宮城県気仙沼港の遠洋まぐろ延縄漁船 勝栄丸 (SHOEIMARU) のブログです。勝倉漁業株式会社が運営する勝栄丸ブログでは、まぐろを取り巻く世界情勢や国内の動き、地域の情報などについてお知らせ致します。

2014年08月28日

国際会議を間近にして


先日、太平洋クロマグロについての初めての規制措置を発表した水産庁。 巻き網、定置網、延縄、一本釣りなどなど、多種多様な漁法でクロマグロを獲っているだけに、地域間・漁業種間でうまく調整できるのかっていうのがこれからのカギ 船

管理方法が、よーいドンで獲ったもん勝ちのオリンピック方式で、それも漁獲状況を集計するのにもなにやら時間がかかりそうな感じなので、きっちりと思惑の範囲内に収めることがはたしてできるのか。 産卵親魚や養殖向けのヨコワについてもしっかりと管理抑制してほしいと思いますね icon09


これから国際会議のシーズンを迎えるマグロ業界 タイ

10月にはミナミマグロを管理するCCSBT、11月には大西洋のマグロ類を管理するICCAT、そして12月には太平洋のマグロの会議が予定されています。 CCSBTはニュージーランドのオークランド、そしてICCATはイタリアのジェノバが舞台 飛行機

今年のCCSBTでは資源評価がおこなわれ、ICCATではクロマグロの漁獲枠改定が議題になるので、ものすごく重要な会議になることは間違いありません。 出漁する日本漁船が十分に操業できるだけの漁獲枠をそれぞれ確保してほしいと切に願います icon12

それとCCSBTでは、国際約束を簡単にくつがえした昨年の豪州の横暴などは決して許してはいけません。  いまこそ、世界最大の消費国として主導権を握るときですね。 それには戦略的に計算された武器となるようなカードが複数必要なんだろうと思います face01
  

Posted by 勝倉漁業株式会社 at 09:13