2017年07月14日
砂浜でのカツオ水揚げ
出張で訪れたインドネシア・バリ島で、時間を見つけて現地の漁港を視察することになりました。 ベノア港からは新しくできたバイパスを通って約20分ほどの距離。 漁港っていうか砂浜のビーチでした
漁港っていうから、岸壁に漁船が並び水揚げする光景をイメージしていましたが、ここはまさにすごくきれいな砂浜のビーチ。 そこに漁船っていうか小さいカヌーみたいな船が砂浜に乗り上げていて
近づいてみてみると、その船の中にはカツオやメバチなどが積込んであって、素手で仕分けしながらの水揚げ。 気仙沼の鮮度抜群のカツオを見ている私にとっては、衝撃的な品質の魚でした
カツオの鮮度を見る目安となるのがエラの赤さ。 鮮度が悪くなってくるとエラの色が落ちてきて白っぽくなってくるんですが、まさにその白いエラ。 エラを見るまでもなく加工向けのカツオってわかります
聞けば、巻き網船によって漁獲されて搬入され沖がかりの巻き網船からこのカヌーやボートを使ってこの砂浜の漁港までピストン輸送するシステムなんだとか。 こういう水揚げっていうのもあるんですねえ
竹を編んだ籠のようなものに天秤棒を差し込んで、おとな二人で肩にかついで計量場所まで運ぶ。 親分らしき人が指示を出しながら、計量してはその場全体を仕切っている。 水揚げから計量までの一連の流れはとてもスムーズに見えたけど、この魚がどのような用途に使われていくのかすごく気になります
いつも目にしている日本でのカツオの取扱いとは異次元の環境。 ふだんの仕事の参考にはならないかもしれませんが、世界のこうした産地や魚事情を知ることもとても重要な事。 とても勉強になりました
Posted by 勝倉漁業株式会社 at 08:41