰹鮪促進会もブースを出展

今回のメイン企画は、天然の冷凍ミナミマグロの解体ショーでした。 私たちのシーフードショーでは初めての試みなので、うまくいくかどうかすごく心配でしたが、結果は大・大・大成功!

解体実演は取引先のご協力を頂いて、その道のプロが担当。 刃渡り150cmもの長包丁はものすごい迫力。 普段見ることのできない本職による解体ショーに、来場者の目も釘づけでした


まぐろ解体ショーの開始の合図は、築地のマグロせり人による大音量の鐘。 会場内に響き渡ってクレームが入るんじゃないかとちょっと心配するくらいの迫力。 その鐘の音につられるように、気が付けばブースの周りは何重もの人垣ができて、来場者のボルテージも最高潮に達したころ、主役の天然ミナミマグロの登場です

職人ならではの包丁さばきで、マグロの魚体が手際よく切りつけられていく手順を、来場者にもわかりやすいようにマイクを使って説明しながら進めます。 ミナミマグロの赤身の部位やトロの部分だけじゃなく、カマや中おち、頭肉やホホ肉、目玉など。 そして個体ごとに装着されているプラスチックタグの意味を説明しながら、ミナミマグロ資源管理についてふれたお話しも。



いったんは資源量が減ったといわれたミナミマグロと大西洋クロマグロですが、私たちをはじめ世界の漁業者が協力して資源管理してきた効果で、劇的に「マグロが増えた」といわれるところまでたどり着きました。 私たちが行っている操業でも、その実感はひしひしと感じますね。 天然ミナミマグロの解体ショーで、その美味しさだけじゃなくて、ミナミマグロの裏側についてもしっかりとお伝えできたのがよかったと思います

職人さんの手によって目の前で解体されたミナミマグロは、すぐにお寿司となって振る舞われました。 普段めったに食べることのできない高級マグロのお寿司の試食だけに、たくさんお客さんであっという間に次々とトレーが空になっていきました。 やっぱマグロの持つ力はスゴイです

私も役得で試食しましたが、赤身もトロもすごく旨味があって、脂があまくて、すごく美味しいミナミマグロでした。 養殖業者の方も試食に来てましたが、やっぱ天然は美味いね!だって。 1年に短期間の旬のマグロを年間を通じて食べることができるのも冷凍マグロの良さ。 しっかりと資源管理された安全で安心な天然の冷凍マグロをもっともっとたくさんの方に気軽にいろんなシーンで楽しんでいただきたいですね

ミナミマグロを1本まるまる食べちゃおうっていう今回の企画。 また来年も是非やりたいです

Posted by 勝倉漁業株式会社 at
09:24
2015年08月21日
シーフードショー2015開幕!

年に一度の水産業界のお祭りの日がやってきました! 東京ビックサイトを会場に8月19日から3日間の日程で開催される「ジャパン・インターナショナルシーフードショー2015の開幕です

今年も「日かつ漁協・鰹鮪促進会」がブースを出展。 運営にあたる全国から集まったかつお・まぐろ漁業経営者の仲間や日かつ漁協の職員が早朝からトレードマークの真っ赤なはっぴを着てスタンバイ

開場前のミーティングでは当日の注意事項や役割分担を確認。 鰹鮪促進会会長の挨拶で気合を入れてのブース開始です。 お忙しいなかこのイベントに集まったみなさん、ほんとうにお疲れさまです



このシーフードショーのために、何か月も前から準備をおこなってくださった促進会の会長をはじめ執行部の皆さん、そして事務局、お手伝いいただいている日かつ漁協のスタッフに感謝ですね

今回のメイン企画は、いま資源量が増えて漁獲枠が増加傾向にあるミナミマグロを使った解体ショー。 それもなんと一本まるまる食べちゃおうっていう企画。 冷凍の天然ミナミマグロの解体ショーってすごく珍しいと思いますよね。 私はこれまで見たことがないので、どんなショーになるのか興味津々。 解体ショーの実演は取引先のプロが担当。 お忙しいなかお手伝いいただいてほんと有難うございます

美味しい天然の冷凍ミナミマグロをお寿司やお刺身で存分に味わって、いまの世界的なマグロの動向や私たちが行っている資源管理などについて、ちょっとでも知って帰っていただけたらと思いますね。 ミナミマグロに装着されている資源管理用のプラスチックタグが目を引きます

注目の「冷凍・天然ミナミマグロ」の解体ショーの様子は、またあしたお知らせすることにして、すごくたくさんの来場者がくるこのイベントで、天然マグロを最大限アピールしていきたいと思います

日かつ漁協・鰹鮪促進会ブースのみなさん、最後まで全力で頑張っていきましょう

Posted by 勝倉漁業株式会社 at
07:21
2015年08月20日
第7勝栄丸のマグロ水揚げ

お盆休みが終わって早々の静岡県清水港への出張。 ここ清水港は日本最大の冷凍マグロの水揚げ基地で、毎日このような光景が見られるところ。 どんよりと曇って蒸し暑いなかで水揚げ開始です

勝倉漁業の遠洋マグロはえ縄漁船・第7勝栄丸が中部大西洋海域での操業で漁獲したメバチマグロなどを、冷凍運搬船に転載し清水港まで運んできました。 超低温のマイナス60℃の魚艙から冷気に包まれたマグロ類が次々とクレーンで釣り上げられていきます

1時間に約40トンの水揚げペースでしょうか。 いつも通り順調な作業、みなさん本当にご苦労様です。 少しは暑さも緩んだので、作業にあたる人たちも、このくらいの気温だとすごく楽なんでしょね



きょうの水揚げには、いま日本に帰国中の第7勝栄丸の船頭さんにも立ち会っていただきました。 大西洋海域の操業では、冷凍運搬船への転載・転載が続き、日本での水揚げ現場に立ち会う機会がほとんどない船頭さんにとって、今回の視察はすごく重要で貴重な機会

自分が指揮する船で生産された冷凍マグロ類の凍結・処理状態を確認。 冷凍マグロ全般の市場評価や相場観、そして本船の製品づくりの改善点や課題など、水揚げをおこないながら話し合います

今月末には、次の航海に向けてのミーティングを行う予定なので、今回の視察結果をもとにプレゼン資料を作っていこうと思います。 少しでもいい製品をつくっていかなければなりませんからね

今回も取引先そして関係者の皆さまには、本当にお世話になりました。 水揚げされた冷凍マグロが適正な価格でスムーズに販売され、次の水揚げにいい形で反映されることを願います。 お疲れさまでした

Posted by 勝倉漁業株式会社 at
07:43
2015年08月19日
お盆明けの清水出張

お盆休み中もいろんな仕事が重なって、休めたような休めなかったような微妙な連休でしたが、それでもちょっとはゆっくりできたかな。 みなさんはどんなお盆休みをお過ごしでしたでしょうか

連休の最終日は気仙沼に入港した船の対応、その翌日はブログでお伝えしたサンマ漁船・第38欣栄丸さんの出港見送り、そしてその足で勝栄丸の冷凍マグロの水揚げのため静岡県清水港に移動です

連休が終わったとはいえ、移動の東北新幹線は超満席状態で、1週間以上も前に指定席をおさえてあったからよかったものの、やはりこのタイミングでの出張は相当覚悟しなければなりませんね

今回の水揚げは勝倉漁業の第7勝栄丸が中部大西洋漁場で漁獲したメバチマグロなど。 冷凍運搬船に転載し日本まで運んできてようやく清水に到着しました。 運搬船に積み込んでから清水での水揚げまで約2か月半以上もかかってしまいました

冷凍マグロの値決め交渉そして水揚げと仕事が続きますが、相場と天候に恵まれていい結果で終わりますように、関係者の皆様には宜しくお願いしたいと思います

値決め交渉に向けて頭の中を整理しながらも、これからどこでどんなご当地グルメやマグロを食べようかなって考えたりして。 忙しい出張中でもリラックスする時間も少しは必要ですよね

清水もだいぶ暑さが和らいできた感じ。 夏ももうすぐ終わりなのかもしれません

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10:53
2015年08月18日
祈!安航・大漁 第38欣栄丸出港

日本最大勢力の遠洋まぐろ延縄漁船を所有する岩手県釜石市の濱幸水産・幸栄漁業グループに新たな漁船が加わって、待ちに待った新規事業のスタートの日となりました。 サンマ棒受け網漁船の第三十八欣栄丸さんの出港です

出港当日の朝に釜石港に到着した本船は、社旗や大漁旗を勇壮にひるがえし出港の時を待ちます。 厳かな神事の後には恒例の出港式が執り行われ、濱川専務さんに続いて社長さんがご挨拶

この第三十八欣栄丸でのサンマ漁にかける熱い想い、そして歴史ある漁業会社を率いるトップとしての新たな決意。 静かに語る中にも、ひしひしと伝わってくるものがあって、すごく感動的な出港式でした


神事そして出港式の終了後には、お祝いの餅まきが行われました。 濱幸水産グループに新たに加わったサンマ漁船の初披露。 船の左舷側何カ所からも盛大に紅白の祝い餅が振る舞われます

出港のお祝いに同行した勝倉漁業のスタッフも両手に抱えきれないくらいにお餅を頂いてすごく嬉しそう。 餅まきが終わるやいなや、専務さん自らもやい綱を離しての出港となりました

これから勝倉漁業は第三十八欣栄丸さんの気仙沼での魚問屋として本船の入出港を精いっぱいサポートさせていただきます。 第三十八欣栄丸さんの新たな船出、ほんとうにおめでとうございました。 今後ともよろしくお願い致します m(__)m
第三十八欣栄丸さんの海上安全と大漁満足、そして濱幸水産グループの益々のご隆盛、そして濱川社長・専務さんをはじめ役職員の皆さまのご健勝とご多幸をお祈りいたします

Posted by 勝倉漁業株式会社 at
11:40
2015年08月17日
冷凍ミナミマグロの解体ショー

今年もついにやってきました! 年に一度、東京ビックサイトを会場に開催される日本最大の水産物展示会「ジャパンインターナショナル・シーフードショー」が、8月19日から3日間の日程で行われます

遠洋かつお・まぐろ漁業者で組織する「日本かつお・まぐろ漁業協同組合」日かつ漁協が今年もブースを出展し、その企画・運営を若手経営者の会である促進会が取り運ぶことになって、日程が近づくにつれてその準備も大詰めのところにきていて、だんだん緊張感が増していました

まいとし来場者からの好評を博している「日かつ漁協・促進会ブース」では、今年はいったいどんな催しをするんだろうかと期待している方も多いと思います。 今年のメイン企画はなんと、クロマグロと並ぶ高級魚の超低温冷凍・天然ミナミマグロの解体ショーなんです。 1本丸ごと解体して全部食べちゃうっていう企画。 これは旨いと思いますよ



超低温で冷凍した天然ミナミマグロで、どうやって解体ショーをするの?って思われた方。 それができるんです。 一本丸のまんまのミナミマグを前日から解凍をスタートし、完全解凍状態でブースに用意

職人さんの技でさばいたミナミマグロを、お刺身やお寿司、いろんなお料理で提供しちゃうっていうんだから、すごく贅沢で楽しいイベントだって思いませんか。 私も今から試食するのが楽しみです。 みなさんもシーフードショーの「日かつ・促進会」ブースにぜひお越しください。 ミナミマグロだけじゃなく美味しいメバチマグロなども食べ放題ですから

私たちがおこなっているマグロ類の世界的な様々な資源管理の効果で、ミナミマグロと大西洋クロマグロは劇的に資源が増えて、漁獲枠を拡大する方向へと舵を切りました。 ブースでのミナミマグロの試食を通じて、世界のマグロ資源の動向や管理手法、そして遠洋かつお・まぐろ漁業などについてちょっとだけでも知識と理解を増やして帰っていただけたら幸いです

ジャパンインターナショナル・シーフードショー2015での日かつ漁協・促進会ブースで皆様のお越しをお待ちしております。 当ブースへのご来場の際には、必ずお腹を空かしてくるようにしてくださいね。 美味しいマグロをたくさん準備して皆さんのお越しをお待ちしてますから

Posted by 勝倉漁業株式会社 at
14:16
2015年08月16日
83佐賀明神丸が夏季休暇に

巷ではお盆休み最終日。 夏季休暇を故郷でゆっくりと過ごしたみなさんは、きょうがUターンのピーク。 新幹線も飛行機もそして高速道路もどこもメチャクチャ混んでいるんじゃないかと思いますね

日本全国各地の港も今日までお盆休みのところが多いけど、気仙沼はカツオ船の入港に対応するため開市となった日曜日。 勝倉漁業の市場担当スタッフたちは早朝から水揚げ作業です

連休前ほどじゃないけれど、カツオの値段は高めで推移。 三陸沖で操業している船の多くが夏季休暇に入っている事もあって入港船が少なく、休暇をずらした船にとっては恵みの一週間になった感じですね


きょう気仙沼に入港した高知県の83佐賀明神丸さんは、お盆前そして盆休み最終日に合わせてきっちりとまとまった漁獲をしてきてくれて、さすがは水揚げトップをひた走る船

83号さんが夏季休暇をとるのは今月下旬なのかなと思ってたら、急きょ気仙沼に係船して乗組員が休暇をとることになり、乗組員の航空券の予約やら移動の手配やらとバタバタと忙しくなって。 取引先の旅行代理店の担当者にも、日曜日にも対応してもらってほんと助かりました

水揚げを終えてどっかりと座る「餌買さん」。 関係船がみな休暇となったので、気仙沼滞在中の餌買さんもちょっとだけゆっくりかな。 まだまだ暑いので、この期間に体調を整えて後半戦に備えてください

83佐賀明神丸の船頭さんをはじめ乗組員の皆さんには、明日からの夏季休暇を満喫してきてください。 また休暇明けには気仙沼でお待ちしてます。 気をつけていってらっしゃ~い

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12:24
2015年08月15日
今年のサンマ来遊動向

8月下旬からはじまる日本近海でのサンマ棒受け網漁解禁に向けて、昨年サンマ水揚げ本州一を記録した気仙沼港で、第31回「食」と「漁」を考える地域シンポジウム【サンマ資源の国際管理と今期の来遊動向】というサンマについての勉強会が開催されました

これまでは資源管理がほとんどなく、獲り放題状態となっていた北太平洋のサンマ資源。 気づけば外国勢とくに台湾漁船が大幅に勢力を伸ばし、91隻もの超大型漁船で、日本近海に来遊する前のサンマを年間20万トン以上も漁獲するほどになっていて、さらに中国も近年40~60隻ほどの新造船を建造しサンマ漁へ新規参入。 これまた8万トンまで漁獲をのばしている状況

これまでは比較的潤沢といわれてきたサンマ資源ですが、日本の科学者の解析によると、その資源状態は減少傾向にあり近年は横ばいだけれども、なんらかの抑制策は必至という状況だとか。 サンマをはじめとする北太平洋の漁業を管理しようと、日本が主導してようやくNPFCなる条約が発効しこの7月から管理が進められていく事になったそうです


昨年10月に台湾・高雄での視察の際、大型サンマ漁船が大量の冷凍サンマを水揚げしているところに出くわしましたが、今回のプレゼンにあった外国勢のサンマ漁の実態を資料で見て、「あぁ、あの時に見たものがこれなんだな」って。 すでに実際に台湾でこの目で見ているだけに、外国勢によるサンマ漁についてすごくわかりやすく感じたプレゼンでした

そりゃそうですよね、日本だけサンマ資源を守る気持ちがあっても、日本近海に回遊してくる前のサンマを外国勢が早い時期から公海漁場で大規模に上限なしに「先獲り」してたんじゃ、いまは比較的安定しているサンマ資源もこの先どうなるかわかりませんからね

水産総合研究センターの報告によると、今年のサンマは解禁当初は低調な漁況なるも、9月半ば以降は漁況が上向くとの予測。 サンマの大きさについては、全体として大型が少なく、中盤戦以降は中小型の割合が多くなるとの事。 あくまでも予測は予測。 実際の操業では、順調に大型主体の漁模様になることを期待しています

ここまではカツオの水揚げが順調な気仙沼です。 秋に向かってサンマが加わってさらに気仙沼が活気づくことを願いつつ、今年のサンマの動向をこれから注意深く見守っていきたいと思います

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17:05
2015年08月14日
183佐賀明神丸が夏季休暇に

黒潮にのって北上するカツオの群れを追い、三陸沖での操業を行っているカツオ漁船団もそろそろ夏季休暇のタイミングがきたようです。 気仙沼の港内には、今月17日に一斉出漁するサンマ船とならんでたくさんのカツオ船が係船する姿が見られます

高知県の第183佐賀明神丸。 毎年、日本一の水揚げを争っている優秀なカツオ船です。 今年もこれまで順調な水揚げを重ねてきて、一昨日の水揚げで前半戦を終了し夏季休暇という事になりました

港町の出港岸壁に船を落ち着かせると、乗組員の皆さんはそれぞれの帰郷の準備。 船をきれいに洗い流したり、船内の整理整頓や残った食料の片付け、そしてお土産を買いにはしったりと、慌ただしいなかにもみなさん楽しそうな様子


気仙沼港から仙台空港まではバスをチャーターしての大移動。 いつもの合羽姿からおしゃれな私服に着替えた乗組員が、気仙沼に残る明神水産の餌買さんや勝倉漁業のスタッフに見送られて出発です

乗組員の夏季休暇中には、気仙沼の整備業者によってエンジンなどの保守点検が行われます。 約1週間ほどの夏季休暇、船頭さんはじめ乗組員の皆さんにはしばしゆっくりと休養してほしいと思います

お盆に入って気仙沼にも県外ナンバーの車が多くなってきました。 のんびりムードの中、港に足を向けると忙しく動き回る取引先の技師たちの姿があったりと、お盆休み返上での作業本当にご苦労様です

183佐賀明神丸の乗組員のみなさんには、ひさしぶりのご家族との時間をゆっくり過ごしてください。 夏季休暇明けにはまた気仙沼でお待ちしております。 それでは気をつけていってらっしゃい

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07:55
2015年08月13日
WTIが42ドル台をつけて

世界の主要な原油価格指標の一つとなっているニューヨーク・マーカンタイル取引所での原油先物「WTI相場」。 このWTI価格が世界のあらゆる油の値動きに大きな影響を与えています

一時期、原油価格がものすごく高騰した時期があって、日本でもガソリンがめちゃくちゃ高くなったりして大騒ぎしましたよね。 2008年には1バレル140ドル台をつけたもののその後下落。 近年で一番高かったのは2011年の110ドル台。 そのあとは100ドル前後で横ばいの値動きになっていました

そのWTI相場が昨年の夏以降急激な下げに転じ、きのうはなんと42ドル水準までになるなど、一番高い時に比べて半値以下の価格で取引されています。 それでも長期的なトレンドとしては若干の右肩上がりに見えちゃうのは私だけでしょうか。 それでもとりあえずの好材料には間違いないんですけどね

原油価格が安くなったからと言ってもろ手を挙げて喜んでばかりもいられません。 ドル建ての原油価格、私たちが購入する漁船用の燃料油は円建て。 ドル建ての原油価格が大幅に値下がりしても最近の円安が大きく影響してか、燃料油価格が下げきらない

輸出産業はこの円安の影響で空前の利益。 一方私たちは、円安誘導政策のお蔭で海外で調達する物資の価格がすごく高くなって。。。 WTIがこの水準ならもっともっと燃料油の価格が落ち着いてもよさそうなものなんだけどなあって、パソコンの画面をにらみながらなんか歯がゆい気分です

WTI相場もまたどんな要因で急激な上昇を見せるかわかったもんじゃないので、自己防衛策はしいかりしておかないといけませんね。 省エネへの継続的な取り組みは必須。 この機会にまた見直さなくちゃって感じてます。 会社はお盆休み。 でも連休明けの仕事に備えてひとりパソコンに向かう私です

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11:00
2015年08月12日
復活!冷やしチリトマト麺

こう毎日暑い日が続くとどうしても食欲が落ちてきますよね。 仕事の合間のランチタイムに何を食べようかなと考えて、そうだ「まるき」さんに冷やし麺が登場してたんだっけと思い出して

少し早めにお店に入ると、もうすでに行列ができるほどのお客さん。 なんとかカウンターの席を確保して、お目当ての「冷やしチリトマト麺」を迷わず注文です。 去年の夏に引き続いての復活の味。 今年の「冷やしチリトマト麺」はどんなバージョンアップがされているのか、期待値満点でいっただっきま~す

見た目にも鮮やかなこの冷やし麺。 自家製のモチモチした食感の中太麺に、トマトの甘みと酸味にチリソースのちょっと辛味がアクセント。 夏野菜のピクルスに炙りチャーシューの角切り、そしてガーリックチップの隠し味。 ラーメンっていうよりも、冷製パスタっていうほうがピッタリかもしれませんね。 期待通りすごくおいしい冷やし麺でした。 毎回の工夫にほんと頭が下がります



下段の写真は昨年の「冷やしチリトマト麺」。 見た目は似ているようでも、何かが全く違う。 今年のバージョンは相当考えつくされているなあって感じる一品でした。 暑い日にぴったりのメニューですね

お盆となって、気仙沼にもたくさんの帰省客が来られるかと思いますが、気仙沼に帰省の際には、ぜひ一度まるきさんの絶品冷やし麺を味わってみてはいかがでしょうか。 超おすすめです

きのうの勝栄丸ブログで告知しましたが、勝倉漁業は明日から夏季休暇となります。 連休っていっても、正味何日休めるかはちょっとわからないけど、できるだけ頭と体を休めて盆明けに備えたいと思います

それでは皆さん、それぞれの夏季休暇をゆっくりと楽しんでくださいね

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13:25
2015年08月11日
勝倉漁業の夏季休暇

連日暑い日が続いていますが、このところ朝晩は少しだけ過ごしやすい気温になってきたかなあと感じられる気仙沼です。 お盆を過ぎるとさらに気候が秋に向かっていくんでしょうね

勝倉漁業もあさってから盆休みに入ります。 短期間の夏季休暇ですが、スタッフの皆さんにはしばしゆっくりと体を休めてほしいと思います。 それから、ご先祖の供養・お墓参りはもちろんでしょう

8月13日(木) 休業
8月14日(金) 休業
8月15日(土) 休業
8月16日(日) 休業
8月16日(日)は会社は休業ですが、気仙沼魚市場は開市日のため市場担当スタッフは通常通り入港船の対応にあたりますので、関係船の皆さまにおかれましては、宜しくお願いしたいと思います

気仙沼の湾内には、徐々に夏季休暇のため係船する船が多くなってきました。 沖合のカツオの漁模様が低調なのに加えて、休暇中の船が多くなっているので、カツオの水揚げ量は少なめですね

水揚量が少ないっていう事は、カツオの値段が高くなるって事。 昨日きょうなんかも新口のカツオが1㎏あたり1000円以上の船もあったりと、例年この時期特有の値動きになってきました。 漁船側にとってはチャンスっていう事なんだろうと思います

まだ夏季休暇をとっていないカツオ船にとっては、カツオの値段が高くなるこの時期に大きな期待をかけての操業。 みなさん疲れも出てくるころなので、くれぐれも気をつけて操業をお願いします

勝倉漁業の4日間の夏季休暇。 みなそれぞれに日頃の疲れをリフレッシュしてください

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10:29
2015年08月10日
ニッポンの凄腕漁師2015夏

三陸沖で毎年繰り広げられているカツオ漁。 数多くのカツオ船の中で、常に水揚げ高トップ争いをしている佐賀明神丸を追った番組が8月2日に放映され、そのDVDが明神水産さんから届きました

宮城県では放送されない番組なので、気仙沼でこの番組を見たっていう方はすごく少ないと思いますが、テレビ東京系列で放映された日曜ビッグバラエティ「ニッポンのスゴ腕漁師2015夏」っていうタイトルの番組です。 カツオ一本釣り漁船の第83佐賀明神丸と第183佐賀明神丸を4年にわたり追い続けているテレビクルーが、今年も1月末の出港時から乗船し取材したもの

いつもは気仙沼の港に入港した船頭さんや乗組員の様子しか見ることのできない私たちですが、港を離れ実際の漁場で操業する船員たちのカツオやトンボとの格闘の様子は、ものすごくリアリティーがあって、日頃の表情や姿とはまた違った緊張感があって、みんなすごくカッコいいですよね

船頭さんの漁獲への戦略や意気込みなども垣間見ることができてとても参考になりました。 乗組員のみなさんの洋上での日々の生活やカツオとの格闘の様子など。 港で見せる顔とはちょっと違うその時その時を、的確にとらえている映像はさすがはプロの仕事だなあって思いますね。 カツオ一本釣りはやっぱ迫力が違います

今年の前半戦も順調に水揚げを重ねてきた両船。 これから盆明けの漁そして戻りガツオのシーズンへと入っていきます。 後半戦の操業でもまたテレビクルーが乗船して取材を続けていくと思うので、今シーズンのトップ争いの締めくくりはどんな映像になっているのか今から楽しみです

そのうち宮城県でも再放送で放送されると思いますから、その日程等がわかりましたら勝栄丸ブログを通じて皆さんにもお知らせしたいと思います。 番組のDVDを送っていただいた明神水産のスタッフの皆さん、ありがとうございました。 これからもよろしくお願いします

明神水産株式会社のホームページはこちら

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14:30
2015年08月09日
ラスパルマス港からの便り

大西洋での長期航海を終えてスペイン・カナリア諸島のラスパルマス港に係船中の第1勝栄丸と第7勝栄丸。 現地から写メの便りが届きました! 帰国して休暇中の乗組員たちにかわり、現地ラスパルマスでは日本から派遣した技師の皆さん方による整備がおこなわれているんです

大西洋の荒波をくぐり抜けてきた両船だけに、マグロとの格闘が垣間見える船体。 船首にはスペイン国旗が。 これからラスパルマスの造船所に上架して、船体の汚れ落としや塗装などをおこない、船員たちが船に戻るころまでには元のピカピカの状態になっていることでしょう

2隻同時におこなわれているエンジンや機器類の整備なので、その作業にあたる技師の方々は毎日たいへんなお仕事かと思いますが、次の航海も故障なく順調な操業を行えるように、しっかりとした整備をお願いしたいものですね



機関室内での作業のあいまには、船の食堂に集まっての休憩でホッとする時間。 せっかく外国の港でのお仕事なのにもかかわらず、ほとんど船から外出せずに、船に寝泊まりして作業にあたるみなさんなので、しっかり食べて睡眠を十分とって、体調管理には気をつけてほしいですね

日本漁船の基地であるこのラスパルマス港からは、きのう気仙沼の第1昭福丸さんが出港したとの情報。 勝栄丸と同じ海域で操業する本船なので、今航海もどうぞよろしくお願いします。 第1昭福丸さんの安航と大漁をお祈りいたします

カバン一つに工具を携えて外地を飛び回って遠洋マグロ漁船の整備をこなす技師の皆さん。 気仙沼にはこういう職人の方々がたくさんおられます。 こういうマンパワーも気仙沼の底ぢからなんでしょうね

第1勝栄丸と第7勝栄丸の整備にあたっては、くれぐれも事故やトラブル等のないように。 技師のみなさん達には、チームワーク良く作業をこなして、本船の乗組員へバトンタッチをお願いしますよ

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07:04
2015年08月08日
故郷へ帰省のカツオ船

今年の近海かつお漁の前半戦は各船ともに絶好調な水揚げをここまで続けてきましたが、7月下旬から少しづつ漁獲量が減ってきて、8月に入ると連日厳しい戦いを強いられているかつお船団

例年、お盆前後は漁模様が下火になる傾向はあるんですが、ここまで少なくなると19年連続生鮮かつお水揚げ日本一達成にも暗雲が立ち込めてくるんじゃないかと、内心ちょっと心配の今日この頃

連日の猛暑が続き、漁場の水温も当然高めで推移しているので、カツオ達もちょっと夏バテ気味なのかなって。 少しでも涼しいところを求めて水深の深いところをを回遊しているのかもしれませんね



気仙沼の湾内にはここにきて夏季休暇をとるカツオ船の係留が目立つようになってきました。 昨日入港した三重県の安市丸さんもこのタイミングで「盆休み」。 来年伊勢・志摩サミットの会場となる故郷の街に、大型バスをチャーターして乗組員揃っての帰省です

手土産をもって、気楽ないでたちで下船する船員のみなさんは、ひさしぶりの家族との再会に心躍らせている事でしょうね。 約10日間の夏季休暇をゆっくりのんびり過ごして、後半戦への鋭気を養っていただきたいと思います。 気をつけていってらっしゃ~い

春先から乗組員と共に休みなく働き続けた「カツオの釣竿」もしばしの休暇ですね。 使う人の好みに合わせたカラフルな釣竿が整然と立てかけられているのってカツオ船ならではのお気に入りの風景

もうすぐお盆を迎える気仙沼港。 これからの後半戦が大漁で安航でありますように

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10:35
2015年08月07日
暑い日にはマグロ丼!

気仙沼も毎日猛暑が続いて体もきつい感じですが、これが夏バテっていうんでしょうかね。 みなさんはいかがお過ごしでしょうか。 くれぐれも体調には気をつけられますように

こう毎日暑くっちゃ食欲も落ちてくる。 先月末に帰国した勝栄丸の船頭さんとのミーティングの途中にランチに行きましょうかっていう事になったんですが、さっぱりしたものがいいなあという船頭さんのリクエストで、北かつまぐろ屋海の市店にいく事にしました

平日のお昼時。 少し早目の時間に入店したのがよかったのか、だんだんお客さんがふてきて帰るころには満席状態になっていました。 やっぱ皆さんも同じことを考えてるんですね


いろんなマグロ丼メニューの中から私がチョイスしたのは「第123勝栄丸のマグロ丼」! ずばり、勝倉漁業の遠洋まぐろ船がインド洋で漁獲し厳選したメバチマグロをふんだんに使ったマグロ丼です

ちょっと値段はお高めだけど、本来のメバチマグロの美味しさがストレートに味わえるのでお勧めです。 赤身にすごく甘みがあって、ねっとりとした食感があって、酢飯との相性も抜群

船頭さんはメバチマグロの漬け丼を、一緒に行ったスタッフはバクダン丼を選択。 船頭さんも大満足のランチタイムでした。 帰りには海の市内の横田屋さんで「ホヤの塩から」のお土産を購入。 ちょっとだけ観光気分を味わって、また仕事に戻ろうと思います。 今日の夜はホヤの塩からで一杯ですね

期間限定の北かつ・まぐろ屋の123勝栄丸のマグロ丼。 みなさんもお早目にぜひどうぞ

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12:56
2015年08月06日
気仙沼内湾の景観・まちづくり検討会

東日本大震災から4年以上が経過しました。 気仙沼市内沿岸部では地盤沈下した土地のかさ上げ工事がだんだんと進んできて、建物や道路などの復旧が少しづつ形になってきたように思えます

そのなかでもまだほぼ手つかずに残されているのが気仙沼の顔とも言える内湾地区。 復旧が一番遅れているなあという印象の内湾地区で、このほどまちづくり協議会での提言書Ver4がようやくまとまって、エリアごとの方向性や災害公営住宅の整備や商店街の構想などがイメージできるところまできたけれど、その具体的な動きはこれからしばらくかかりそう

そんな中で、新しい内湾地区の景観などについて話し合う検討会が開始されました。 震災での被害が大きく、だいぶ時間が経過した中で、どのような街が理想なのかそれぞれの想いをワークショップでの意見交換にぶつけ合います。 みなさんいろんな考え方があるもんなんですね

もっと少人数での会議なのかなと考えてたけど、メンバーは地区の代表者など42名に加えて、気仙沼市の関係部署やコンサルティング会社、まちづくりの専門家など、気仙沼市のワンテン庁舎の大会議室に大勢の方々が参集。 この会の副会長をお願いしたいとの急な話に戸惑いつつも、生まれ育ったこの街の再生に微力ながらお手伝いをとお引き受けすることに。 関係者の皆さま、よろしくお願い致します m(__)m
事務局から配布された膨大な資料。 専門外のことでなにがなにやら、どこから議論していけばよいのかさっぱりわかりません。 検討課題も多岐にわたり頭の中がいっぱいになりそうですが、コーディネーターの仕切りで着々と議論が進んでいく事を期待しています。 人それぞれの多様な考え方や全く違うイメージなどを、どのようにこれからのルール作りに反映させていくのかが重要で、もっとも難しい作業すね

なにか大変な事を引き受けてしまったような気がしますが、みなさんのお力とご協力を頂きながら、あと4回の会合でこの街の将来に向けての明るい夢のある方向性が見いだせるように頑張りたいと思います

次回会合は9月中旬の予定だとか。 出張と重ならないように願いたいものですね

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09:41
2015年08月05日
河北新報「とうほく一番物語」の取材

毎週日曜日に河北新報に掲載されている特集記事があります。 「とうほく一番物語」っていう連載記事で、東北各地の”一番”を毎週ピックアップしてお伝えするもの。 その「とうほく一番物語」にこんど気仙沼の生鮮カツオが取り上げられることになって、河北新報の記者さんが取材に来られました

18年連続日本一を記録している気仙沼の生鮮かつお。 なぜ気仙沼が生鮮かつおの水揚げで毎年”一番”なのか、その「なぜ」を求めてカツオ船の魚問屋である勝倉漁業に話を聞きにきたという事でした

事前にこの「勝栄丸ブログ」を詳しく読んだりして、勝倉漁業の魚問屋としての仕事内容や気仙沼とカツオ船との深いつながり、地域全体でのバックアップ体制などをきっちりと調べ上げてきていただいたので、こちらもスムーズにお話をすることができてすごく助かりました


ちょうど183佐賀明神丸さんの入港・水揚げだったので、河北新報の記者さんをカツオの水揚現場にご案内。 こういう機会もそうないでしょうから、水揚中の船頭さんに紹介してお話をしていただきました

気仙沼が18年連続で生鮮かつお日本一を続けられているのか。。。 記者さんの目にはどのように映ったのでしょうね。 気仙沼でのいろんな取材をどのような記事にまとめるのか、8月23日(日)の掲載記事を楽しみにしたいと思います。 暑いなかでの取材ほんとうにご苦労さまでした

前日には、日本一の焼き魚が食べられる「福よし」さんに伺って、親方から気仙沼とカツオ船のお話し聞きながら、気仙沼の美味しい海の幸と地酒を堪能し大満足だったという記者さんです。 こんど気仙沼にお越しになる時には、ぜひ奥様と一緒にどうぞ! 土産話だけでは奥様も納得しないでしょうからね

お昼前に気仙沼に入港した183佐賀明神丸さんは、水揚げを終えると午後3時頃には餌場に向け出港となりました。 船頭さんには忙しいなか河北新報「とうほく一番物語」の取材へ快く対応していただいてありがとうございました。 この航海も安全な航海で大漁でありますようにお祈りいたします

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10:50
2015年08月04日
祝!第百十一日光丸進水

漁業界大注目の遠洋かつお一本釣り漁船が進水しました! 御前崎の日光水産が発注し三保造船所で建造が進められている第百十一日光丸さん。 なんと総トン数が599トンの超大型のかつお船です

これまで遠洋かつお漁船で主流だった499トン型からさらに大きな新造船。 漁獲物の積みトン数はB-1カツオで458トンと、既存船の最大400トンから大幅にアップする本船です

これにより従来の年間7航海から6航海へと漁場での滞在期間をのばし効率的な操業を行うというもの。 もちろん日光丸さんの事なので、必ずや計画以上の水揚げをしてくれことでしょう。 B-1温度管理システムの導入や活〆脱血製品(S-1)の製造にも取り組みながら、操業の安全性や労働環境・居住環境の大幅な向上も図りつつ、さまざまな省エネへの工夫によって10%以上の省エネを目指す計画だそうです

(B-1カツオ水揚げイメージ)


遠洋かつお一本釣り漁船としては10年ぶりの新造船。 それも画期的なアイデアをふんだんに盛り込んだ超大型船だけに、漁業界からもこのプロジェクトに向けて熱い視線が向けられていますね。 第百十一日光丸さんの進水、本当におめでとうございました

11月の竣工のあかつきには、ぜひ御前崎港にお伺いして業界大注目の新造船をゆっくりと拝見させていただきたいですね。 そして御前崎港の美味しいカツオ料理を食べるのもすごく楽しみです

写真は昨年10月に気仙沼港に入港したブルーの煙突が特徴的な第11日光丸さんです。 遠洋かつお漁船5隻体制となる日光水産の益々のご繁栄と日光丸各船の大漁と安航をお祈りいたします

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08:53
2015年08月03日
気仙沼漁協での表彰式

昨年、18年連続生鮮かつお水揚げ日本一を記録し、サンマの水揚げでは本州一の水揚げを奪還した気仙沼港。 その気仙沼で、一年間の海の幸に感謝する魚魂祭と、昨年の水揚優秀漁船・優良取引業者・水産功労者等の表彰式が執り行われました

気仙沼港がこうして順調に水揚げを重ねられるのも、三陸沖で操業し気仙沼に日々入港していただいている漁船団の活躍はもちろんのこと、気仙沼漁協の役職員の頑張り、魚問屋の漁船誘致や仲買さんの積極的な買い付け、冷蔵庫や水産加工、製氷・製函・運輸、造船・鉄工やあらゆる関連産業の集約によって、気仙沼が漁港として大きく評価されている結果なんだと思いますね

気仙沼魚市場の第一入札場前の特設会場での魚魂祭では、五十鈴神社の宮司さんらによる神聖な神事。 気仙沼市長や漁協組合長、そしてたくさんの関係者一同、海の幸に感謝の気持ちとともに各船の大漁・安航、そして関係各社の益々の繁栄を願います

そして漁協の会議室に場所を移しての表彰式。 120t以上の大型船・かつお一本釣り漁船の部では、高知県の83佐賀明神丸さんと183佐賀明神丸さんが水揚優秀漁船として気仙沼市長・漁協組合長表彰を受けました。 今年も順調な水揚げを重ねている両船の今後益々の活躍を期待しています

水産功労者表彰では、これまで長年に渡り気仙沼の水産に多大なる貢献を頂いた9名の方が表彰を受けました。 今回表彰を受けた先輩諸氏をはじめとするこれまでの頑張りのお蔭で、気仙沼の今があるんだと思いますね。 これからもご指導・ご鞭撻のほど宜しくお願いします

表彰を受けられた漁船や取引業者・関係者の皆さん、ほんとうにおめでとうございました

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12:02
2015年08月02日
第64回気仙沼みなとまつり

気仙沼市民が一番熱くそして盛り上がるイベント、とどけ!海へ大地へ大空へ「第64回気仙沼みなとまつり」が開幕しました。 初日の8月1日は、市内田中前大通りを会場にした「はまらんや踊り」には、市内の小中学校やサークル・自治会など合計41団体が参加

午後5時半のスタートとともに、大音量の太鼓や笛そして歌にあわせ、各団体それぞれに工夫を凝らした衣装に身を包んだ踊り手たちが、真夏の暑さを吹き飛ばすかのような威勢のいい踊りを披露

この日ばかりは、田中前大通りも全面通行止めになってお祭りムード一色。 それでも道いっぱいに踊る人たちや観客などですれ違うのも大変なくらいの賑わいを見せていました



きょう8月2日はお祭りの会場を海側に移し、港町~内湾がメイン会場になります。 昼の部では街頭パレード、夕方からの部では、打ちばやしの大競演や会場うんづらに大流灯。 そして気仙沼みなとまつりのフィナーレを飾るのはもちろん会場打ち上げ花火ですよね

震災以降、内陸部の田中前を会場にした「はまらんや踊り」。 もともとは「みなとまつり」のすべてが海沿いのエリア、魚町から港町までの内湾地区でおこなわれていましたが、まだまだ震災の爪痕が残り復旧も遅れているため、そうせざるを得ないのもわかります

でもこうして、毎年気仙沼でのみなとまつりが順調に行われてみると、海沿いそして内陸部と両方を会場にしたイベントっていうのも、これはこれでありなんじゃないかという気がしますね。 少しでも多くの市民や観光客に参加してほしいですから

気仙沼の内湾に打ち上げられる海上花火を楽しみに、年に一度の気仙沼みなとまつりを暑さとともに存分に満喫したいと思います。 みなとまつりが過ぎるともうすぐお盆、そして気仙沼の夏が終わります

Posted by 勝倉漁業株式会社 at
11:38